セキュリティエンジニアはやめとけと言われる理由5つ|必要なスキルも紹介

セキュリティエンジニアとは?

セキュリティエンジニアとは情報セキュリティを考慮したネットワークの設計や運用、管理などを行う専門職です。

エンジニア職にはさまざまな職業がありますが、その中でもセキュリティエンジニアはセキュリティに特化しており、企業が日々狙われているサイバー攻撃を未然に防ぐ役割を持ちます。

また、セキュリティエンジニアの業務は多岐に渡りますが、どの業務もセキュリティに関係しているという特徴があります。

セキュリティエンジニアの将来性は?

セキュリティエンジニアの需要は今後も高い状態が続くと言えます。

IT業界は慢性的なエンジニアの人材不足となっており、今後もIT業界での人材不足は右肩上がりに続いていくと言われているため、どの企業でもエンジニア職の需要は高い状態となっています。

また、IoTの推進によりサイバー攻撃に対するリスクは今後も高まっていくことが予想されるため、セキュリティエンジニアは将来性がある職業だと言えるでしょう。

セキュリティエンジニアに必要なスキル6つ

セキュリティエンジニアに必要なスキルをご紹介します。

セキュリティエンジニアは日々進化しているさまざまな脅威から企業のネットワークを守るため、多くのスキルが必要とされます。

ここではセキュリティエンジニアに必要なスキル6つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

セキュリティエンジニアに必要なスキル1:プログラミングスキル

セキュリティエンジニアにはプログラミングスキルが必要とされます。

セキュリティエンジニアはITシステムの開発工程にも携わるため、システム実装段階での情報セキュリティを担当するためにはプログラミングの知識が必要になります。

また、実際に実装を担当する場合は知識だけでなくプログラミングスキルが必要になるため、開発言語のスキルを身につけるようにしましょう。

セキュリティエンジニアに必要なスキル2:ITの幅広い知識

セキュリティエンジニアにはITの幅広い知識が必要とされます。

セキュリティエンジニアはITシステムの企画や提案、設計、実装、テスト、運用保守などさまざまな工程での情報セキュリティ業務を担当します。このように業務内容が非常に多岐に渡ることから、求められる知識も幅広いです。

具体的にはサーバーやOS関連の知識、セキュリティ、ネットワーク、IT関連の法令などの知識が必要になります。

セキュリティエンジニアに必要なスキル3:ロジカルシンキング

セキュリティエンジニアにはロジカルシンキングが必要とされます。

セキュリティエンジニアに限らず、エンジニアはシステム設計や開発工程を担う職業のため、ロジカルシンキングが必要とされます。

システム間の複雑な関係を把握し、構造を理解した上で効率的なフローを構築するためにはロジカルシンキングは必須です。逆に言えば、ロジカルシンキングのスキルが身に付いていないと業務に支障をきたすことになるでしょう。

セキュリティエンジニアに必要なスキル4:コミュニケーション能力

セキュリティエンジニアにはコミュニケーション能力が必要とされます。

エンジニアは一人で仕事するイメージが持たれがちですが、セキュリティエンジニアは実際にはクライアントと打ち合わせなどをすることが多く、頻繁にコミュニケーションを取ることになります。

そのため、クライアントと円滑な意見交換を行うためにもコミュニケーション能力は必須だと言えるでしょう。

セキュリティエンジニアに必要なスキル5:柔軟性

セキュリティエンジニアには柔軟性が必要とされます。

サイバー攻撃は年々悪質になってきており、手口も巧妙化してきています。そのため、あらゆるサイバー攻撃から被害を未然に防ぐためにも、セキュリティエンジニアには柔軟な発想力が必要となります。

たとえば、あらゆるケースを想定し、具体的にどのような対策を取ればいいのかといった、常識にとらわれない発想力がセキュリティエンジニアには必要だと言えるでしょう。

セキュリティエンジニアに必要なスキル6:モラル

セキュリティエンジニアにはモラルが必要とされます。

個人情報保護や法令順守などのルールを守るためには、基本的なモラル意識があることが必要不可欠になります。そのため、情報セキュリティを扱うセキュリティエンジニアには高いモラル意識が必要となるでしょう。

また、企業に対するさまざまな脅威を多角的な視点でとらえ、対応策を取るためにもモラル意識は必要です。

セキュリティエンジニアはやめとけと言われる理由5つ

セキュリティエンジニアはやめとけと言われる理由をご紹介します。

ここまでご紹介したように、セキュリティエンジニアは企業をさまざまなサイバー攻撃から守る重要な仕事です。しかし一方で、Google検索などで「セキュリティエンジニア」を調べると、「やめとけ」といった言葉も上がってきます。

ここでは「セキュリティエンジニアはやめとけ」と言われる理由5つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

やめとけと言われる理由1:迅速な対応が求められるから

セキュリティエンジニアはやめとけと言われる理由は、いつでも迅速な判断が必要とされるためです。

ここまででもご紹介したように、サイバー攻撃を未然に防ぐセキュリティエンジニアの業務は社内において非常に重要な役割を持ちます。

仮にシステムがウイルスに感染した場合には、機密情報や個人情報の流出を防ぐためにも迅速な対応を求められ、システムがダウンした場合も迅速に行動し、復旧する必要があります。

やめとけと言われる理由2:責任が重い

セキュリティエンジニアはやめとけと言われる理由は、責任が重いためです。

仮にセキュリティホールを突かれてサイバー攻撃やウイルスによる被害を受けた場合、企業は金銭面だけでなく社会的信用においても甚大な被害をこうむることになります。

そのため、セキュリティエンジニアは事前に十分な調査を行い、時間をかけて対策を講じることになりますが、その責任の重さにプレッシャーを感じる人は多いでしょう。

やめとけと言われる理由3:原因調査が大変

セキュリティエンジニアはやめとけと言われる理由は、原因究明が大変なためです。

セキュリティインシデント発生時には、原因を調べるのもセキュリティエンジニアの仕事の1つです。しかし原因究明に時間がかかることも多く、数か月経っても原因がはっきりとわからないケースも珍しくはありません。

また、対策が取れるまでは定期的にログを確認して異常がないかどうかチェックする必要があり、非常に大変な作業になります。

やめとけと言われる理由4:対策をとるのが大変

セキュリティエンジニアはやめとけと言われる理由は、セキュリティ対策を取ることが大変なためです。

セキュリティインシデントが発生した場合、原因の究明だけでなく改めてセキュリティ対策を取る必要があります。しかし内容によってはシステムを見直し、一から構築しなおさなければならないこともあり、非常に大きな作業負担がかかるケースもあります。

やめとけと言われる理由5:顧客対応が大変

セキュリティエンジニアはやめとけと言われる理由は、顧客への説明や説得が大変なためです。

稼働しているシステムを停める場合、たとえばそれがECサイトであればメンテナンスの間は顧客からの注文が入ることはないため、膨大な機会損失が発生します。

そのため、システムに脆弱性が見つかり早急な対応が必要な場合でも、クライアントにその理由を説明し、説得するのは非常に大変です。

セキュリティエンジニアからキャリアアップできる職種4つ

セキュリティエンジニアからキャリアアップできる職種をご紹介します。

セキュリティエンジニアは幅広いスキルが必要とされ、さらに責任の重い仕事ですが、多くの技術が得られるためキャリアアップの選択肢も豊富です。

ここでは最後にセキュリティエンジニアからキャリアアップできる職種4つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

キャリアアップできる職種1:セキュリティコンサルタント

セキュリティコンサルタントは、セキュリティエンジニアよりもさらに経営視点が必要とされる職種です。

経営視点でのリスクマネジメントを行う職種で、ビジネス戦略としてのコンサルティングやITシルクマネジメントを行います。業務内容は幅広いですが、その分年収も高い傾向にあります。

キャリアアップできる職種2:セキュリティアナリスト

セキュリティアナリストはセキュリティの専門家です。

セキュリティエンジニアよりも、よりハイレベルな知識やスキルが必要な職種で、サイバー攻撃の手法を分析することが仕事です。そのため、セキュリティエンジニアとしてスキルを積んだ先のキャリアとして有力だと言えるでしょう。

キャリアアップできる職種3:フリーランスエンジニア

フリーランスエンジニアは独立してフリーランスとして活躍するエンジニアです。

セキュリティエンジニアに限らず、全てのエンジニアのキャリアパスの1つです。セキュリティエンジニアとしてスキルを身に付ければ、独立しフリーランスとして活動するのも良いでしょう。

ただし、セキュリティを扱うセキュリティエンジニアは信用第一となるため、着実に信頼を築いていく必要があります。

キャリアアップできる職種4:ホワイトハッカー

ホワイトハッカーはブラックハッカーからシステムを守る職種です。

ハッカーという言葉は、もともとコンピュータについて優れた知識やスキルを持っている人材を指します。ホワイトハッカーは一般的にサイバー攻撃などを行うブラックハッカーに対抗し、それらの攻撃からITシステムを守る役目を持ちます。

セキュリティエンジニアについて知ろう

セキュリティエンジニアはやめとけと言われることもありますが、IT社会に必要不可欠な職業です。

ぜひ、この記事でご紹介したセキュリティエンジニアに必要なスキルやセキュリティエンジニアはやめとけと言われる理由、この仕事からキャリアアップできる職種などを参考に、セキュリティエンジニアについて理解を深めましょう。