未経験でエンジニアに転職するためのコツ6つ|エンジニアに向いている人物像

未経験からでもエンジニアに転職出来る?

未経験者でもエンジニアになれるのかという疑問を持っている方も多いでしょう。結論から言いますと、未経験からでもエンジニアになることができます。

IT業界は急成長を遂げており、エンジニアの需要も高まりを見せていますが、慢性的な人手不足の状態が続いているというのが現状です。

エンジニアを確保するために未経験者でも採用する企業が多くあり、未経験からでもエンジニアに転職することができます。

エンジニアの仕事とは

エンジニアとは、エンジニアリング(工学)についての専門的な知識や技術を持っている人のことを言います。

コンピュータシステムなどの設計や開発を行うシステムエンジニア、プログラミングを行うプログラマー、ITインフラの構築を行うインフラエンジニア、WEBサイトなどの設計から運用までを行うWEBエンジニアなどの種類があります。

エンジニアに転職する場合は、様々な職種があることを理解しておきましょう。

未経験でもエンジニアに転職出来る理由4つ

未経験からでもエンジニアに転職できると言われても、どうしたら転職できるのかを知らなければ具体的な行動に移すことができない人もいるでしょう。

未経験でもエンジニアに転職できる理由として、国がエンジニア不足の解決に注力している・プログラミング能力がなくても問題ない募集がある・エンジニアが不足している・企業が採用に力を入れているという4つがあります。

ここからは、この4つの理由について詳しく紹介していきます。

未経験でもエンジニアに転職出来る理由1:国がエンジニア不足の解決に注力している

エンジニアの不足は国も見過ごすことができない問題であり、問題解決のための制度を導入しています。厚生労働省が行っている「教育訓練給付制度」が一例です。

働く人の主体的な能力開発のための取り組みや、キャリアの形成を支援することで雇用の安定と再就職の促進を図る政策が教育訓練給付制度で、条件を満たすことで教育訓練にかかった費用の一部が助成されます。

この制度を利用して、未経験からのチャレンジが可能です。

未経験でもエンジニアに転職出来る理由2:プログラミング能力がなくても問題ない募集がある

プログラミング=エンジニアの仕事とイメージする人も多いですが、そうではありません。エンジニアの仕事の内容は様々で、プログラミング能力がなくても問題ない募集がたくさんあります。

プログラミング能力がなくても問題ない募集とは、資料作成などのエンジニアの補助や問い合わせ対応などのサポート業務といった比較的簡単な業務です。企業によっては育成に力を入れているところもあり、働きながらスキルアップもできます。

未経験でもエンジニアに転職出来る理由3:エンジニアが不足している

IT業界の成長にともないエンジニアの需要が拡大する一方で、エンジニアの数は増えておらず、人手不足の状態が慢性化しています。

経済産業省が発表した『IT人材需給に関する調査』の中位シナリオによると、2025年までにIT人材が36万人、2030年までに45万人不足すると試算されています。

エンジニア不足は解消されるどころか深刻化するので、現在、未経験でもポテンシャルを買われ採用される可能性が高いです。

未経験でもエンジニアに転職出来る理由4:企業が採用に力を入れている

未経験でもエンジニアに転職できる理由として、企業が未経験者を積極的に採用しているという現状もあります。

企業は即戦力になる人材を求めていますが、どこもエンジニアが不足しておりなかなか即戦力になる人材を確保できず、未経験者でもできる仕事からはじめて社内で育成していくという方法を取っています。

国の支援制度を利用し教育訓練を受ける未経験者も増え、未経験者でも採用しやすい環境も整っています。

エンジニアに向いている人物像5つ

未経験でもエンジニアに転職できますが、誰もがエンジニアになれるというわけではありません。エンジニアになれる素質を持っている人もいれば持っていない人もいます。

エンジニアに向いていない人が転職してしまうと失敗する可能性もあるので、エンジニアに向いている人の特徴を理解し、当てはまるのかを知っておいた方がいいでしょう。

エンジニアに向いている人物像と、なぜエンジニアに向いているのか理由を紹介していきます。

エンジニアに向いている人物像1:集中力がある

エンジニアの仕事は様々ですが、基本的にコードを入力し実行しバグがあれば修正するという地道な作業の繰り返しです。そして、1つのミスで正常にプログラムが作動せず大きな問題に発展してしまうこともありますので、常に高い集中力を求められます。

バグを修正するために何時間もコードを見続けなければならないこともありますので、長時間高い集中力を維持できる人がエンジニアに向いている人と言えます。

エンジニアに向いている人物像2:IT業界に興味がある

IT業界で仕事していくためには、IT業界に興味がなくては難しいでしょう。なぜならIT業界で仕事を続けていくためには、日々進化していく技術や新しく登場する言語に対応することができるように、勉強し続けなければならないからです。

IT業界に興味を持ち新しい技術や知識を吸収できるように、常にアンテナを張り巡らせておかなければなりません。また、WEBサービスやアプリに携わる人は流行にも興味がないと難しいです。

エンジニアに向いている人物像3:創造性がある

エンジニアはシステムやWEBサイト、アプリなどを設計したり構築したりすることが仕事です。既存のサービスを参考にしながらシステムを構築することもありますが、今までにない全く新しいものを生み出すことができると、高い評価を受け活躍することができます。

人々のニーズに答えることができるサービスや、流行となるような新しいサービスを生み出すことができる創造性がエンジニアには必要です。

エンジニアに向いている人物像4:コミュニケーション力がある

エンジニアの仕事はパソコンに向き合い一人でするものとイメージする人もいるでしょうが、そうではなく人とのつながりが必要な仕事です。

1つのシステムを完成させるためにクライアントから要望を聞き取る必要がありますし、クライアントからの要望を様々な職種の人と共有し意見交換する必要もあります。

相手の意見を聞く力や自分の意見を伝える力など、エンジニアには総合的なコミュニケーション能力が必要です。

エンジニアに向いている人物像5:忍耐力がある

エンジニアの仕事は試行錯誤の繰り返しで、忍耐力がないと続けていくことは難しいでしょう。コードを入力、実行しエラーの修正を繰り返さなくてはならず、エラーに負けずに粘り強く取り組まなくてはなりません。

どのプログラミング言語もゴールにたどり着くまでにいくつものルートがあり、最適なルートを見つけ出すために繰り返しコードを入力しなければならず、エンジニアに忍耐力は必須と言えるでしょう。

未経験でエンジニアに転職するためのコツ6つ

未経験からエンジニアに転職することはできますが、簡単に成功するものではなく、失敗しないと言いきれません。

未経験でエンジニアに転職するためのコツには、自己分析をする・企業研究をする・転職スケジュールを立てる・書類や面接対策をする・転職の軸を決める・最低限のエンジニアのスキルを習得しておくの6つがあります。

以下で、この6つのことが未経験でエンジニアに転職するために重要な理由を紹介していきます。

未経験でエンジニアに転職するためのコツ1:自己分析をする

エンジニアにかかわらず転職を考える前には自己分析を必ずすることが成功させるためのコツです。自己分析をすることで自分の強みや弱みを把握できますし、どうして未経験であるエンジニアに転職したいと思ったのかということを知ることができます。

また、それだけでなく本当にエンジニアに向いているかということも判断でき、転職後の後悔を少なくすることも可能です。これまでの経験を書き出して整理し、自己分析をしましょう。

未経験でエンジニアに転職するためのコツ2:企業研究をする

「人手不足のエンジニアであれば未経験でも転職できる」と簡単に考え、事前準備なしに転職してしまうと理想と現実とのギャップに苦しむことになります。

入社後ギャップに苦しまないようにするためには企業研究が大切です。現場の状況には違いがありますし、職種によりできる仕事内容に違いがあります。

企業研究を行い現場の状況が自分に合うか、自分が望む仕事内容であるかを徹底的に調べ、一番合う企業を選ぶようにしましょう。

未経験でエンジニアに転職するためのコツ3:転職スケジュールを立てる

転職活動は先が見えなかったり、長期化してしまったりするとモチベーションの維持が難しくなります。モチベーションが下がると転職活動を続けて行くことが難しくなり、転職そのものを諦めざるを得ない事態になりかねません。

そのためモチベーションを維持しながら転職活動をしていくには、転職スケジュールを立てることが大切です。

転職スケジュールを立てれば、転職の全体像と今何をすればいいのかの把握ができるため、効率的な活動も可能になります。

未経験でエンジニアに転職するためのコツ4:書類や面接対策をする

書類対策や面接対策を怠ると、他の人よりもスキルや知識を持っていたとしても、企業に必要な人材であることや採用するメリットが伝わらず採用してもらえません。

企業側にメリットがあり必要な人材であることをしっかりと伝えることができるよう、書類や面接対策といった選考準備はしっかりと行うようにしましょう。そして、どのような点が企業にとって必要な人材であるかを論理的に説明できるようにしておきましょう。

未経験でエンジニアに転職するためのコツ5:転職の軸を決める

転職の軸を決めることも、未経験でエンジニアに転職するためのコツの1つです。転職の軸とは「どうして転職するのか(目的)」「転職してどうなりたいのか(将来像)」などの転職の基準や核となるもののことです。

転職の軸がないと入社した企業が合わずに転職を繰り返したり、転職しても問題ない時期なのかを判断することが難しくなります。軸を決めておけばミスマッチを防ぎ、転職に最適な時期を判断でき、転職での後悔をなくせます。

未経験でエンジニアに転職するためのコツ6:最低限のエンジニアのスキルを習得しておく

エンジニアの仕事は専門的なスキルや知識を求められる場面が多くあります。未経験可の求人でもスキルがない人よりもスキルがある人の方が企業側の目に留まりやすく、採用されやすいでしょう。

最低限のエンジニアのスキルを習得しておくことで、転職の成功率を上げることができますので、独学、スクール、セミナーなど自分に合った方法で習得しておくようにしましょう。

未経験でエンジニアに転職する際に選ぶと良い会社4つ

未経験でエンジニアに転職する際、未経験可の求人を出している会社ならどこでも安心して働くことができるわけではありません。未経験でエンジニアに転職する際には、選ぶと良い会社の条件があります。

最後に、未経験でエンジニアに転職する際に選ぶと良い会社の条件を紹介していきます。

選ぶと良い会社1:エンジニアが複数いる会社

未経験でエンジニアに転職する際に選ぶと良い会社の条件1は、エンジニアが複数いる会社です。エンジニアが複数いる会社は、未経験者を雇っても教育するシステムが整っているので未経験者を積極的に採用している傾向があります。

エンジニア教育に力を入れている会社なら、実務経験を積みながらスキルを着実に身につけることができるので、安心して働くことができます。

選ぶと良い会社2:小規模なベンチャー企業

未経験でエンジニアに転職する際に選ぶと良い会社の条件2は、小規模なベンチャー企業を選ぶことです。

大規模な会社だと入社後のスキルが身につきにくい傾向がありますが、小規模なベンチャーであればエンジニアを育成するために外部から講師を入れているところもあり、スキルを身につけることができます。

ただ、小規模ベンチャーは入社ハードルが高い傾向があり、しっかり事前準備して選考に挑む必要があります。

選ぶと良い会社3:従業員数がある程度多い会社

未経験でエンジニアに転職する際に選ぶと良い会社の条件3は、従業員数がある程度多い会社です。

従業員数があまりに多い会社は、業務が細分化されており末端の仕事しかできない可能性があるため、思い描いた仕事ができずストレスを抱えてしまいます。そして、逆に従業員数が少なすぎる会社はエンジニアの先輩がいない可能性があります。

そのため従業員数がある程度多い、50から100名程度の従業員数の会社を選ぶと良いでしょう。

選ぶと良い会社4:自社プロダクトを確認しておく

未経験でエンジニアに転職する際に選ぶと良い会社の条件4は、自社プロダクトを確認しておくです。

転職を希望する会社の取引先の自社プロダクトを確認することで、自分がする仕事はどういうものかを把握することができます。また、自社プロダクトを確認しておくことでミスマッチを防ぎ、やりたいことができる会社を選択することができるでしょう。

未経験でエンジニアに転職しよう!

どの企業もエンジニアが不足しており、未経験からでもエンジニアに転職することができます。しかし未経験からエンジニアへの転職は必ず成功するものではなく、失敗してしまうこともあります。

転職を成功させるためには、未経験でエンジニアに転職する際に選ぶと良い会社を選ぶなどの準備が必要です。しっかりと事前準備して、未経験からエンジニアへの転職を成功させましょう。