RubyとPythonの比較ポイント10選|勉強におすすめの書籍もご紹介

Rubyとは?

Rubyとは日本人が開発したオブジェクト指向のスクリプト言語です。

Rubyはまつもとゆきひろ氏が開発したプログラミング言語で、楽しく開発ができることをコンセプトにしているため、エンジニアが効率的な開発ができるように工夫されています。

たとえばRubyのフレームワークである「Ruby on Rails」を利用することで、ストレスを感じることなくコーディングを行うことができます。

Pythonとは?

Pythonとはわかりやすいコードが特徴のインタプリタ型のプログラミング言語です。

C言語やJavaなどの他の言語と比較してコードが読みやすく、シンプルであることに哲学を持つ言語です。近年では機械学習やデータ分析に活用されており、注目が集まっている言語でもあります。

また、他の言語よりも覚えることが少ないため、初心者にも習得しやすいでしょう。

RubyとPythonの選び方10選

RubyとPythonの選び方10選をご紹介します。

RubyもPythonも非常に汎用性の高いプログラミング言語で、両者が対応できる分野は重なっている部分もあるため、どちらの言語を習得すればいいのか迷っているという方も多いのではないでしょうか。

ここではRubyとPythonの選び方10選をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

RubyとPythonの選び方1:フリーランスとして活躍するにはRubyがおすすめ

フリーランスとして活躍したいのであれば、現時点ではRubyを選ぶのがおすすめです。

フリーランスの案件の数を比較すると、現在はRubyの案件の方が多いです。そのため、現時点ではRubyを習得した方がフリーランスとして活躍しやすいと言えるでしょう。

ただし、近年の人気に押されてPythonもだんだんと案件数が増えてきているため、将来的にはPythonの案件のほうが多くなる可能性もあります。

RubyとPythonの選び方2:案件を受けやすくするためにはRubyがおすすめ

案件を受け取りやすくするためにはRubyを選ぶのがおすすめです。

RubyはスピーディなWebサービスの開発に利用されることが多いため、ベンチャー企業で注目されており、多くのベンチャー企業が積極的に採用しています。

そのため、業務委託という形でRubyプログラマーを雇う会社も多く、Rubyであれば案件を受けやすいと言えるでしょう。

RubyとPythonの選び方3:Webサービスの開発にはRubyがおすすめ

Webサービスの開発をしたいならRubyを選ぶのがおすすめです。

RubyもPythonもWebサービスが可能な言語ですが、よりスピーディな開発ができるのはRubyです。フレームワークのRuby on Railsを利用することで、効率的に迅速な開発が可能です。

また、Rubyは日本語での情報も豊富なため、Webサービスの開発を目的してプログラミングを学ぶのであればRubyが良いでしょう。

RubyとPythonの選び方4:在宅ワークで働くにはRubyがおすすめ

在宅でエンジニアとして働きたいならRubyを選ぶのがおすすめです。

前述のとおり、Rubyは多くのベンチャー企業で採用されています。また、ベンチャー企業は在宅ワークなどの柔軟な働き方ができるケースも多いため、リモートワークでの求人も多いです。

一方、Pythonはまだ求人数が少なく、リモート可能な求人は少なめです。そのため、在宅からリモートで働きたいという方はRubyを選ぶと良いでしょう。

RubyとPythonの選び方5:初心者にはRubyがおすすめ

初心者が学ぶのであればRubyを選ぶのがおすすめです。

Pythonはコードがわかりやすいため初心者にも習得しやすい言語ですが、解説が多くないことから、アプリ開発までスキルを伸ばそうと思うと難しい面があります。

一方、Rubyは日本人が開発したこともあり、日本語での解説が豊富です。また、Webアプリを作るのにもおすすめな言語のため、アプリを1つ作り上げることでその後の習得効率も高くなるでしょう。

RubyとPythonの選び方6:AI開発にはPythonがおすすめ

AI開発を目的とするならPythonを選ぶのがおすすめです。

人工知能の開発に必要な機械学習などのライブラリはPythonが充実しており、近年人工知能の開発に広く利用されています。

Pubyでも人工知能の開発は可能ですが、Pythonと比較すると後れを取っている状態です。そのため、人工知能の開発がしたいのであればPythonを利用するのがおすすめです。

RubyとPythonの選び方7:資格手当を有利に受けるにはPythonがおすすめ

資格手当を有利に受けるにはPythonを選ぶのがおすすめです。

企業によっては持っている資格によって手当がもらえるケースがありますが、資格手当は難易度が高い資格が手当の対象になるのが一般的です。

Pythonの場合、「Python3エンジニア認定基礎試験」などが手当になっているケースがあります。

RubyとPythonの選び方8:特にやりたいことがない場合はRubyがおすすめ

特にやりたいことがない場合はRubyを選ぶのがおすすめです。

RubyはWebアプリケーション開発やWebサイト制作、スクレイピングやゲーム開発などさまざまな分野での開発に利用できます。一方、PythonでもWebアプリケーション開発などはできますが、機械学習やデータ分析に強みを持ちます。

そのため、目的が決まっていなければRubyを習得すると良いでしょう。

RubyとPythonの選び方9:就職や転職に有利なのは志望先の企業ごとで異なる

就転職に有利な言語は志望先の企業ごとで異なるため、必要な開発言語を知りましょう。

プログラミング言語はそれぞれできることが違うため、企業によって採用している開発言語は異なります。

そのため、志望している企業がある場合は採用している言語を知り、有利になる言語を選ぶようにしましょう。

RubyとPythonの選び方10:求人数はPythonの方が多い

求人数を目安にするならPythonを選ぶのがおすすめです。

求人数だけで選ぶならPythonの方が多いです。近年は世界的な人工知能開発ブームとなっており、機械学習などに強みを持つPythonの需要が高まっています。

そのため、近年では日本でもPythonの求人数が多くなっています。

RubyとPythonのスキルを身に付けるのにおすすめの書籍8選

RubyとPythonのスキルを身に付けるのにおすすめの書籍をご紹介します。

これからRubyやPythonを学びたいと考えている人の中には、書籍を活用したいと考えている人も多いでしょう。

ここではRubyとPythonのスキルを身に付けるのにおすすめの書籍8選をご紹介しますので、ぜひ書籍選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。

おすすめの書籍1:プロを目指す人のためのRuby入門

「プロを目指す人のためのRuby入門」はRubyでのプログラミングの流れを学習できる本です。

Rubyの文法をサンプルコードで学ぶことにより、他のプログラミング言語での開発経験がある人が効率的にRubyを学べるようになっています。

プログラミング未経験者用の変数などの内容は最小限にし、その分Rubyの特徴や開発現場で役立つ知識の解説に重点を置いています。

おすすめの書籍2:Python実践入門

「Python実践入門」はPythonの実践的な使い方を紹介している本です。

近年日本語での書籍も増えてきたPythonですが、第二、第三言語としてPythonの習得を検討している人も多いでしょう。本書はそういった人を対象にしたPythonの本で、Pythonの実践的な使い方を紹介していきます。

Pyhontの言語仕様や機能、ライブラリでできることを中心に扱っている点が特徴です。

おすすめの書籍3:3ステップでしっかり学ぶ Ruby入門

「3ステップでしっかり学ぶ Ruby入門」はRuby初心者におすすめの本です。

Rubyの文法の基本やプログラミングのポイントなどを中心に、Ruby初心者向けに構成された本です。予習、実践、復習のプロセスにより、Rubyの基礎を身につけることができます。

また、練習問題をこなすことで自分の理解度を測定することも可能です。

おすすめの書籍4:スッキリわかるPython入門

「スッキリわかるPython入門」はプログラミングの基礎を丁寧に解きほぐした本です。

文法がシンプルなPythonですが、初心者がマスターするのは難しいです。そのため、この本では初心者でもわかりやすいように、ストーリー仕立てにすることで最後まで読み進められるようになっています。

まずはプログラミングのしくみやコツを身につけることで、Pythonの専門分野の学習へと進めることができるでしょう。

おすすめの書籍5:Pythonスタートブック

「Pythonスタートブック」はプログラミングの知識がゼロでも理解できる本です。

プログラミング初心者でも理解しやすい豊富なイラストやサンプルが掲載されているPythonの参考書です。

また、Webアプリケーションやデータ分析の基本についても解説されているため、基本の基本から本格的なプログラム作成についてまで、Pythonを楽しく学ぶことができます。

おすすめの書籍6:スラスラ読める Rubyふりがなプログラミング

「スラスラ読める Rubyふりがなプログラミング」は全てのプログラムにふりがなをふっているやさしいRubyの本です。

究極のやさしさを目指したふりがなプログラミングシリーズです。登場するすべてのプログラムの読み方にふりがながふってあるため、プログラムの1行1行が何を意味しているのかが明確になり、どのように動くのかが理解しやすくなっています。

そのため、プログラミング入門者でも学びやすくなっています。

おすすめの書籍7:Python言語の基本から仕事のやり方まで

「Python言語の基本から仕事のやり方まで」は独学でプログラミングを習得したい人におすすめの本です。

Pythonプログラミングの基本や、プログラマーになるために必要なシェルや正規表現、バージョン管理などのさまざまなスキルをひと通り学べるようになっています。

独学でプロのプログラマーになるために必要なエッセンスが書かれているため、これからプログラミングをはじめてプロになりたい人に最適です。

おすすめの書籍8:たのしいRuby

「たのしいRuby」はプログラミング初心者でも読み解けるように基礎から平易に解説した本です。

チュートリアルや基礎、クラス、ツールとそれぞれテーマを分けることで、プログラミングがはじめての人でも理解できるようにわかりやすく解説しています。

また、付録が2種類あり、付録AではRuby実行環境の準備の解説、付録Bはリファレンス集となっているため長く愛用することができます。

RubyとPythonを比較し自分に適した方を使おう

RubyとPythonはどちらも人気の言語ですが、目的に合わせて選ぶことが大切です。

ぜひこの記事でご紹介したRubyとPythonの選び方やRubyとPythonのスキルを身に付けるのにおすすめの書籍などを参考に、目的に合わせて最適なプログラミング言語を見つけてみてはいかがでしょうか。