独学でSEになるための勉強方法7選!必要な資質や活躍するためのポイントも紹介
独学でSEをめざす前の予備知識3つ
独学でSEを目指す場合、事前に知っておかなければいけない知識があります。
近年、ITの人材不足が深刻になっている状況の中、将来SEになりたいと考えている方も多いでしょう。しかしSEという職業をよく知らないまま、漠然とSEになりたいと思っている方もいるのではないでしょうか。
ここでは独学でSEをめざす前の予備知識3つについてご紹介します。
独学でSEをめざす前の予備知識1:SEは何をする仕事?
SEとはシステム開発における上流工程を担う仕事です。
システム開発の上流工程とは、クライアントからニーズをヒアリングし、大まかにシステムの設計を行うところまでを指します。
SEの仕事は、具体的には要求分析や要件定義、基本設計、詳細設計、テストや評価などが該当し、上流工程で作成された仕様書はシステム開発の下流工程を担うプログラマーに渡り、プログラミング言語を使って実装されます。
独学でSEをめざす前の予備知識2:SEの年収はどのくらい?
SEの年収は企業規模などによって変わりますが400万円~600万円程だと言われています。
エンジニアの平均年収は日本の労働人口全体の平均年収よりも高い水準にありますが、SEの平均年収も比較的高いと言えるでしょう。
しかし、SEにはクライアントのシステム開発に関わるSEだけでなく、自社システムの運用のみを行う社内SEなど種類があるため、どのSEをめざすのかによって年収の目安は変わります。
独学でSEをめざす前の予備知識3:SEのメリットは?
SEになることでIT関連のさまざまな知識を身につけることができます。
SEはプログラマーなどのエンジニア職と違い、システムに詳しくないクライアントとコミュニケーションを取ります。そのため、相手にわかりやすく伝えるコミュニケーション力が身につきます。
また、プロジェクトのマネージメントを行うことも多いため、マネージメントスキルも身につけることができるでしょう。
独学でSEをめざす人に必要な資質6選
独学でSEをめざす場合、どのような資質が必要になるのでしょうか。
これから独学でSEとしてのスキルを身につけていこうと考えている場合、まずは自分にSEの資質があるかどうかを知っておくことも重要です。
ここでは独学でSEをめざす人に必要な資質6選をご紹介しますので、一度自分と照らし合わせてみてはいかがでしょうか。
独学でSEをめざす人に必要な資質1:マネージメント力
独学でSEをめざす場合、マネージメント力を持っていることが重要です。
システム開発はタイトなスケジュールになることも多く、納期が決まっている以上、確実に間に合わせる必要があります。また、SEはプロジェクトを管理する役回りになることも多いため、滞りなく遂行できるようにスケジュール管理を行う能力が求められます。
さらに、タスクが特定メンバーに偏らないよう調整することにもマネージメント力が試されるでしょう。
独学でSEをめざす人に必要な資質2:コミュニケーション力
独学でSEをめざす場合、コミュニケーション力を持っていることが重要です。
SEはクライアントが抱えている課題を解決するために、要求分析や要件定義の段階でクライアンドのニーズを正確にくみ取る必要があります。
また、プロジェクトチームの他のメンバーにその解決策をわかりやすく説明する必要もあるため、円滑に仕事を進めるためには高いコミュニケーション力が必要とされます。
独学でSEをめざす人に必要な資質3:論理的な思考
独学でSEをめざす場合、論理的な思考力を持っていることが重要です。
論理的思考力とは、物事の法則を正確に理解して対応する能力です。特に正確性や安定性が求められる金融システムなど、複雑なシステムの設計は感覚だけでは行えません。
SEはシステム設計や仕様書の作成を行うことが主な仕事になるため、システムの論理構造を構築するには論理的思考力を持っていることが重要になります。
独学でSEをめざす人に必要な資質4:情報処理力
独学でSEをめざす場合、情報処理力を持っていることが重要です。
SEとしてクライアントが求めているシステム構築を行うためには、さまざまな情報を収集して分析する情報処理力が必要です。また、情報を正確に分析するためにも、SEにはクライアントの産業分野に関する専門的な知識が必要とされる点は押さえておきましょう。
独学でSEをめざす人に必要な資質5:プレゼン力
独学でSEをめざす場合、プレゼン力を持っていることが重要です。
SEはその業務上、プレゼンテーションを行う機会も多いです。また、クライアントはITに詳しい人ばかりではないため、ITやシステムがわからない人にも伝わるように専門用語を避けてわかりやすくプレゼンする必要があり、SEにはそういったプレゼン力が求められます。
独学でSEをめざす人に必要な資質6:プロジェクト推進力
独学でSEをめざす場合、プロジェクト推進力を持っていることが重要です。
SEはプロジェクトをまとめる役割も持っているため、強い推進力でプロジェクトを引っ張っていくことも求められます。そのためには技術力はもちろん、幅広い知識やリーダーシップなど、さまざまなスキルを持ったマルチな人材になる必要があります。
独学でSEになるための勉強方法7選
独学でSEになるにはどのような勉強方法を行えばよいのでしょうか。
SEにはさまざまなスキルが必要とされるため、プレゼン力やコミュニケーション力など最終的には実務で身につけていくしかないようなものもあります。しかし、有効な勉強方法を実践すれば、独学でSEを目指すことも可能でしょう。
ここでは、独学でSEになるための勉強方法7選をご紹介します。ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
独学でSEになるための勉強方法1:本で学習する
独学でSEになるためには、本を使って学習する方法があります。
SE関連の参考書は多くの種類が販売されているため、SE関連の書籍を使って独学を行うことも可能です。また、本を使って勉強する場合は、さまざまな本に手を出すのではなく、数冊を繰り返し何度も読み込んで知識を吸収していく忍耐力が需要になります。
他にも、IT人材に有効な「基本情報技術者試験」の対策本を使って基礎知識を身につけるのもおすすめです。
独学でSEになるための勉強方法2:無料の動画で勉強する
独学でSEになるためには、無料の動画学習サイトを使って学習する方法があります。
動画は文字に比べて含まれている情報量が非常に多く、イメージも掴みやすいため、動画の学習サイトは本を使った勉強が苦手な人にもおすすめです。
動画は1分間で文字に換算すると180万文字に相当し、Webページなら3600枚だと言われています。そのため、勉強の手始めとして動画を使って感覚を掴むと良いでしょう。
独学でSEになるための勉強方法3:Webサービスを活用する
独学でSEになるためには、Webサービスを使って学習する方法があります。
インターネット上には、プログラマーやSEに有効な学習サービスが無料のものから有料のものまで豊富にあります。そのため、基本的なプログラミングスキルを身につけるためにもWebサービスを活用してみましょう。
独学でSEになるための勉強方法4:通信教育を活用する
独学でSEになるためには、通信教育を使って学習する方法があります。
通信教育であれば、SEに必要な知識を決まったカリキュラムによって体系的に学べます。また、完全に一人で独学するよりもモチベーションを保ちやすいため、勉強を継続することができるでしょう。
独学でSEになるための勉強方法5:システムの基礎知識は確実に押さえる
独学でSEになるためには、システム構築の基礎知識を押さえましょう。
SEはシステム設計を行うことが仕事となるため、システムの基礎知識があることが前提となります。また、クライアントのニーズを満たすシステム設計を行うために実現可能かどうか判断する際、プログラミングの知識が必要になります。
そのため、プログラミングも含めたシステム構築のスキルを身につけましょう。
独学でSEになるための勉強方法6:実務を経験する
独学でSEになるためには、専門的な知識については実務に入ってから学習しましょう。
書籍やWebサービスなどを活用してSEに必要な事前知識を身につけても、実際には実務で経験して身につける知識がほとんどです。そのため、業務で使用する専門知識についてはSEになってから身につけると考えて問題ありません。
まずはSEとして採用されるレベルになれるように、独学で学習を行いましょう。
独学でSEになるための勉強方法7:ハローワークの職業訓練を活用する
独学でSEになるためには、職業訓練校で学習する方法があります。
完全な独学というわけではありませんが、ハローワークが提携している職業訓練を活用するのもおすすめです。職業訓練校では、無料でさまざまなスキルを身につけることができるため、SEに必要なITスキルを習得することができます。
また、資格取得を目指せるコースもあるため、チェックしてみるのがおすすめです。
独学でSEとして活躍するためのポイント
独学でSEとして活躍できるようになるにはどのようなポイントがあるのでしょうか。
ここまで独学でSEになる方法について解説してきましたが、独学でスキルを習得すれば誰でもSEとして活躍できるようになるというわけではありません。
ここでは最後に独学でSEとして活躍するためのポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
モチベーションを維持する
独学でスキルを習得するにはモチベーションの維持が必須です。
独学はプログラミングスクールに通って勉強するのと違い、非常に孤独です。プロの講師がいるわけでもなく、自分と同じように勉強している仲間もいないため、自分の気持ち次第でいつでも辞めることが可能になります。
また、自分だけでは解決できない問題にぶつかった場合、アドバイスをくれる人もいないため、そのまま挫折してしまうことも少なくありません。
就職に有利な資格を取得する
就職時にスキルをアピールするためにもIT資格を取得しましょう。
SEになるために必要な資格はありません。しかし未経験からSEを目指すなら、自分が専門的な知識やスキルを持っていることを客観的に証明できる資格を取得しましょう。
たとえばITパスポートや基本情報技術者、オラクルデータベースなどSEの業務に関係した資格を持っていることで、SEとしての適性があることをアピールしやすくなります。
独学でもSEへの道は開ける!
SEに必要な資質を知り、独学で身につけましょう。
ぜひこの記事でご紹介した、独学でSEを目指す人に必要な資質や独学でSEになるための勉強方法、また独学でSEとして活躍するためのポイントなどを参考に、独学でSEを目指してみてはいかがでしょうか。