エンジニアの就職面接でよく聞かれる質問13パターン|逆質問の例も紹介

エンジニアの面接の目的とは?

就職活動では、まず書類による選考が行われます。それを通過した後に行われるのが、面接による選考です。面接選考は書類選考よりも重要視される傾向にあります。

面接選考は、求職者と企業がお互いに要求する条件を満たしているかどうかを見極め、就職後にプラスの関係を築けるかを考えるための大切な選考です。

エンジニアの就職に際しての面接は、企業側が求職者の職歴や実績などを確認する重要な場でもあります。

エンジニアの面接でよく聞かれる質問13パターン

エンジニアの面接選考に限らず面接選考では、志望動機や自己PRなどの必ず聞かれる質問があります。つまり、聞かれることを想定し的確な回答を準備しておく必要があるのです。

エンジニアの場合には、「企業が求めるスキルの有無」「今後のスキルアップについての考え」が重視されますので、それについての質問が多くなる傾向があります。

ここからは、エンジニアの面接でよく聞かれる質問13パターンをご紹介しますので、ポイントを押さえ、好感を持たれる回答を考えておくようにしましょう。

エンジニアの面接でよく聞かれる質問1:志望動機・会社を選んだ理由について

エンジニアの面接でよく聞かれる質問の1個目は、志望動機・会社を選んだ理由についてです。

志望動機を聞く質問は非常にオーソドックスなもので、面接選考では必ず聞かれる質問だと言えます。それだけに、しっかりとした回答を準備する必要があります。

企業側が具体的に知りたいのは、「なぜこの会社を選んだのか」ということです。この質問に回答するためには、どのような事業を展開しているか、とくに力を入れている事業は何か、どのような社風かといった企業の特徴を押さえておく必要があります。

就職後のビジョンがその特徴に沿ったものであることをアピールし、志望動機としてまとめましょう。

エンジニアの面接でよく聞かれる質問2:スキルアップのために取り組んでいることについて

エンジニアの面接でよく聞かれる質問の2個目は、スキルアップのために取り組んでいることについてです。

こちらは、エンジニア特有の質問といえます。常に新しい技術が出てくるIT業界において、求職者のスキルの伸びしろを見るのは企業側にとって重要なことです。

この質問には、具体的に回答しましょう。プログラミング言語であれば、どの言語を学んでいるかを述べるのはもちろん、書籍を読む、オンライン講座で学ぶなどの学習方法を織り込むのも有効です。スキル習得に前向きで、学習意欲が高いことをアピールできます。

エンジニアの面接でよく聞かれる質問3:自己PRについて

エンジニアの面接でよく聞かれる質問の3個目は、自己PRについてです。

エンジニアとして就職する場合、企業側は求職者がどのようなスキルを持っているか、どの程度の経験があるかを知りたいと考えています。「自己PRをしてください」という質問に対しては、エンジニアとしての能力に重点を置いた回答をしましょう。

具体的には、求人条件に記載のある募集要項について、持っているスキルのうちで要項に合ったものを挙げる、業務に関連した資格を所持していることを述べる、などが有効です。

エンジニアの面接でよく聞かれる質問4:今までの失敗談について

エンジニアの面接でよく聞かれる質問の4個目は、今までの失敗談についてです。

企業側が失敗談についての質問をする意図は、求職者が業務に対して、どのように取り組むかを知りたいという点にあります。失敗談はマイナスのイメージを持たれがちですが、挑戦しなければ失敗もありません。物事と前向きに向き合う姿勢をアピールしましょう。

また、失敗したとき、その事実をどう把握し、どう対応していくかという心構えも企業側が知りたい点です。どのように事態を解決したかを、具体的に述べることも重要になります。

エンジニアの面接でよく聞かれる質問5:長所と短所について

エンジニアの面接でよく聞かれる質問の5個目は、長所と短所についてです。

面接の場で、企業側が長所や短所について質問する理由は、求職者が自分のことを客観的に判断できているかどうかを知るためです。業務における問題が発生した場合の長所の活かし方、短所のフォローを自分で考えて行動できる人材かどうかを判断する意図があります。

長所を強調するばかりではなく、短所を克服する工夫をしていることも併せてアピールしましょう。自分から課題を見つけ、解決していく姿勢を評価してもらうことができます。

エンジニアの面接でよく聞かれる質問6:今までの職歴について

エンジニアの面接でよく聞かれる質問の6個目は、今までの職歴についてです。

技術職であるエンジニアの就職面接では、技術的な質問をされることが多くあります。これは、求職者の技術力を測るために重要な質問です。

職歴は、だらだらと並べず簡潔にまとめて述べましょう。内容を聞かれた場合には、使用した開発環境や実際に作成したプログラムについてなどを具体的に回答します。

これは、携わった業務をちゃんと理解しているか、業務内容を第三者に論理的に説明できるかを企業側が判断するための質問です。

エンジニアの面接でよく聞かれる質問7:離職理由について

エンジニアの面接でよく聞かれる質問の7個目は、離職理由についてです。

就職面接で離職理由を質問される理由は、企業側が求職者の人間性を判断するという意図があるからです。志望動機に矛盾がないか、どのように業務に取り組んでいくか、人間関係はどうなのか等、様々な事柄を離職理由から判断することができます。

離職した理由は、答え方次第でネガティブな印象を持たれてしまいます。スキルアップできる環境を求めている、より良い人間関係の職場で働きたいといった前向きな表現をしましょう。

エンジニアの面接でよく聞かれる質問8:趣味について

エンジニアの面接でよく聞かれる質問の8個目は、趣味についてです。

就職面接においては、求職者の人柄を知るために「趣味は何ですか?」という質問をされることがあります。

エンジニアの場合、趣味を自己PRに繋げることも可能です。たとえば、「読書」が趣味だとすると、「新しい情報や知識を取り入れることが趣味です」と回答することで、スキルアップのための情報収集に積極的であるという自己PRになります。

エンジニアの面接でよく聞かれる質問9:身に付けている技術について

エンジニアの面接でよく聞かれる質問の9個目は、身に付けている技術についてです。

エンジニアの業務は裾野が広く、身に付けた技術について質問されることは自分の得意分野をアピールするための絶好の機会となります。プログラミング言語の分野の場合、ひとつでも得意とする言語を挙げることができれば強力な自己PRにつながるでしょう。

言語の文法に関すること、オブジェクト指向による開発のメリット、Linuxのコマンドなど、得意とする分野について具体的な質問をされることもあります。簡潔に、解りやすく回答しましょう。

エンジニアの面接でよく聞かれる質問10:どのように貢献できるかについて

エンジニアの面接でよく聞かれる質問の10個目は、どのように貢献できるかについてです。

企業にどのように貢献できるか、という質問に回答するためには、業務内容を理解していることが必要です。業務内容から外れた回答をしてしまわないよう、あらかじめ情報を集めておきましょう。

回答では集めた情報にもとづき、自分の持つスキルが業務内容において、どのように役立つのかを述べます。関連する業務の経験があれば、その内容をあわせて具体的にアピールすると効果的です。

エンジニアの面接でよく聞かれる質問11:性格面での強みについて

エンジニアの面接でよく聞かれる質問の11個目は、性格面での強みについてです。

性格面での強みを問われる質問は、求職者が客観的に自分の性格を把握できているかどうかを確かめるための質問です。自分の性格がどのような形で強みになっているかを、具体的に説明しましょう。

業務内容や雰囲気に合う強みがあれば、スムーズに周囲に馴染むことができると判断され、好印象を持ってもらうことができます。入社後のイメージを明確に抱いてもらえるようなアピールをすることが重要です。

エンジニアの面接でよく聞かれる質問12:どんなキャリアビジョンを持っているかについて

エンジニアの面接でよく聞かれる質問の12個目は、どんなキャリアビジョンを持っているかについてです。

この質問はエンジニアの就職面接においてよく取りあげられます。企業側は、求職者が「自分にとっての目標」を持っているかどうかを確認する意図があります。企業側のビジョンと一致した目標であれば、企業に貢献できると判断されます。

そのため、どのような資格を取得していくか、どういった業務経験を積みたいかといった具体的な項目を挙げて回答することで好印象を与えることができるようになるでしょう。

エンジニアの面接でよく聞かれる質問13:この大学・学部を選んだ理由について

エンジニアの面接でよく聞かれる質問の13個目は、この大学・学部を選んだ理由についてです

企業側が大学・学部を選んだ理由を質問するのは、求職者がどんなことに関心を持っているのかを知るためです。選んだ大学・学部で何を学んだか、その成果が就職活動において職種や企業を選ぶ理由に影響を与えたか、ということを聞きたいという意図があります。

早い段階から将来やりたいことを見つけ、大学・学部を選択して進学いる人のほうが、より企業に貢献してくれる可能性が高くなります。企業側は活躍を期待できる人材を探しているのです。

エンジニアの面接での逆質問5つ

就職面接の最後に行なわれる「逆質問」は、面接の質問の一部です。質問内容によって、自己アピールができる機会でもありますので、あらかじめ準備しておきましょう。

企業側は逆質問の内容によって、求職者が企業に対して強い興味を持っているか、コミュニケーション能力があるか、社風に合った人物であるか、といった点を確認します。また、求職者の疑問や不安を解決する場でもあるのです。

以下にエンジニアの面接での逆質問5つを挙げていきます。

エンジニアの面接での逆質問1:一週間の大まかなスケジュールを聞く

エンジニアの面接での逆質問1個目は、一週間の大まかなスケジュールを聞くことです。

就職後、どのような業務スケジュールで働くことになるかを確かめる質問は仕事に対する熱意のアピールにもなります。

ただし、有給休暇についてや、残業や休日出勤の有無についての質問はネガティブな印象を与える可能性があるので、できるだけ避けましょう。

どうしても確認したい場合は、直接聞くのではなく「業務で必要な場合、休日出勤しても大丈夫でしょうか」のように、仕事に対しての熱意をあわせて示す必要があります。

エンジニアの面接での逆質問2:職場の雰囲気を聞く

エンジニアの面接での逆質問の2個目は、職場の雰囲気を聞くことです。

職場の雰囲気を聞く時は、具体的に答えられるように質問する必要があります。漠然と「どんな雰囲気ですか」と聞いても、面接官は回答しづらいでしょう。

「社員の男女比は女性が高いと企業紹介にありましたが、女性の多い部署の雰囲気を教えてください」というように、あらかじめ企業についての情報を得たうえで聞く形にすると、その企業に対する熱意も伝わり、具体的な回答もしやすく、好印象を与えることができます。

エンジニアの面接での逆質問3:開発環境について聞く

エンジニアの面接での逆質問の3個目は、開発環境について聞くことです。

エンジニアの職場では、どのような環境で業務が進められているかは重要なポイントですが、企業のホームページや採用条件などを見てもはっきりしないことがあります。職場環境を聞くことで、自分のスキルとのマッチングの度合いがわかります。

今までの経験や現在のスキルを活かす働き方をするためには、自分の現状と職場の開発環境とが合っているかを確認する必要があります。そのため、仕事への関心度の高さをアピールすることにもなる質問であると言えるでしょう。

エンジニアの面接での逆質問4:勉強しておくべきことを聞く

エンジニアの面接での逆質の4個目は、勉強しておくべきことを聞くことです。

自分の熱意をアピールするためには、就職後の業務に関連づけた質問をすることが効果的です。あらかじめ勉強しておくべきこと質問することで、就職後すぐ企業に貢献したいという熱意を伝えることができます。

この質問は、物事に対して事前準備を怠らない人物である、というアピールにもなる質問です。業務に対して前向きな姿勢で取り組んでいく意志を伝えられます。

エンジニアの面接での逆質問5:社風について聞く

エンジニアの面接での逆質問の5個目は、社風について聞くことです。

逆質問は、内容の自由度が高いだけに、質問者の性格が表われやすくなります。質問のしかたによっては、社風に合わないという判断をされてしまうこともあり得ます。あらかじめ、ホームページなどで、企業の基本的な方針を調べておきましょう。

たとえば、充実した指導で社員の堅実なスキルアップを特徴にしている企業で、新しい技術を次々に取り入れたいタイプと思われるような質問をしたのでは、良い印象を持ってもらえないでしょう。

面接前の情報収集が重要

就職面接の際には、様々な情報を集めておく必要があります。

志望する企業についての情報はもちろん、業界全体の動きや新しい開発技術に関してのニュースなど、多くの情報を集めることが重要です。

情報量が多ければ自分に合った企業を見つけやすくなりますし、情報の豊富さで業務に貢献できるというアピールになります。また、持っている情報によって企業や業界に対する理解が深まれば、余裕を持って面接に臨めるようになるでしょう。

エンジニアの面接での質問を事前にしっかり準備しよう

就職面接では、その企業に必要な人材かどうかが判断されます。面接の際には、企業が求めている人材像を把握するための情報収集が求められます。

エンジニアと言っても、職種や業務は様々です。専門的なスキルが必要とされる場合もあるでしょう。面接は企業に合った人材の採用が目的ですので、その企業についてや求職者の経験やスキルについての質問をされることが予想されます。

質問を予測し事前に回答を準備することで、良い結果を出しましょう。