今後拡大が期待される医療ITベンチャー企業とは?注目の企業27選をご紹介

医療系IT企業とは?

医療系IT企業とは、医療システムなどに特化した企業のことを指します。

近年は日本にも医療系IT企業が増えてきており、AIなどの最先端技術を活用した医療システムや医療サービスを提供しています。

医療系IT企業が提供するシステムを活用することで、医師不足や看護師不足を解消したり、電子カルテデータを活用したり、病院の業務を効率化したりすることもできるでしょう。

今注目の医療系ITベンチャー企業27選

今注目の医療系ITベンチャー企業27選をご紹介します。

近年は勢いのあるさまざまな医療系ITベンチャー企業があり、役立つ医療システムやサービスを提供しています。

ここでは現在注目されている医療系ITベンチャー企業やその特徴をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

注目の医療系ITベンチャー企業1:サイシード

サイシードは医療機関などに向けたチャットサービスを提供している医療ITベンチャー企業です。

AIを活用し、顧客との1対1のコミュニケーションを実現するチャットボット「sAI Chat」や、顧客の入力した自然文を適切に理解して最適な回答を提示する「sAI Search」 といったサービスを提供しています。

医療業界だけでなく、部品メーカーや不動産仲介業者などにも提起したサービスとなっています。

注目の医療系ITベンチャー企業2:PFDeNA

PFDeNAは深層学習技術を活用し、がんを早期発見するシステムを開発している医療ITベンチャー企業です。

Preferred NetworksとITベンチャー企業DeNAの合弁企業で、PFNの機械学習や深層学習などの知見、最先端の技術と、DeNAがこれまで蓄積してきたデータを組み合わせることでAIサービスを開発しています。

遺伝子を元にがんの有無を判定するシステムを共同研究しています。

注目の医療系ITベンチャー企業3:Preferred Networks

Preferred Networksは機械学習のフレームワークである「Chainer」を提供している医療ITベンチャー企業です。

深層学習などの最先端の技術を実用化することにより、従来であれば解決が困難だった世界の課題解決を目指す企業です。

ヘルスケアを事業の軸にしており、2016年からは国立がん研究センター、産総研などと協業して研究を行っています。

注目の医療系ITベンチャー企業4:Evasc

Evascは脳動脈瘤治療のための医療機器の開発を行っている医療ITベンチャー企業です。

脳動脈瘤治療のコイル塞栓術の補助デバイスである「eCLIPs」などの開発を行っており、「eCLIPs」を利用することで脳に触れずに脳静脈瘤の95%のタイプの手術に使用することができます。

注目の医療系ITベンチャー企業5:エルピクセル

エルピクセルは研究室や研究者を支援する東京大学発の医療ITベンチャー企業です。

ライフサイエンスと画像解析に特化したソフトウェアやシステムの研究開発を行っている企業で、医学や薬学、農学などの画像データを活用し、エンジニアリングで生命の未来を創造することをスローガンにしています。

また、AIを活用した医療加増診断支援技術の開発や、クラウド型画像解析プラットフォームである「IMACEL」を公開しています。

注目の医療系ITベンチャー企業6:エムスリー

エムスリーは医師が利用するプラットフォームを活用し、サービスを展開する医療ITベンチャー企業です。

インターネットを利用した医療関連サービスの提供を事業内容としている企業で、「m3.com」を中心としたプラットフォームを活用して医療業界の課題解決のためにさまざまな事業を推進しています。

2019年にはLINEとの共同出資でオンライン医療事業を目的とした企業を設立しました。

注目の医療系ITベンチャー企業7:Holoeyes

Holoeyesは医療VRの開発を行っている医療ITベンチャー企業です。

診察や手術などに三次元のVRやMR技術を活用しています。医療用仮想現実システム「HoloeyesXR」では、次世代コミュニケーションツールとして医療現場をサポートします。

たとえば、CT撮像から作成したポリゴンファイルを専用サイトからアップロードすれば、VRによる直感的なカンファレンスや記録した映像を教育に活用できます。

注目の医療系ITベンチャー企業8:バックテック

バックテックは肩こりや腰痛対策のためのソリューションを開発している医療ITベンチャー企業です。

企業の従業員の肩こりや腰痛などの悩みを解決するために、バックテックでは肩こり・腰痛対策ソリューションである「ポケットセラピスト」を開発しています。

ポケットセラピストでは、現状の可視化ができるスタンダードプランと改善を目的としたアドバンスドプランの2種類からプランが選べます。

注目の医療系ITベンチャー企業9:miup

miupはバングラデシュで検査センター事業や医療サービス事業を手がける医療ITベンチャー企業です。

東大卒のメンバーを中心とした医療AIベンチャー企業です。発展途上国などの医療にアクセスできなかった国に予防や医療を提供し、バイタルデータの収集を行って機械にデータを学習させていくことにより、ウェルネス・エコシステムの構築を目指しています。

また、世界の隅々にまで医療を届けることを目的としています。

注目の医療系ITベンチャー企業10:MOLCURE

MOLCUREは抗体医薬品探索プラットフォーム「Abtracer」を提供している医療ITベンチャー企業です。

Abtracerは、独自の人工知能技術によって副作用の少ない抗体医薬と呼ばれる治療薬を効率的に見つけることができるシステムです。

これまでの手法に比べて、最短で10倍以上の抗体医薬品候補を10分の1の時間で探すことが可能となっています。

注目の医療系ITベンチャー企業11:ユカシカド

ユカシカドは一人ひとりにあった栄養改善の実現を目指す医療ITベンチャー企業です。

栄養状態が分かる尿検査キット「VitaNote」を開発しており、身体の健康を維持するために必要なたんぱく質・ビタミン・ミネラルの吸収量などを確認することができます。

また、健康状態はマイページで確認でき、どの栄養素をあとどのくらい接種すべきなのかも数値でわかります。

注目の医療系ITベンチャー企業12:NAM

NAMは医師がAIやブロックチェーン技術を活用して医療に関する作業を効率化する医療ITベンチャー企業です。

テクノロジーで医療に革新を行うことを目的とした、ゲノム検査サービスや人工知能と貯蓄されたゲノムデータを活用した創薬アルゴリズムの開発、医療AIの開発、医療業界での支払いや事務作業を効率化する決済システムブロックチェーンRPAの開発などを行っています。

注目の医療系ITベンチャー企業13:ウンログ

ウンログは大便により健康管理ができるアプリ開発を行っている医療ITベンチャー企業です。

「ウンログ」アプリでは大便の形状や色、大きさや臭いなどを記録することで、お腹の健康状態をスコアとして管理することができます。また、スコアに応じてお腹を健康に保つためのアドバイスも受けられます。

注目の医療系ITベンチャー企業14:ベースフード

ベースフードは1日に必要な栄養素の3分の1を補えるパスタを販売している医療ITベンチャー企業です。

ベースフードが開発した「BASE PASTA」には全粒粉やチアシードなどが含まれており、食事摂取基準31種中29種を達成します。そのため、料理の手間を削減しながら栄養バランスの良い食事がとれます。

注目の医療系ITベンチャー企業15:レキオ・パワー・テクノロジー

レキオ・パワー・テクノロジーは発展途上国向けにジェネリック医療機器を販売している医療ITベンチャー企業です。

妊婦用超音波スキャナーを主力としたジェネリック医療器具を販売している企業です。従来製品よりも安価かつ携帯にも便利な軽量な商品を、発展途上国に販売しています。

注目の医療系ITベンチャー企業16:メドメイン

メドメインは高精度かつ迅速な病理診断を可能にする病理画像診断の解析システムを提供している医療ITベンチャー企業です。

ディープラーニングを活用した病理画像診断の解析システム「PidPort」や、医学生向けクラウドサービスである「Medteria」の開発、運営を行っています。

PidPortでは病理組織や細胞を高精度で瞬時にスクリーニングできるだけでなく、デジタル化によって画像データを保管できます。

注目の医療系ITベンチャー企業17:D&P Biotech

D&P Biotechは遺伝子解析による治療薬の創薬を行うソリューションを開発している医療ITベンチャー企業です。

AIを活用した遺伝子解析により患者に合わせた治療薬を研究しています。たとえば、予後が悪い肺がんに対して、初期の肺がん患者の遺伝子を分析することによって手術後の予後を予測する遺伝子分析キットを開発しています。

注目の医療系ITベンチャー企業18:9DW

9DWは医療に関係した分野のAI開発で問題解決を支援する医療ITベンチャー企業です。

胸部MRI・CT画像の診断補助システム、診断レポート作成補助システムの開発や、サービスの提供を行っています。MRIやCTなどの画像データをAIが学習し、パーソナライズされた3Dモデルを作成します。

これにより、従来では見つけられなかった小さな病変も発見できるようになりました。

注目の医療系ITベンチャー企業19:ワイズ

ワイズは脳血管疾患に特化したリハビリテーションサービスを提供している医療ITベンチャー企業です。

脳血管疾患分野に特化したリハビリセンターを運営しているワイズでは、脳こうそくや脳内出血など、患者の状態に合わせてオーダーメイドのリハビリプログラムを提供しています。

介護保険型だけでなく自費型も合わせて、退院後のリハビリテーションを一貫してサポートします。

注目の医療系ITベンチャー企業20:アイリス

アイリスは人工知能技術を活用した高精度かつ早期診断可能なインフルエンザ診断支援AI医療機器を開発している医療ITベンチャー企業です。

画像解析のアルゴリズムを活用し、インフルエンザ患者ののどに発生するインフルエンザ濾胞を検出することで、従来よりも簡単かつ正確、早期にインフルエンザの判定を行う匠の医師の目を再現する研究を行っています。

綿棒をつかって行う検査とは異なり、発生直後からの画像解析が可能です。

注目の医療系ITベンチャー企業21:Canary Speech

Canary SpeechはAIを活用して神経疾患などの病気を発見する装置を開発している医療ITベンチャー企業です。

認知症やアルツハイマー、パーキンソン病などの患者の会話データをAIに分析させ、会話パターンを抽出することにより、会話で神経疾患や認知疾患などの病気を早期発見する装置を開発しています。

注目の医療系ITベンチャー企業22:TXP Medical

TXP Medicalは医療データの分断を解消する急性期医療システムを開発している医療ITベンチャー企業です。

病院電子カルテ端末で稼働する救急外来の総合データプラットフォーム「NEXT Stage ER」や、医療現場の書類業務を効率化する入力支援AIモジュールなどの提供を行っています。

また、東京大学の研究室にオフィスを構え、さまざまな企業や大阪大学や北海道大学などの大学と提携しています。

注目の医療系ITベンチャー企業23:ネクストイノベーション

ネクストイノベーションはスマートフォンを活用した遠隔医療サービスを提供している医療ITベンチャー企業です。

スマホのチャットによる遠隔医療サービス「スマ診」により、待ち時間なく診療を受けられるオンライン診療を実現しました。AIボットによる問診のあとに、チャットで医師の診察を受けられます。

また、診断後には処方薬を住所に配達してもらえます。

注目の医療系ITベンチャー企業24:アイメッド

アイメッドは医師と話せるオンライン診療サービスを提供している医療ITベンチャー企業です。

国内最大級の医療と美容に関するネットワークを活用し、病院検索や予約、AIを活用したセルフ診断、オンラインで医師と面談できるオンライン診断などのサービスを提供する医療機関総合アプリを開発しました。

注目の医療系ITベンチャー企業25:MICIN

MICINは医療に関するデータをAIを使って解析する医療ITベンチャー企業です。

オンライン診療などの医療機関向けアプリケーション事業や、医療データをAIを使って解析、活用するデータソリューション事業、医薬品の臨床開発向けのデジタルソリューション事業などを手がけています。

MICINという社名は、スタンフォード大学が開発した医療人工知能「Mycin」にちなんで名づけられました。

注目の医療系ITベンチャー企業26:METRICA

METRICAは医療にテクノロジーを組み合わせて医療の常識をアップデートする医療ITベンチャー企業です。

医療と親和性が高いAIによる画像認識技術やエッジコンピューティング、医療・介護向けシステムデザインなどの先端技術を駆使し、医療に貢献しています。

さらに、5GやQUIC、WebRTC、P2P技術などのネットワーク技術も活用し、医療のインフラ作りを支援しています。

注目の医療系ITベンチャー企業27:aiwell

aiwellは3滴の血液で30項目の精密検査を実現する「アイウェルケア」を開発した医療ITベンチャー企業です。

「世界中から未病を無くし、人をずっと健康にする」という言葉をミッションに掲げ、病気が重篤化する以前や自覚症状がない状態でのAIでの診断や創薬、遠隔診療などの支援が可能になるサービスの実現を事業内容としています。

今後の医療系IT企業の動向は?

医療系IT企業は今後も市場を拡大していくでしょう。

現在、生活習慣病の予防アプリなどヘルスケアを目的としたアプリなどヘルスケアの分野が市場を拡大してきています。

また、IoTなどインターネットに繋がるモノが生活の中に普及してきており、将来多くのデバイスからデータを取得できるようになるでしょう。そのため、ITを活用した医療の可能性は広がっていくことが予想できます。

今後拡大の可能性大の医療系IT企業について知ろう!

現在、多くの医療系ITベンチャー企業が活躍しており、将来的にも市場は拡大していくことが予想されています。

ぜひこの記事でご紹介した医療系ITベンチャー企業27選や今後の医療系IT企業の動向などを参考に、医療系IT企業について理解を深めてみてはいかがでしょうか。