文系の人がSEになると後悔する理由3つ|後悔しないための方法も紹介

文系の人がSEになれる理由

SEというと理系の仕事と考えますが、実は文系にもできる仕事です。その理由として、SEはシステムに関する資料を読解して説明していくことが必要で、また開発においてチーム内で簡潔に情報を伝えることが必要なため文系の能力も必要だからです。

また、企業によっては新卒からシステム教育を徹底するところもあり、文系で全然ITを知らなくてもSE候補として就職できる場合もあります。ここではSEの現状をみていきます。

日本ではSEの人材不足

日本ではSEの人材不足が問題となっています。なぜSEの人材が不足するかですが、日本の少子高齢化に伴う労働人口減少も1つの要因となっています。

また、SEの職種が常に技術革新があるため勉強が必要で、残業も多くそれに対する賃金がそれほど高くないという条件の悪さによって人が集まらないということもあります。さらに、中途採用のSEとしての求人が、一定のレベルを求めていることも要因の1つといえるでしょう。

日本のエンジニア市場

日本のエンジニア市場ではSEが不足し、近年外国人のITエンジニアを受け入れる体制を整えています。しかし、日本におけるエンジニア市場では日本語での受注が多く、日本語が苦手な人材の場合は受注ができないことから人材不足となっています。

そのため、日本向けプロジェクトに関与するための派遣外国人ITエンジニアは日本語学習や日本ではたらくための準備をしている状況で、人材不足がすぐ解消されることは難しい現状です。

文系の人がSEになると後悔する理由3つ

IT業界に興味があって、または何となくカッコいいとSEとして入社したものの、文系出身者で仕事の内容についていけない、毎日が憂鬱という人はいらっしゃいます。

では、なぜ文系の人の中にはSEになると後悔する人がいるのでしょうか。ここでは、文系の人がSEになると後悔する理由についてみていきます。

文系の人がSEになると後悔する理由1:IT知識がない

文系の人がSEになると後悔する理由にIT知識がないことがあります。文系出身の場合、入社するまでITとは無縁という人もいます。

そして、いざ入社しプログラミングや設計に携わって、IT知識がなくて仕事が辛く感じたり、いままで自分が学んだことが全く役立たない現実に嫌気がさして後悔するということです。

また、教育が充実していない企業の場合は、そういった人の受け皿が整っていないことも問題といえるでしょう。

文系の人がSEになると後悔する理由2:残業が多い

文系の人がSEになると後悔する理由に残業が多いことがあります。SEは他業界に比べ年収は高いところが多いですが、その分仕事が忙しく残業も多いです。場合によって、毎晩夜中に帰宅ということもありますし、会社に寝泊まりすることさえあります。

また、文系SEの場合は基礎知識がないため家での勉強が欠かせません。会社でも家でもプログラミングの勉強をしなければならず辛く感じて後悔する人もいるということです。

文系の人がSEになると後悔する理由3:合わない場合が多い

文系の人がSEになると後悔する理由に合わない場合が多いことがあります。文系の人間からするとプログラム言語は難しい言葉に見え、またそれを覚えて終わりではありません。

ITの基礎知識もなくプログラミングも知らない文系出身者の場合、入社して初めてプログラミング言語に触れることも多く、実際に触れてみてから合わないと感じる人も多いです。また、言語だけでなくアルゴリズムなどの仕組みも文系には辛い場合があります。

文系の人がSEになっても後悔しない方法2つ

文系の人がSEになると後悔する理由についてみてきましたが、文系だからといって必ずしもSEになって後悔するとは限りません。ここでは文系の人でもSEになって後悔しない方法についてみていきます。

これからSEを目指そうか悩んでいる文系の方も、以下のSEの適性によって今後の判断材料にしてください。

SEになっても後悔しない方法1:SEの仕事内容を知っておく

SEになっても後悔しない方法にSEの仕事内容を知っておくことがあります。就職活動をする前にSEという職業がどういうことをするか知っておくことで、就職後に後悔することがあまりなくなるでしょう。

全く内容を知らず入社し、プログラミングやシステム設計が自分に合わないとわかっても、仕事を辞め転職するのは難しい場合も多いです。就職するからには就職先で何をするかは事前にしっかりと確認するようにしましょう。

SEになっても後悔しない方法2:仕事に合っているかどうかを見極める

文系の人がSEになっても後悔しない方法に、その仕事が自分に合っているかを見極めるということがあります。SEには適性があるかないかの判断材料がいくつかあります。

ここでは、SEに合っているか見極めるための内容を、その理由とともにご紹介します。自分にSEの適性があるか、判断材料としてご活用ください。

論理的な考え方が出来る

SEに向いている人の特徴に論理的思考が出来るということがあります。論理的思考とは、たとえば三段論法のように、AはBである、BはCである、ゆえにAはCであると、1つ1つを証明することによって結論を導くという考え方です。

プログラミングにおいては、すべての言語によってシステムが動いているので、1つ1つに意味があります。論理的思考ができなければ、SEの仕事を楽しいと思えなくなる可能性が高くなります。

細かい作業が好きである

SEに向いている人の特徴に、細かい作業が好きということがあります。プログラミングは、魔法のようにできるのではなく、1つ1つ意味のある言語の組み合わせで成り立っています。

画面を見ながら、設計通りにプログラムを組み立てて、テストをし、不具合があれば対処します。SEの仕事は細かい作業の積み重ねといえます。そのため、SEには細かい作業が好きな人が適しているといえるでしょう。

完璧主義な人

SEに向いている人の特徴に完璧主義があります。プログラムは1つの抜けがあっても上手く動きません。いい加減な人がプログラミングや設計をすると何かしらの抜けが発生します。

最初から完璧は難しいですが、あまりに抜けていると何がエラー原因かわからず時間も手間もかかります。SEには完璧主義な人が向いています。ただし完璧すぎてもエラー対応でストレス倍増しますので、ほどほどの完璧主義が適しているといえるでしょう。

突然の仕事変更でもストレスを感じない人

SEに向いている人の特徴に突然の仕事変更でもストレスを感じない人があります。SEの仕事は、クライアントからの要求によって成り立っています。そのため、クライアントから途中で設計を変えたいと要求されることもよくあります。

そんなときに、その状況を瞬時に理解して対応でき、しかもそのことにストレスを感じない人がSEに適しているといえます。

SEになって後悔した場合にすべき事

SEになって後悔した場合には、どうすればいいのでしょうか。すぐに退職するという手もありますが、後先考えずに行動した場合は、退職したことを後悔する羽目になりそうです。

ここではSEになって後悔した場合にすべき事についてみていきます。SEになったことを後悔した場合は、まずは以下の内容をよく考えた上で行動に移しましょう。

自分の気持ちを整理する

SEになって後悔した場合には、まずは自分の気持ちを整理しましょう。気持ちを整理することで、原因がはっきりし、今後の道筋をたてやすくなります。自分の気持ちというのは、なぜSEになって後悔しているのか原因を究明することです。

SEの仕事が自分に合わないのか、人間関係が嫌になったのか、何となく目標が持てずに仕事が嫌なのか、など理由はさまざまですので、自分の気持ちを整理して何が嫌なのかはっきりさせましょう。

SEになった理由

自分の気持ちの整理をする場合は、まずは自分がSEになった理由や思い出を整理してみましょう。SEになったということは、入社する際にSEになったときの将来への希望を抱いていたはずです。

そのときの気持ちや、なぜSEになったのかを整理し、SEとして今後どうしたらいいかの指針としましょう。また退職するとしても、当初のことを思い出すことで気持ちの整理がつくでしょう。

SEを辞めたくなった原因を紙に書く

自分の気持ちを整理するにはSEを辞めたくなった原因を紙に書きましょう。なぜSEを辞めたいのか原因を整理することで、今後対処できるのか、退職すべきかを考えやすくなります。

もしそこにいても改善できないような内容だった場合は、迷いなく退職しても後悔はないでしょう。しかし、ちょっとした努力で改善できるのであれば、頑張る余地があります。紙に書き出すことで客観視できるので、まずは紙に書き出しましょう。

転職を考える

ここまでSEになって後悔した場合にすべきことをみてきましたが、それらをやっても仕事を辞めたいという人は転職を考えましょう。

転職といっても、全く畑違いのところに行くケースもあれば、職場の人間関係が問題の場合は他のIT企業へ転職など、個人ごとに適した転職先が違ってきます。

また転職したい場合は、すぐに辞めるのではなく在籍しながら転職エージェントに登録するなどして転職を進めていきましょう。

文系の人がSEを目指す時は後悔しないようにしよう

文系でもSEになれる理由や文系がSEになると後悔する理由、後悔した場合すべき事などをみてきましたが、文系でもSEになれるがなかなか難しい現実があることがわかりました。

文系でもSEに向いている人はいますが、就職し初めてプログラミングを知る文系出身者は、そこから学習する意欲がないとなかなか厳しいかもしれません。ここで紹介した内容を参考にして、文系の人がSEを目指す時には後悔しないようにしましょう。