Javaでアクションゲームを作る際の手順9選|制作に必要な主なツールも紹介

Javaについて

Javaは世界的に多く用いられるプログラミング言語の1つで、あらゆる言語のもとにもなっています。多くの現場で使用される需要の高さとOSに依存しない汎用性から、習得したい言語では1位に選ばれています。

OS非依存の言語で作成されたソフトは、WikipediaやMacなど様々なOSで動くことができます。そういった普及度・汎用性・安定性の面で、Javaは幅広く有用な言語と位置付けられています。

Java以外でアクションゲームに利用される言語5選

アクションゲーム作りに使うプログラミング言語としてJavaは一般的ですが、利用される言語は他にもあります。

それぞれの特徴があり、人や環境によって使いやすい・使いにくいといった違いがみられます。自分が作りたいと思うアクションゲームを完成させられるよう、Java以外の利用されるプログラミング言語についても学んでおきましょう。

アクションゲームに利用される言語1:JavaScript

アクションゲームに利用される言語1つ目は、JavaScript(ジャヴァスクリプト)です。2Dグラフィックが作成できるツールで、HTML5のCanvas要素を使って開発を進めるため、HTMLやCSSとの関連性が強いとされます。

また、JavaScriptにはゲームに適したライブラリも豊富です。そのライブラリを使って、2Dゲームやシューティングゲームなどアクションゲームを作ることができます。

アクションゲームに利用される言語2:Ruby

アクションゲームに利用される言語2つ目は、Ruby(ルビー)です。ゲーム向けライブラリが充実していますが、主にモバイルゲームやソーシャルゲームの開発に用いられています。

ただし、Rubyは内部処理をメインとするサーバーサイド開発用の言語です。そのため、サーバーサイドや内部処理についての勉強を先にしておいた方が学びやすくなります。

アクションゲームに利用される言語3: Swift

アクションゲームに利用される言語3つ目は、Swift(スウィフト)です。OS向けモバイルゲームの開発に欠かせない言語で、iPhone・iPad・MacPCなどで遊べるゲームやアプリを作れます。

対象OSはiOSとmacOSのみで、Wikipediaなどには対応していません。Swiftを扱うには、基礎を学びながらXcodeも含めた使い方を覚えることが大事です。それから作成を行うと習得しやすくなります。

アクションゲームに利用される言語4:C++

アクションゲームに利用される言語4つ目は、C++(シープラスプラス)です。コンシューマーゲームの開発に用いられることが多い言語で、家庭用ゲーム機で遊べるゲームにも使用されています。

また、ゲームエンジンのCocos2d-x、UnrealEngine、Cocos2d-xなどで使われることもあります。C++のもとであるC言語は習得難易度がやや高い言語なので、C++も同様に難易度は少し高めとなっています。

アクションゲームに利用される言語5:C#

アクションゲームに利用される言語5つ目は、C#(シーシャープ)です。最近のゲーム開発に用いられることが多い言語ですが、一般的にはUnityと組み合わせて使うことが多くなっています。

そのため、Unityを使ってゲーム開発を行う時には必須の言語になります。C#はC++とJavaをベースに作られていますが、それぞれの良い部分を取り入れているため、他の言語よりも学びやすく扱いやすいと言われています。

Javaでアクションゲームを作る際の手順9選

Javaでアクションゲームを作る手順は大まかに、企画を練る・提案する(プレゼンテーション)・設計図作成・プログラミング・デザイン決定・サウンド決定・UIデザイン設定・ローカルの仕様変更(ローカライズ)・デバックとなっています。

ゲーム作りにおける基本的な流れは、Java以外にも共通することが多いです。以下に各工程の詳細をご紹介しますので、参考までにご覧ください。

アクションゲームを作る際の手順1:企画を練る

アクションゲームを作る際の手順1つ目は、企画を練ることです。ゲームの企画は構想と結び付くもので、ひとまず原案を出す段階になります。

自分の中の思い付きだけでは企画とは言えず、その思い付きを人に伝えるためにまとめて示すことが必要です。

思い付いた内容は人に伝えようとすると上手く伝えられない場合もありますが、確実に伝えないと企画が進みません。内容や主旨を整理し、ちゃんと伝わるように用意することが大事です。

アクションゲームを作る際の手順2:提案をする

アクションゲームを作る際の手順2つ目は、提案をすることです。企画で思い付きをまとめたら、クライアントや共同製作者にプレゼンテーションする必要があります。この提案により他者の意見が入るため、企画の良し悪しが見えてきます。

プレゼンテーションの方法として有効なのは、言葉や図を駆使して内容・主旨・見どころ・ポイントなどを示すことです。また、提案では内容を細かく伝えるよりも共感を得ることだと言われています。

アクションゲームを作る際の手順3:ゲームの設計図を作る

アクションゲームを作る際の手順3つ目は、ゲームの設計図を作ることです。提案で無事に企画が認められたら、その企画を基盤にゲーム作りを開始します。まずは、制作に取りかかる上で重要な設計図(仕様書)を作っていきます。

設計図がないまま制作すると、工程や時間のロスが起こりやすくなります。そのため、作り始める前に、動作・タイミング・画角など全ての構成要素を設計図に明記することは非常に大事です。

アクションゲームを作る際の手順4:プログラムを理解し書く

アクションゲームを作る際の手順4つ目は、プログラミングです。Javaを使い、機械への命令を作っていきます。命令は、立つ・ジャンプ・物を持つ・ドアが開くなど動作を指定するものです。

第三工程までに作られた設計図に沿って作るため、その通りにプログラミングできるよう知識を全体的に理解しておく必要があります。また、プログラミングではゲーム枠(クラス)を使います。その種類と役割を以下にご紹介します。

各クラスの役割

ゲーム全体の枠になるのは、Gameクラスです。ここに、パネル切り替え制御のMainPanelクラスを追加します。

追加されたMainPanelクラスは、進行状況に合わせて各パネルを切り替えます。切り替えられるパネルには、表紙のStartPanelクラス・ゲーム実行のGamePanelクラス・ゲームクリアのGameClearPanelクラス・ゲーム終了のGameOverPanelクラスがあります。

アクションゲームを作る際の手順5:デザインを考える

アクションゲームを作る際の手順5つ目は、デザインを考えることです。デザインなどビジュアルに関する作業は専門の人が行い、キャラクター・背景・使用テキストの種類などあらゆるデザインを手掛けます。

デザインはイラスト1枚の2D仕様で作る方法が主流ですが、場合によっては立体の3Dや動くアニメーションを作ることもあります。キャラクターなどデザインは世界観に結び付くため、ゲーム作りにおいて重要な工程になります。

アクションゲームを作る際の手順6:サウンドを決める

アクションゲームを作る際の手順6つ目は、サウンドを決めることです。プレイ中に流れるBGMや効果音など、世界観や状況に合うものをベストなタイミングで入れることはゲームにおいて大事な要素になります。

プレイヤーを惹き込む要素はキャラクター・ストーリー・操作性などいろいろありますが、その中にサウンドも含まれています。ゲームの音は長期的にプレイしたくなる要素になるとも言われているので、重要な要素なのです。

アクションゲームを作る際の手順7:UIデザインの設定

アクションゲームを作る際の手順7つ目は、UIデザインの設定です。UIデザインはユーザー(ゲームではプレイヤー)がどのようにすれば目的が果たせるのかを表すもので、ビジュアル的な設定とは異なります。

設定するにあたっては、プレイヤーが自由にやりたいことをできるかも重要な要素になります。プレイヤーが何をしたら目的を果たせるのか分からなくならないように、自然な流れで目的に導けるUIデザイン設定が必要です。

アクションゲームを作る際の手順8:ローカルの仕様変更を行う

アクションゲームを作る際の手順8つ目は、ローカルの仕様変更(ローカライズ)を行うことです。仕様変更しないままでは、作成時に使用した言語を分かる人しか楽しめません。

世界の人がゲーム内の言葉を理解してまともに楽しむためには、ローカライズして言語や絵柄・記号などをその地域に合わせた表現に変更する必要があります。同じ記号でも国で意味が異なる場合があるため、ローカライズも細かい確認作業になります。

アクションゲームを作る際の手順9:デバックを入念に行う

アクションゲームを作る際の手順9つ目は、デバックは入念に行うことです。デバックはゲーム完成後に行う作業で、最後まで問題なくプレイできるかを確認します。問題が見つかった時には、その点をエンジニアなどが修正していきます。

ゲームは世に出すとたくさんの人たちがプレイするため、途中で問題が起きると遊べなくなってしまいます。すると遊んでくれる人が減る可能性が高いため、問題のない状態で世に出す必要があるのです。

アクションゲーム制作に必要な主なツール8選

アクションゲーム制作には、ゲームを作るためのツールが必要になります。ツールを使わず作るためには多量の知識・技術・時間が必要になるため、そこまでの知識や技術がない方や比較的短時間で作りたい時にはツールが有用です。

企業に使われているツールもたくさんあるため、アクションゲームを作りたい時には大いに役立つことでしょう。それでは以下に、アクションゲーム制作に必要な主なツールを8つご紹介していきます。

アクションゲーム制作に必要な主なツール1: Unity

アクションゲーム制作に必要な主なツール1つ目は、Unityです。世界的に人気の高いソフトウェアで、多くのゲーム制作会社にも採用されています。そのため、仕事においても需要が高いツールと言えます。

プログラミング言語はC言語やC++ですが、C#またはJavaのどちらかを理解していれば扱えます。あらゆるゲームハードウェアに対応し、スマホ向けゲームからコンシューマーゲームまで開発できます。

アクションゲーム制作に必要な主なツール2:UnrealEngine

アクションゲーム制作に必要な主なツール2つ目は、Unreal Engineです。プログラミング言語はC++か独自スクリプト言語Unreal Scriptで、基本さえ分かれば知識や技術に精通していなくても扱えます。

もともとFPSゲーム向けのゲームエンジンですが、別ジャンルでも採用されています。Unityと同じく本格的に作れますが、UnityはJavaで言語環境などが異なるため使いやすい方を選びましょう。

アクションゲーム制作に必要な主なツール3:Cocos2d-x

アクションゲーム制作に必要な主なツール3つ目は、Cocos2d-xです。プログラミング言語はC++で、ある程度の知識と技術があれば扱えます。

もしC++についての知識が少なくてCocos2d-xが扱えない時は、cocos2d-jsがおすすめされます。Cocos2d-xには公式マニュアルがあるため、勉強しながら身に付けていくことも可能です。

ゲーム制作に必要な主なツール4:RPGツクール

アクションゲーム制作に必要な主なツール4つ目は、RPGツクールです。RPGゲーム向けの開発ツールで、簡易的なPCゲームを作ることができます。

ツール自体は有料ですが高品質と評判で、サンプルデータも豊富です。サンプルを活用すれば、イメージにより近いの素材でゲーム作りを行えるでしょう。また、作ったゲームを販売・配布することも可能です。

アクションゲーム制作に必要な主なツール5:アクションエディター

アクションゲーム制作に必要な主なツール5つ目は、アクションエディターです。アクションゲーム向けの開発ツールで、比較的簡単にアクション要素のPCゲームを作ることができます。

また、シューティングゲームにも対応しています。基本的に高度なプログラミングの知識や技術を必要としないため、手っ取り早くゲーム作りがしてみたい時には最適です。

アクションゲーム制作に必要な主なツール6:GameSalad

アクションゲーム制作に必要な主なツール6つ目は、GameSaladです。スマホアプリゲームの開発に特化したツールで、簡単な作業で簡易的なアプリゲームを作ることができます。

作り方はドラッグ&ドロップが基本で、インターフェースやバリエーション豊富な動作ライブラリの活用をすると短期間でゲームが完成します。早ければ、数日で作れます。作ったゲームは、iOSやAndroidで公開可能です。

アクションゲーム制作に必要な主なツール7:blender

アクションゲーム制作に必要な主なツール7つ目は、blenderです。 3Dのモデリングが行える総合3DCGソフトで、現実のような3Dオブジェクトを作ることができます。

アニメーション制作機能も含まれているため、作成した3Dモデルに動きを付けることも可能です。また、作成モデルはゲームエンジンにインポートできます。無償のオープンソースで提供されているので、公式サイトから誰でもダウンロードして使えます。

アクションゲーム制作に必要な主なツール8:MakeHuman

アクションゲーム制作に必要な主なツール8つ目は、MakeHumanです。オープンソースのソフトウェアで、3Dキャラクターや人間のモデルを作成することに特化しています。

年齢・性別・身長・筋肉量などをパラメーターで指定すると、基本の身体を作成できます。その基本体に対して、胸や腕のサイズ・アニメーションの際に必要な骨・髪の毛や服なども細かく調整できます。

ゲーム業界全体の流れ

ゲーム業界全体の流れは変化が激しく、トレンドがすぐに移り変わります。ツールや教材が豊富なので個人でもゲームを作れますが、ゲーム業界自体は成熟傾向で新タイトルリリース時のハードルが上がり続けています。

人気IPを既に保有する大手ゲーム会社や特定デペロッパー企業でないと、開発が難しい状況にあります。ヒットタイトルを出せば小企業や個人でも大成長しますが、変化の激しさや大手が君臨する点は意識すべきでしょう。

Javaなどでアクションゲームを作ってみよう

Javaは、Webからアプリなど様々な開発に使うことができるプログラミング言語です。多くの企業や分野で取り入れられているため、身に付けておけば仕事にも役立ちます。

また、Javaは他言語のもとになることが多い言語なので、覚えておくと他のオブジェクト指向言語を習得しやすくなると言われています。アクションゲームも含めあらゆる開発の世界を楽しめる言語なので、作ってみたいものから取り組んでみましょう。