プログラマーの将来性は?プログラマーとして自分の価値を高める方法5つ紹介!
プログラマーの現在の状況
IT業界では慢性的な人手不足となっています。そのため、プログラマーもIT業界で需要が高まっています。また、IT業界の技術の進歩は早く、プログラマーの育成が間に合わないこともあり、その市場価値は高まってきています。
しかし、プログラマーの市場価値が高まったことで、プログラマーの今後についても少し変化が表れ始めています。
本記事では、プログラマーの将来性と価値を高める方法をご紹介します。
プログラマーに将来性はある?
これまでのプログラマーは、「優秀な人材を集める」ということが行われてきました。しかし、今のIT業界では「人材を育てる」という流れになりつつあります。
そのため、これまではスキルを持った熟練者がプログラミングで活躍をしていましたが、今後はプログラマーといえば若い世代の人や、未経験者からでも経験を積めるなどのイメージが強くなる可能性があります。
これからプログラマーを目指すのであれば、いくつかのポイントがありますので、しっかりと把握しておきましょう。
プログラマーの将来性を考える4つのポイント
ここまで見て来たように、プログラマーの将来性については少しずつ変化が起こっています。
そのため、これからプログラマーを目指すそうと考えている人であれば、変化の真っただ中にあるプログラマーの将来性について、事前によく把握しておく必要があるでしょう。
ここからは、プログラマーの将来性を考える上での4つのポイントについて見て行きましょう。
プログラマーの将来性ポイント1:様々な分野で活躍できる
この近年のIT業界の主な変化の1つとして、大規模なウォーターフォール開発よりも、小規模なアジャイル開発が主流となったことがあります。
アジャイル開発では、短期間で仕事のサイクルが回っていくため、それだけ多くの仕事に携わることができます。また、今後も技術の進歩によって、開発サイクルも短期化していくことも考えられます。
そのため、プログラマーはその新しい技術を身につけていくことで、短期のサイクルでいろいろな分野の仕事に携わることができるため、多くの分野で活躍できるようになります。
プログラマーの将来性ポイント2:技術進歩が早い
プログラマーが永続的に仕事を得ていくためには、年々変わる新しい技術に対応するために、常に学び続ける必要があります。
IT業界の持つ特徴として、技術の進歩が早いということがあります。そのため、わずか数年でプログラマーに求められるスキルが大きく変化してしまうということもあります。
プログラマーとしての将来を考えれば、新しいスキルを習得するだけでなく、現状のスキルも伸ばしていく必要があります。
プログラマーの将来性ポイント3:オフショア開発の広がり方
近年では、プログラミングなどの業務は人件費の安い海外企業に発注する企業も増えてきています。一般的な企業でも、製品の製造コストを抑えるために海外の企業に製造を依頼したり、海外に工場を所有したりすることがあります。
IT業界にも、それに似たような動きがありますが、特にプログラミングは、環境さえ整っていれば、誰もがあらゆる場所で行うことができるという性質を持っています。このような、システム開発などの業務を海外企業に依頼することを、「オフショア開発」と言います。
つまり、プログラミングの仕事が海外に流れてしまうということは、それだけ国内でプログラマーの仕事が減ってしまうということにもなります。
プログラマーの将来性ポイント4:キャリアアップのしやすさ
プログラマーとしてのキャリアアップは、システム開発の設計や企画などの上流工程に携わるシステムエンジニアを目指すという、わかりやすい流れになります。
プログラマーの主な仕事は「プログラミングをすること」で、このプログラミングの仕事は、システム開発の中流工程から下流工程の部分にあたります。
プログラマーとしての経験が、そのままシステムエンジニアへのキャリアアップに活きるため、他の職種と比べるとキャリアアップを目指しやすいと言えるでしょう。
プログラマーがキャリアアップしやすい4つの理由
プログラマーからの主なキャリアアップとしては、まずシステムエンジニアが挙げられるでしょう。これは、他の職種と比べると、プログラマーからのキャリアアップがしやすく、流れもわかりやすいということが理由です。
ここからは、プログラマーがキャリアアップしやすい具体的な理由をご紹介して行きましょう。
キャリアアップしやすい理由1:上流工程の職種を目指しやすい
プログラマーがキャリアアップを考えた際、目指しやすいのはシステムエンジニアでしょう。これは、プログラマーの仕事であるプログラミングがシステム開発の中流工程から下流工程に当たるためです。
プログラマーがシステムエンジニアへのキャリアアップを目指す場合は、システム開発の上流工程に携わることを目指し、この先に必要なことなどを具体的に把握しながら学習できるという強みがあります。
キャリアアップしやすい理由2:転職しやすい
IT業界は慢性的な人手不足となっていますので、プログラミングの仕事実績があれば、転職もしやすいでしょう。
転職をする際に同じプログラマーを目指す人もいますが、転職を機にシステムエンジニアへのキャリアアップを目指したり、他の種類のエンジニアに転職するという人もいます。
プログラマーで得られるスキルや経験は、他のエンジニアでも活かせる部分も多く、幅広く将来性を保ちながら経験を積むことができます。
キャリアアップしやすい理由3:自宅勤務やフリーランスという働き方も
エンジニアとして働く人の中には、テレワークやリモートワークで自宅勤務をしたり、スキルを身につけてフリーランサーへと独立をする人もいます。プログラマーも環境が整っていれば、どこでも仕事ができるので、自宅勤務やフリーランスとして働くことができます。
これらの働き方は時間や場所などの自由度が高く、人間関係に悩まなくても良いなどのメリットがあります。
ただし、フリーランサーとなる場合は、自分で仕事を獲得する必要があるので、収入を上げられる可能性もありますが、仕事が得られず収入を下げる可能性もあります。
将来フリーランスとしての独立を検討しているのであれば、プログラマーとしてのスキルだけでなく、経営者としての知識も身につけておく必要があります。
キャリアアップしやすい理由4:海外でも働ける
近年、大きな災害の多い日本では、仕事ができない状況に陥るというリスクがあります。
そのため、リスクの分散を目的をしたオフショア開発の1種として、海外に開発チームを作ることがあります。その開発チームに入れば、海外でプログラマーとして仕事ができることもあります。
また、扱うプログラミング言語や開発環境は、国外か海外かでまったく別物というわけではありません。高いスキルさえ持っていれば、海外でプログラマーとして仕事をするということは可能です。将来性を高めるために海外でプログラミングの経験を積みに行くという人もいます。
海外でプログラマーとして仕事ができれば、海外の最新技術を身につけることができるので、帰国後も優秀な人材として扱われるでしょう。
プログラマーとして自分の価値を高める5つの方法
IT業界では、依然としてプログラマーは高い需要を誇っています。
しかしながら、技術がどんどん進歩していくIT業界でプログラマーとして仕事を続けていくためには、プログラマーとしての自分の価値を高めていく必要があります。
ここからは、プログラマーとしての自分の価値を高めていくための方法について見ていきましょう。
価値を高める方法1:業界のトレンド技術を把握しておく
年々、IT業界の技術は目覚ましい進歩を遂げています。そのため、プログラマーはその技術の進歩に対応し続ける必要があります。プログラマーは、業界のトレンドを常に把握しながら、その技術を常に身につけていく努力が必要です。
これまで培ってきた技術を磨き、最新の情報を常にキャッチし続けることで、プログラマーとしての市場価値を上げて行きましょう。
価値を高める方法2:AI開発スキルを身につける
プログラマーとして仕事を得ていくためには、常に業界のトレンド技術を把握して、その技術を身につけていく必要があります。現在では、AIに関する技術を身につけたIT人材の需要が高まっています。
AI開発に対応できるスキルを身につけておけば、これから先のIT業界に必要とされるプログラマーになれるでしょう。
価値を高める方法3:IoT開発スキルを身につける
プログラマーが常に業界のトレンド技術を把握し、その技術を身につけていく必要があることと、今はAI開発に対応するためのスキルが重要であることは先述の通りです。
そして、今後はAIと並んで、IoT開発スキルを身につけた人材も今後の需要が高まるIT人材となるでしょう。
IoTは、今現在自分の手元やそばにない物や事をデジタル化できる仕組みのため、まだまだ開発の余地があります。スキルを身につけておいて損になることはないでしょう。
価値を高める方法4:マネジメントスキルを磨く
プログラマーは1人で仕事をするわけではなく、チームでシステム開発を行います。
将来、プログラマーからキャリアアップをして、システムエンジニアやプロジェクトマネージャーなどになるのであれば、チームをまとめて、システム開発の一連の流れを管理することもあるでしょう。
将来のキャリアアップのために、プログラマーとしてのスキルを磨きながら、マネジメントスキルを身につけていくことも重要です。
価値を高める方法5:セキュリティに関する知識やスキルを学ぶ
情報化社会が進むほど、セキュリティの重要性は高まっていきます。
セキュリティでは、非常に幅広く、高度で専門的な知識や技術が必要になります。また、そのセキュリティに関する技術も、IT技術と同じように目まぐるしく進歩しています。
セキュリティに関するスキルは、今後も需要があり続ける分野ですので、自分の市場価値を高めるためには重要なスキルと言えます。
プログラマー35歳定年説は本当?
プログラマーは過酷な仕事として有名です。
プログラマーは何歳になっても、高度で専門的なスキルを身につけ続ける必要があるため、体力的にも精神的にも、プログラマーとして仕事ができるのは35歳くらいまでという説があります。
しかし、実際は35歳を超えてプログラマーとして活躍されている人は多いので、プログラマーの仕事が35歳で限界ということはありません。ただし、そのように言われるほど過酷な仕事ということは把握しておきましょう。
また、近年のIT業界では労働環境の改善が進んでいるので、将来はプログラマーの労働環境も改善される可能性があることも頭に入れておきましょう。
プログラマーの将来性について考えよう
IT社会と呼ばれる現代において、プログラマーの需要は増え続けています。それと同時に、プログラマーの将来性に関する状況も日々変化を続けています。
これからプログラマーを目指す人は、今後のプログラマーには何が求められるのかを把握し、プログラマーとしての自分の価値を高めていくようにしましょう。
移り変わる状況に乗り遅れないよう、将来性を考えながら動きましょう。