未経験からSE求人に合格できる?未経験SEの求人から転職するポイント7つ
SEとは
SEとは「システムエンジニア」を略した言葉でシステム開発における上流工程を担当する専門職です。
SEはクライアントからヒアリングを行い、ニーズを引き出し、要件をまとめて設計書を作成、プログラマーがシステムを開発したあとはテストや評価を行います。
企業によってSEの業務は異なりますが主に要件定義や基本設計、詳細設計、テストなどがSEの担当する上流工程の業務にあたります。
SEの業務内容
SEの業務内容は「要求分析・要件定義」「基本設計」「詳細設計」「テスト」などです。
SEの主な仕事はクライアントから抱えている課題やニーズをヒアリングし、要件を定義してシステムの設計を行うことです。
また、システム開発の下流工程を担うプログラマーがシステムを開発し、システムとして形になったあとは仕様通りの動きをするかどうかテストを行います。
未経験からSEになれる理由6つ
未経験からSEになれる理由6つをご紹介します。
SEは未経験からでもなることができますがもともとIT業界は他業種からの転職が少ない傾向にあり、誰でも簡単にSEになれるというわけではありません。
しかしSEへの転職にはいくつかのポイントがあり、条件さえ満たしていれば未経験でもSEになれる可能性があります。ここでは未経験からSEになれる理由6つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
未経験からSEになれる理由1:前職に関連する職場ならアピールできる
前職の業務知識がSEの仕事に活かせる場合はアピールすることも可能です。
未経験からSEに転職する場合30代以降の場合は難しくなりますが、前職に関連する職場のSEであれば可能性があります。
例えば医療業界で働いていた人が電子カルテを開発している企業のSEになるのであれば、前職の専門的な知識を活かすことができるため大きなアピールポイントになるでしょう。
未経験からSEになれる理由2:既卒や第二新卒歓迎の求人が多い
未経験OKのSEの求人は「既卒・第二新卒歓迎」と明記しているケースが多いです。
年齢が25歳程度であれば未経験でもSEへの転職は実現する可能性が高いです。20代前半までは経験がなくてもポテンシャル採用として雇用し、自社で育ててSEとしての戦力にしたいと考える企業は多いです。
そのため、まだ20代前半であればさまざまな企業でSEとしての転職のチャンスがあると言えるでしょう。
未経験からSEになれる理由3:文系や理系は関係ない
SEは文系理系は関係ないため仕事のため文系からでもSEになることができます。
SEは理系出身の方が有利だと思われがちですが、SEはプログラミングを中心に行うわけではないため理系であることは必須条件ではありません。
むしろSEの仕事にはコミュニケーションスキルや語学といった文系の素養も必要になるため、技術的スキルよりも人と関わりながら円滑なコミュニケーションが取れることが重要です。
未経験からSEになれる理由4:パソコン業務に抵抗無ければ可能性がある
20代後半でもパソコン業務に抵抗がない人であれば採用される可能性があります。
プログラミングなどの経験がなくても、ブログの運営などパソコンである程度の作業をしたことがあれば「パソコン業務に抵抗がない人材」というプラスの印象を持ってもらえることがあります。
そのためSEの業務に直接関係ないからといって諦めず、パソコンに関係した作業経験があれば面接の際に伝えると良いでしょう。
未経験からSEになれる理由5:性差が無い
SEは性差が無い仕事なので、SE未経験の誰でもなることができます。
SEという仕事は基本的に性差でなく実力で能力が図られる業界です。そのため女性だからといってSEになりにくいということはまずありません。
ただしIT業界は体力的にも過酷な環境であるケースが多いため体力は必要です。
未経験からSEになれる理由6:ITトレンドに敏感な人は向いている
未経験からでもITトレンドに敏感な人はSEの仕事が楽しくできる可能性があるため、SEに向いています。
IT業界は技術の移り変わりが激しく日進月歩で進んでいます。そのためSEとして業務を行うのであれば、常に世の中のニーズをとらえるために最新の技術や知識を身につける必要があります。
未経験でもITトレンドに興味がある人なら目まぐるしく変わるトレンドを追っていける素質があると言えるでしょう。
未経験SEの求人から転職するポイント7つ
未経験SEの求人から転職するポイントをご紹介します。
未経験からSEを目指す場合、採用される可能性を上げたいのであればSEに必要とされるスキルや役立つ資格などを取得する方法があります。
ここでは未経験SEの求人から転職するポイント7つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
未経験SEの求人から転職するポイント1:スクールを利用する
未経験SEの求人から転職したいなら、スクールを利用するのがおすすめです。
プログラミングスクールやオンラインスクールでは、実際にSEとして働いていた経験のあるプロの講師に教えてもらえるためSEに必要なさまざまな技術が身につきます。
もちろんある程度の費用が必要になりますが、確かな技術を身につけたいのであればスクールはおすすめです。スキルを身につけることで転職に成功する可能性も上がるでしょう。
未経験SEの求人から転職するポイント2:IT資格を取得する
未経験SEの求人から転職したいなら、IT資格を取得するのがおすすめです。
IT系の国家資格には「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」などの情報処理技術者試験があります。
IT資格を取得することで、その分野のスキルを持っていることを証明することができます。また自分のやる気を具体的な形で示すことができるため、採用者の目にも留まりやすくなるでしょう。
未経験SEの求人から転職するポイント3:経験を積んでから正社員を目指す
未経験SEの求人から転職したいなら、まずは派遣から経験を積んで正社員を目指す方法もあります。
いきなり正社員として就職するのは不安があるという人なら、派遣社員としてSEの仕事をしてみるのも良いでしょう。
派遣でSEとしての実務経験を積むことで、その後の正社員としての採用確率も上がります。また一定期間派遣として働いた後、派遣先に正社員で雇用される紹介予定派遣制度を利用するのもおすすめです。
未経験SEの求人から転職するポイント4:プログラム知識を学ぶ
未経験SEの求人から転職したいなら、プログラムについての知識を学ぶ方が良いでしょう。
SEはプログラマーのようにメインでコードを書くわけではありませんが、業務を行う上でプログラム知識は必要になります。そのため、事前に学んでおくのがおすすめです。
業務で利用されるプログラミング用語にはいくつか種類があるため、採用されたい企業に応じて必要な開発言語を選ぶようにしましょう。
未経験SEの求人から転職するポイント5:コミュニケーション力をアピールする
未経験SEの求人から転職したいなら、コミュニケーション力をアピールしましょう。
SEの業務を行う上でコミュニケーション能力は必須のスキルです。エンジニアとしての経験がなくても前職での経験などからコミュニケーションスキルをアピールできるのであれば、積極的に長所としてアピールするようにしましょう。
技術的なスキルはなくても対人力をうまくアピールすることで、注目してもらえる可能性があります。
未経験SEの求人から転職するポイント6:就職支援プログラムを利用する
未経験SEの求人から転職したいなら、就職支援プログラムに参加する方法もあります。
就職支援プログラムとは、数ヶ月の研修を受けて研修機関と提携している企業に就職すれば研修にかかった学費が免除になる制度です。
就職支援プログラムを実施している企業はいくつかありますが研修機関も提携している企業に就職できるように支援してくれるため、優良企業への転職に繋がる可能性があります。
未経験SEの求人から転職するポイント7:交渉力をアピールする
未経験SEの求人から転職したいなら、交渉力をアピールしましょう。
コミュニケーション力と同様に、SEにはクライアントと上手く交渉を行う交渉力も必要になります。そのため過去の職歴が営業職などであれば、そこでの経験で得た交渉力についてアピールしましょう。
SEをする上で必要なスキル5つ
SEをする上で必要なスキルをご紹介します。
SEには幅広い知識が必要ですが、SEをする上で必要になるスキルも多いです。それではSEにはどのようなスキルが必要なのでしょうか。
SEをする上で必要なスキル5つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
SEをする上で必要なスキル1:プレゼン能力
SEをする上ではプレゼン能力が必要になります。
企業によって異なりますがSEはクライアントに対してプレゼンテーションを行うケースもあります。クライアントに提供するソリューションを提案し、わかりやすく説明することで、正式に仕事の発注が行われます。
そのためSEはクライアントが何を望んでいるのか正確に把握し、プレゼンを行う能力が求められます。
SEをする上で必要なスキル2:コミュニケーション力
SEをする上ではコミュニケーション能力が必要になります。
SEはヒアリングによってクライアントのニーズをくみ上げ、時には交渉も行います。また、メンバーとも常にコミュニケーションを取り、クライアントが抱えている課題解決策をわかりやすく伝える必要があります。
そのため、SEには円滑に業務を進めていくための高いコミュニケーション力が必要になります。
SEをする上で必要なスキル3:論理的思考力
SEをする上では論理的思考力が必要になります。
SEの主な仕事はクライアントが求める要件を満たすシステム設計を行うことです。システム設計を行うには複雑なシステム間の関係を把握し、さらに構造を理解した上で効率的なフローを構築するための論理的思考力が必要になります。
論理的思考力に乏しい場合、最適なシステム設計ができず業務に支障をきたすケースもあるため、SEは論理的思考力を身につけるようにしましょう。
SEをする上で必要なスキル4:交渉力
SEをする上で、交渉力が必要になります。
クライアントとの交渉もSEの仕事です。ヒアリングした内容をもとにシステムに実際に搭載する機能を決定しますが、中にはクライアントに諦めてもらわなければいけない機能もあります。
そういった落としどころをうまく交渉したり、クライアントに納得してもらうために必要なことを考えられる能力がSEには必要です。
SEをする上で必要なスキル5:プログラム知識
SEをする上ではプログラム知識が必要になります。
SE自身がプログラミングを行う機会は多くはありませんがシステム設計を行う以上、プログラムにどのような機能が必要になるのか、機能を実装するのに必要な仕組みが何なのかといった知識は必要です。
またそもそも基本的なプログラムに関する知識がなければ、プログラマーと技術的な話ができません。
SEの求人の探し方5つ
SEの求人の探し方をご紹介します。
SEの求人はどのように探せばよいのでしょうか。ここでは最後にSEの求人の探し方5つをご紹介しますので、参考にしてみてください。
SEの求人の探し方1:ハローワークの利用
SEの求人はハローワークで探す方法があります。
ハローワークが取り扱っている求人票は、必要な経験などが不問とされているケースが多いです。そのため未経験からSEを目指している人にとってチャンスです。
ただしそういった求人は中小企業がほとんどなので、大企業のような高い給与や充実した福利厚生は期待できない点には注意しておきましょう。
SEの求人の探し方2:SEだけに絞らない
SEの求人はプログラマーや他のエンジニア職も含めて検討しましょう。
実際のところ新卒や未経験者の中からいきなりSEを採用するケースは多くありません。まずはプログラマーとして採用され、数年の経験を積んで上流工程の業務も行うようになり、SEへとキャリアアップするのが一般的です。
また他のエンジニア職として募集されていても実際の業務はSEということもあるため、SEに絞らずに転職活動をすると良いでしょう。
SEの求人の探し方3:IT求人に強いサイト利用
SEの求人はIT求人に強いサイトを利用して探しましょう。
転職サイトにもさまざまな種類があり、それぞれ特徴や強みが異なります。そのためSEの求人を探すならIT関連の職種に特化したサイトを選ぶのがおすすめです。
IT求人に強いサイトなら他のサイトよりもIT関連の求人の質や量も多く、さまざまな選択肢の中から求人を見つけることができます。
SEの求人の探し方4:エージェントに登録
SEの求人はエージェントに登録して探しましょう。
転職エージェントなら転職者のスキルやキャリアを考慮し、条件などがマッチする求人を探してくれます。そのため自分で転職先を探す時間がない人にも適しています。
また転職エージェントは複数のエージェントに登録し、併用するのがおすすめです。
SEの求人の探し方5:IT企業に勤める知人から紹介
SEの求人はIT企業に勤める知人から紹介してもらう方法もあります。
自分の友人や親、親戚などの知人からの紹介であれば、直接職場の様子などを聞くことができるため安心感があります。また採用側も従業員の関係者ということから採用しやすいでしょう。
ただしIT業界が完全に未経験の場合、SEの仕事を紹介してもらうのは難しい可能性があります。
自分にあったSEの求人を探して転職しよう!
SEに必要なスキルなどを取得することで、未経験からでもSEとして業務に就くことは可能です。
ぜひこの記事でご紹介した未経験からSEになれる理由や未経験SEの求人から転職するポイント、SEをする上で必要なスキルなどを参考に、未経験からでもSEを目指してみてはいかがでしょうか。