Rubyの資格試験の種類や資格評価とおすすめ学習|合格するコツ4選
Rubyとは
Rubyは日本人が開発したプログラミング言語です。
日本人のまつもとゆきひろ氏が開発したオブジェクト指向型のスクリプト言語で、エンジニアが楽しくプログラミングできることをコンセプトに開発されました。
Rubyはコードがシンプルで読み書きやしやすく、フレームワークである「Ruby on Rails」を使用することで効率的な開発ができます。また、WebサイトやECサイト、SNSなどさまざまな開発ができます。
Rubyの特徴7つ
Rubyにはどのような特徴があるのでしょうか。
プログラミングに興味がある方やこれからプログラミングを学ぼうと考えている方の中には、日本人が開発したというRubyについて詳しく知りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
ここではRubyの特徴7つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
Rubyの特徴1:スクリプト言語
Rubyは可読性が高く比較的習得もしやすいスクリプト言語です。
スクリプト言語とは言語の習得やコードディングが容易かつ、複雑な処理もできるプログラミング言語のことです。明確な定義は存在しませんが、一般的に可読性の高さやコーディングのしやすさなどがその特徴として挙げられます。
Rubyの他にはPHPやPythonなどもスクリプト言語となっています。
Rubyの特徴2:オブジェクト指向
Rubyはオブジェクト指向型のプログラミング言語です。
オブジェクト指向とは複数のモノと役割を用意し、モノを組み立てるように表現してコンピュータを動作させるもので、現在ではオブジェクト指向の言語が主流となっています。
また、オブジェクト指向型言語には、Rubyの他にもJavaやPHP、JavaScript、C++、Swiftなどの種類があります。
Rubyの特徴3:優れたフレームワーク「Ruby on Rails」
Rubyには便利な「Ruby on Rails」があります。
「Ruby on Rails」はRubyをベース言語にしたフレームワークで、Webアプリケーションを開発する際に使用するフレームワークです。
フレームワークとはアプリケーション開発に必要な機能を集めた枠組みのことで、フレームワークを利用することでさまざまなアプリケーションが簡単に開発できます。
Rubyの特徴4:汎用性の高さ
Rubyは非常に高い汎用性を誇るプログラミング言語です。
Ruby on RailsにはGemファイルという優秀なライブラリがあり、Webアプリケーション開発以外にもさまざまなものの開発に用いることができます。
また、RubyはWindows、Mac OS、LinuxなどさまざまなOSで動作させられるマルチプラットフォームとなっており、非常に汎用性が高いこともRubyの人気の理由だと言えるでしょう。
Rubyの特徴5:参考になる情報が豊富
Rubyは日本人が開発したため、情報が豊富にあります。
プログラミング言語を学ぶ場合、日本語での情報が見つからないと学習に非常に苦労することになります。しかしRubyは日本生まれの言語のため、日本語で書かれた情報がインターネット上にも豊富に揃っています。
また、Rubyを学べる書籍も多く出版されているため、プログラミング初心者でも学習しやすくなっています。
Rubyの特徴6:需要も年収も高い
Rubyエンジニアは需要があり、高年収を提示されるケースも増えています。
近年ではRubyを採用している企業がますます増えており、Rubyエンジニアの需要も上がっています。
しかしその反面、Rubyを扱える優秀なエンジニアの数は足りていない状況なので、高いスキルを持ったRubyエンジニアになれれば、それだけ高い年収を得ることも可能でしょう。
Rubyの特徴7:Python言語などが学びやすい
Rubyを学ぶことでPythonも習得しやすくなります。
RubyもPythonもコードのシンプルさが特徴の言語ですが、両者は文法も似ています。そのため、Rubyを習得すればそのままPythonの学習もスムーズに進めることができます。
Pythonはまだ日本では採用されるケースは少ないですが、近年では人工知能の開発で注目されている言語のため、両方使うことができれば需要が高いエンジニアになれるでしょう。
Rubyの資格試験の種類2つ
Rubyの資格試験の種類をご紹介します。
Rubyエンジニアとしてのスキルを証明するには、資格を取得するのがおすすめです。しかしどのような資格があるのかわからないという方もいるのではないでしょうか。
ここではRubyの資格試験の種類2つをご紹介しますので、資格取得を検討している方はぜひ参考にしてみて下さい。
Ruby技術者認定試験Silver
「Ruby技術者認定試験Silver」はRubyの文法の知識やクラス、オブジェクト、標準ライブラリに関する基本的な知識と技術を持つことを証明できる資格です。
「Ruby技術者認定試験」にはSilverとGoldの2つの資格区分があります。まずはSilverを取得することで、Rubyエンジニアに必要な基本的な知識や技術を持っていることをアピールできるでしょう。
Ruby技術者認定試験Gold
「Ruby技術者認定試験Gold」はSilverの範囲をさらに掘り下げ、標準ライブラリやアプリケーション設計に必要なクラスやオブジェクトに関する知識、さらにプログラム設計技術を持つことを証明できる資格です。
GoldはRubyの実務経験者やより実践的なスキルを身につけたい人におすすめです。また、Goldの認定を受けるにはSilverにも合格している必要があります。
Rubyの資格試験合格で得られる資格評価2つ
Rubyの資格試験に合格することでどのような資格評価を得られるのでしょうか。
Ruby技術者認定試験には2つの資格区分、SilverとGoldがあることをご紹介しましたが、それぞれ取得することで企業から一定の評価を得ることができるでしょう。
ここではRubyの資格試験合格で得られる資格評価2つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
Ruby技術者認定試験Silver
「Ruby技術者認定試験Silver」を取得することで、Rubyエンジニアとして基本的なスキルを押さえたエンジニアだという評価を得られます。
SilverはRubyの基本的な知識や技術を問う内容となっているため、これからRubyエンジニアとしてのキャリアをスタートする人にもおすすめです。
実務は未経験でもSilverを取得していれば、就職活動の際にも一定の評価を得られるでしょう。
Ruby技術者認定試験Gold
「Ruby技術者認定試験Gold」を取得することで、Rubyエンジニアとして高い技術やスキルを身につけたエンジニアだという評価を得られます。
GoldはRubyを使った開発を経験しているエンジニア向けの資格となっており、ライブラリに関しての十分な知識や、アプリケーション設計の知識も必要になります。
そのため、Goldを持っていれば設計も可能な技術者であると認定され、転職でも評価されるでしょう。
Rubyの資格試験のおすすめ学習2つ
Rubyの資格試験にはどのような学習が向いているのでしょうか。
Rubyの資格試験を受験するのであれば、しっかりと勉強して受験対策を行いましょう。ここではRubyの資格試験のおすすめ学習2つをご紹介します。
Ruby技術者認定試験Silver
「Ruby技術者認定試験Silver」を受験するなら公式の参考書や問題集などを活用しましょう。
Ruby技術者認定試験では90分で50問の問題を解くことになるため、1問につき2分弱で解答する必要があります。そのため、出題範囲の知識を幅広く押さえる必要があります。
「Ruby技術者認定試験合格教本」などを利用すれば、出題範囲の内容を押さえられるためおすすめです。
Ruby技術者認定試験Gold
「Ruby技術者認定試験Gold」を受験する場合は公式の参考書やオンラインの模擬問題などを活用しましょう。
前述の「Ruby技術者認定試験合格教本」はSilverとGold両方に対応しているため、1冊あれば両方の勉強に活用できます。
また、問題集やインターネット上には無料で利用できる模擬問題サイトなどもあるため、問題を解く練習を行うと良いでしょう。
Ruby技術者認定試験の難易度
Ruby技術者認定試験の難易度はどのくらいなのでしょうか。
Ruby技術者認定試験は難易度などが公式で公開されていないため、どのくらいのレベルなのか知りたいという方も多いでしょう。
ここではRuby技術者認定試験の難易度をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
Ruby技術者認定試験Silver
「Ruby技術者認定試験Silver」はISV Mapによるとエントリーレベルとされるレベル1とされています。
そのため、初心者でも受験しやすいレベルの試験だと言えるでしょう。
Ruby技術者認定試験Gold
「Ruby技術者認定試験Gold」はISV Mapによるとレベル2とされています。Silverより1段階上に当たります。
同じレベル2に相当する「基本情報技術者」の最新の合格率が25.7%となっていることから、受験する場合は十分な学習が必要です。
Ruby技術者認定試験に合格するコツ4選
Ruby技術者認定試験に合格するにはどのようなコツを押さえればよいのでしょうか。
Ruby技術者認定試験はSilverもGoldもしっかりと学習することで十分合格する可能性のある試験ですが、コツを掴むことで合格率を上げることもできるでしょう。
ここではRuby技術者認定試験に合格するコツ4選をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
Ruby技術者認定試験に合格するコツ1:基礎的な知識を身につける
Ruby技術者認定試験に合格するには、まずは基礎的な内容を押さえましょう。
SilverではRubyの基礎的な知識が多く問われるため、基礎をしっかりと固めましょう。そのためには、公式の参考書を何度も読み込み、初心者向けの参考書も利用して基本的な知識を定着させることが重要です。
また、Goldを受験する場合もSilverの範囲の内容は押さえていなければいけないため、基礎固めは必須になります。
Ruby技術者認定試験に合格するコツ2:公式問題集を解く
Ruby技術者認定試験に合格するには、公式問題集で演習を行いましょう。
公式問題集には過去の出題例も掲載されているため、実際に解いてみることで本番の試験対策を行うことができます。試験は90分で50問解く必要があるため、そのスピードも意識して試験に慣れましょう。
また、問題集を解けば自分が苦手な分野もわかるため、不足部分を重点的にカバーできるようになります。
Ruby技術者認定試験に合格するコツ3:コードを実際に書いてみる
Ruby技術者認定試験に合格するには、実際にコードを書いてみましょう。
公式問題集で苦手分野がわかったら、その範囲に関してはサンプルコードを参照して自分でコードを書いてみながら処理の方法を学ぶのがおすすめです。
特にGoldを受験する場合、苦手分野はしっかりと克服して試験に臨むようにしましょう。
Ruby技術者認定試験に合格するコツ4:参考書を読みこむ
Ruby技術者認定試験に合格するには、参考書を読みこみましょう。
ここまでのコツを押さえたら、あとは参考書を繰り返し読み込むようにしましょう。何冊も使うのではなく、1~2冊ほどの参考書に厳選して読み込むことで、知識を定着することができます。
Ruby技術者認定試験を受験するメリット
Ruby技術者認定試験を受験することで、Rubyの学習にもなります。
これからRubyエンジニアになろうと考えている人の場合、Silverを受験することでRubyに関する幅広い知識と技術を身につけることができます。
また、試験に合格すれば第三者からRubyのスキルを正当に評価してもらえるため、資格を活かして高収入を狙うことも可能です。
Rubyの資格取得を目指そう
Ruby技術者認定試験に合格すれば高い技術を持ったエンジニアであることを証明できます。
Rubyは比較的習得が容易で、Webアプリケーションをはじめとしたさまざまな開発に用いられる汎用性の高い言語です。
ぜひこの記事でご紹介したRubyの特徴やRubyの資格試験の種類、Ruby技術者認定試験に合格するコツなどを参考に、資格を取得して高いスキルを身につけたRubyエンジニアを目指しましょう。