JavaScriptのおすすめフレームワーク8選!フレームワークの選び方とは

JavaScriptのフレームワークとは

JavaScriptはフレームワークを利用することでより効率的な開発が可能になります。

JavaScriptはWebサイトやWebアプリケーションなどに活用されているプログラミング言語です。近年はスマホアプリの開発案件が増えていることから、JavaScriptの需要も増加しています。

また、最近のWebアプリケーションは複雑になっているため、フレームワークを利用して開発を進めることが必須となってきています。

エンジニアを目指すなら知っておくべきJavaScriptでできること5つ

JavaScriptを利用することでさまざまなことが実現できます。

JavaScriptはWeb系に強みを持つ言語で、Webサイトに動的な要素を付与できるという特徴があり、他にもJavaScripにできることはたくさんあります。

ここではエンジニアを目指すなら知っておくべきJavaScriptでできること5つをご紹介しますので、どのようなことができるのか参考にしてみてください。

JavaScriptでできること1:バナー画像のスライド演出

JavaScriptでは画像が切り替わるスライド演出ができます。

企業サイトなどでよく目にする、複数の画像が順番に切り替わっていくスライドショーの演出もJavaScriptを使って作成されています。

スライドショーなら画像が一定秒数ごとに自動的に切り替わっていくため、閲覧者がいちいちサムネイルをクリックして確認しなくても、画像を多数閲覧してもらえます。

JavaScriptでできること2:表示・非表示の切り替え

JavaScriptでは項目の表示非表示を切り替えることができます。

Webサイトにある特定の項目やフォームなどを、JavaScriptを使って自由に表示、非表示させることも可能です。

たとえば、アンケートフォームで「車を所持していますか」という質問に「はい」を選択したときだけ、具体的な車種を解答する入力欄を表示するといった演出ができます。

JavaScriptでできること3:入力欄内容のチェック機能

JavaScriptでは入力欄の内容のチェックができます。

Webサイトの問い合わせフォームなど、フォームに入力されたテキストをサーバーに送る前に内容をチェックすることができます。

たとえば、必須事項に設定されている入力欄に漏れがないかどうか、住所や電話番号などの大文字、小文字などの入力形式が正しいかどうかなどがチェックできます。さらにエラーメッセージもJavaScriptでポップアップ表示可能です。

JavaScriptでできること4:数値の計算

JavaScriptでは数値の計算ができます。

Webアプリケーションなどの開発で用いられるイメージが強いJavaScriptですが、数学的な関数も豊富に揃っています。また、JavaScriptは他のプログラミング言語と違い、数値を表すデータは、ほぼ「Number」しか使いません。

そのため、JavaScriptを利用することで数値データの処理や計算なども簡単に行えます。

JavaScriptでできること5:Webページ間のデータの受け渡し

JavaScriptではデータの受け渡しができます。

Webページ間でのデータのやりとりや、Webページから入力されたデータをサーバーへ受け渡したり、サーバーからデータを受け取ったりといった動作もJavaScriptで実現できます。

また、JavaScriptとPHP間のデータの受け渡しも可能なので、知っていればできることが非常に多くなるでしょう。

エンジニアがJavaScriptフレームワークを利用するメリット2つ

JavaScriptのフレームワークを利用することでどのようなメリットがあるのでしょうか。

フレームワークはWebアプリケーションを開発するために必要な機能の枠組みであるため、フレームワークを利用することでさまざまなメリットがあります。

ここでは、エンジニアがJavaScriptフレームワークを利用するメリット2つをご紹介しますので、具体的にどのようなメリットがあるのか参考にしてみてはいかがでしょうか。

コードを統一できる

JavaScriptフレームワークを利用すれば、チームで開発を行ってもコードの統一性を保持できます。

アプリケーションやシステム開発の現場は、複数人で行うことが一般的です。そのため、エンジニアによって技術力やコードの書き方が違い、ソースコードの統一性がなくなることも多いです。

しかし、フレームワークという共通のルールを使うことで、エンジニアごとのコーディングの差を軽減することができます。

開発時間の短縮

JavaScriptフレームワークを利用すれば、作業効率をアップさせて時間の短縮ができます。

フレームワークは共通で利用できるテンプレートや再利用できるクラス、ライブラリ、APIなどによって構成されています。そのため、フレームワークを利用すればコーディングの大部分をカットでき、作業効率の向上が可能です。

また、カスタマイズも簡単になるため、短い開発時間で品質の高い成果物が完成できます。

JavaScriptのおすすめフレームワーク8選

JavaScriptにはどのようなフレームワークがあるのでしょうか。

JavaScriptのフレームワークは、どのようなアプリケーションを開発したいのかによっても使い勝手が変わってきます。

ここではJavaScriptのおすすめフレームワーク8選をご紹介しますので、使用目的に合わせた最適なフレームワーク選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。

フレームワーク1:React

Reactは仮想DOMを使った高速処理が可能なフレームワークです。

ReactはFacebookが提供しているフレームワークで、ボタンやテキストボックスの多いアプリケーションの開発に適しています。そして、Reactは仮想DOMを設計してからDOMを作成するため、処理スピードが非常に速いです。また、HTMLタグを埋め込むように簡単に記述できます。

フレームワーク2:jQuery

jQueryはブラウザに依存せず、再利用可能な機能がまとまっているフレームワークです。

さまざまなJavaScriptのフレームワークの中でも人気が高いのがjQueryです。よく使う便利な機能が揃っているため、開発効率を格段にアップさせることができます。

また、jQueryはどのブラウザでも同じ動作をすることから、ブラウザ環境に合わせた修正を行う手間が発生しないのもメリットです。

フレームワーク3:Vue.js

Vue.jsは仮想DOMで画面描画を最適化できるフレームワークです。

双方向データバインディングというデータ入力と画面表示を同期する処理に強みを持っているフレームワークで、シンプルな実装が可能です。また、UIコンポーネントと呼ばれる再利用可能な部品の設定により、複雑な画面表示も実現できます。

フレームワーク4:AngularJS

AngularJSは、データバインディングから画面の処理まで一貫して実装できるフレームワークです。

Googleが提供しているフレームワークで、画面の複雑なWebアプリケーションのフロントエンドを効率的に実装できます。また、AngularJSはMVWフレームワークと呼ばれています。

MVWは「Model-View-Whatever」のことで、「ModelやView、その他何でも」という意味になります。

フレームワーク5:Riot.js

Riot.jsは小規模開発に適したフレームワークです。

Riot.jsはカスタムタグにより、HTML、CSS、JavaScriptを1つのタグとしてまとめることができます。非常にシンプルなフレームワークなので、学習コストが低いのが特徴です。

フレームワーク6:Backbone.js

Backbone.jsはMVCモデルの骨組みとなるフレームワークです。

MVCとは「モデル(Model)」「ビュー(View)」「コントローラー(Controller)」の頭文字を取ったもので、アプリケーション設定の概念です。

なお、Backbone.jsは骨組みのみを提供するため、実際の動作の実装には他のフレームワークを利用する必要があります。

フレームワーク7:Hyperapp

Hyperappは1KBの軽量フレームワークです。

シンプルさと機能を両立したフレームワークで、非常に軽量で学習コストが低い点が特徴です。また、TypeScriptにも対応しています。ただし、インターネット上には情報が少なめなので、Hyperappのソースコードを繰り返し読み返すのがおすすめです。

フレームワーク8:Knockout.js

Knockout.jsはHTMLとJavaScriptの分離が容易に行えるフレームワークです。

また、MVVM(Model-View-ViewModel)をサポートするフレームワークで、シンプルで使いやすいことから、2010年リリースと比較的古いフレームワークですが現在でも人気があります。

JavaScriptフレームワークの選び方

JavaScriptのフレームワークは案件数や学習コストなどを考慮して選びましょう。

JavaScriptのエンジニアとしてフレームワークを選ぶ場合、案件数やインターネット上の記事数、学習難易度などで比較して、自分に合ったものを選ぶのがおすすめです。

JavaScriptフレームワークで効率的な開発を行おう

フレームワークを利用した開発にはさまざまなメリットがあります。

この記事でご紹介した、JavaScriptでできることやエンジニアがJavaScriptフレームワークを利用するメリット、JavaScriptのおすすめフレームワークなどを参考に、ぜひJavaScriptのフレームワークについて理解を深めてみてはいかがでしょうか。