IT企業の主な種類6つ|職種5つやIT企業をめざす際のポイント
IT企業とは
IT企業とは「情報技術」を扱う企業のことを意味します。
システム開発に代表される「技術運用系」とWebデザイナーに代表される「クリエイター・Web系」の職種に大別されるといえるでしょう。
IT企業の業種は非常に多岐にわたり、仕事内容もまちまちです。いずれにしても、情報技術を用いて、日常生活を快適にする目的・役割を持っていることに変わりありません。
IT企業の主な種類6つ
IT企業は仕事内容や役割によって6種類に分類できます。
情報技術はAIの実用化に代表されるように絶えず進化しているのが現状です。その種類は細分化されており、まずはIT企業の6種類を把握しておくことが必須になります。
その上で、自分の進むべきIT企業を絞り込むことが得策だといえるでしょう。ここでは様々なIT企業の種類について、その概要を具体的に紹介します。
IT企業の主な種類1:ハードウェア開発
モノ作りに興味のある方におすすめなのが、ハードウェア開発です。
ハードウェアとは「設備」「機械」「装置」を指し、IT業界ではPCを構成する電子回路やモニター、キーボードをはじめとする周辺機器のことです。
具体的な職種としては「セールスエンジニア」「ハードウェアエンジニア」などがあげられます。業界全体として爆発的な成長曲線を描いているわけではありませんが、非常に安定しており衰退の心配もありません。
IT企業の主な種類2:ソフトウェア開発
プログラミングに興味のある方におすすめなのが、ソフトウェア開発です。
ソフトウェアとは、ハードウェアを起動・動作させるためのプログラムを指します。OSやアプリケーションソフトの開発などが主な仕事内容です。
具体的な職種としては「ネットワークエンジニア」「システムエンジニア」などがあげられます。業界全体としては、様々なシステムが開発されていることから成長曲線を描いており、将来性豊かだといえるでしょう。
IT企業の主な種類3:Web制作
クリエイティブな仕事に興味のある方におすすめなのが、Web制作になります。
Webサイトの制作やネット広告、ネットワークの構築など、幅広い分野をカバーしており、法人向けと個人向けに区別されるのが特徴です。
具体的な職種としては「Webクリエイター」「Webデザイナー」があげられます。ネットワーク環境は日々進化しており、Web制作の需要は高まっていることから、今後も成長曲線を描き続けるといえるでしょう。
IT企業の主な種類4:情報処理サービス
ITにかかる企業課題を解決する仕事に興味のある方におすすめなのが、情報処理サービスです。企業においてITは必要不可欠であり、様々なシステムを導入しています。
情報処理サービスは企業をクライアントとして、IT開発や改題解決を担っているのが特徴です。
情報処理サービスを担う企業にはベンダーやSIerがあり、IT環境は急速に進化していることから、今後も安定した成長が見込まれるでしょう。
IT企業の主な種類5:インターネット接続プロバイダ
通信業界に興味のある方におすすめなのが、インターネット接続プロバイダです。
普段は何気に使用しているインターネットですが、通信網を構築管理するプロバイダがなければ接続できません。インターネット接続プロバイダは通信網の構築や整備を担っており、ネット環境を構築する上で不可欠な存在です。
ネット環境を構築する通信網は、様々な技術開発が行われており、安定した成長曲線を描いています。
IT企業の主な種類6:インターネット広告代理店
ITだけでなく広告業界にも興味のある方におすすめなのが、インターネット広告代理店です。
ネット環境の普及により、インターネット広告の需要な年々高まっています。多くの広告代理店はインターネット広告に力を注いでいるのが現状です。
インターネット広告代理店は、インターネット広告に特化したマーケティングをはじめ技術的なサポートも担います。ネット環境は生活の一部であり、大きな成長曲線を描いているのが特徴です。
IT企業の主な職種5つ
IT企業への就職を考える場合、就活を始める前に職種を絞り込むことが不可欠です。
前項で紹介したとおり、IT企業の仕事は非常に幅広く、職種も多岐にわたります。
そのため、大括りで就活しようとすると、中途半端で的外れな対策に終始しかねません。言い換えれば、しっかりと職種を定めて業界・企業分析を行うことが内定獲得の近道だと言えるでしょう。そこで、IT企業の主な職種について紹介します。
IT企業の主な職種1:システムエンジニア
IT企業において、中心的な役割を果たしているのが、システムエンジニアです。
主な仕事内容はWebシステムやアプリケーションの開発・構築になります。
キャリアを積んで上級システムエンジニアになれば、「概要設計・基本設計・要件定義」といった上流工程の仕事が大半です。また、努力次第で給与面でも優遇され、非常に高い年収を得ることも可能だといえます。
IT企業の主な職種2:ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、ネットワークシステムの「設計」「構築」「監視・運用」を担う職種です。
最近では企業が独自のネットワークシステムを構築することも少なくありません。
とりわけ会社規模が大きくなると、ネットワークシステムも複雑になり高い技術力が必要です。ネットワークエンジニアは、専門的なスキルや経験をもってネットワークシステムを構築し、その上保守管理も担っています。
IT企業の主な職種3:セキュリティエンジニア
IT企業において、なくてはならない存在がセキュリティエンジニアです。
セキュリティエンジニアの仕事は非常に幅広く、サーバの設計・構築から保守管理までをカバーします。
さらに、セキュリティエンジニアは自社で構築したサーバのセキュリティ管理も担うのが一般的です。すなわち、企業経営の根幹にかかる重要な部分の仕事を担っているといえるでしょう。
IT企業の主な職種4:セールスエンジニア
クライアントにIT開発にかかる解説や専門的な仕組み、技術面の説明を行うのがセールスエンジニアです。
兎角、IT企業においては英語や専門用語で話しがちですが、それではクライアントは内容を理解できません。
セールスエンジニアは自社製品や開発するシステムを、わかりやすく説明する役割を担っています。いわゆる技術的営業補助の仕事であり、IT系企業には欠かせない営業の要となる職種です。
IT企業の主な職種5:Webデザイナー
副業としても人気が高いのがWebデザイナーです。
企業サイトをはじめ、ポータルサイトやECサイト、スマホアプリを制作する仕事です。最近では大半の企業が自社のWebサイトを公開しています。
しかし、似通ったサイトも多く、あまり印象に残らないことも少なくありません。他社との差別化を図るには、サイト構築にかかるスキルに加え、センスが問われる仕事だといえるでしょう。
IT企業のやりがいとは?
IT企業のやりがいは、新たなビジネスに能動的に参画できることです。
IT業界では日々技術が進化しており、昨日まで「不可能」であったことが次々と「可能」になっています。
したがって、様々なビジネスモデルが生まれているのが現状です。また、IT企業では、積極的に新しいことにチャレンジする社員を評価する傾向にあることも、やりがいに通じる要因だといえるでしょう。
IT企業の厳しい部分
IT企業は非常にやりがいがある反面、厳しい部分があるのも事実です。
IT業界では日々新しい技術が開発されていますが、その進化についていけないと精神的にきつくなります。
また、プロジェクトによってはタイトなスケジュールをこなすため、労働時間が長引くこともあるのが現状です。最近では働き方改革の推進により、労働環境は改善されていますが、中途半端な気持ちでは長続きしない業界であることに変わりありません。
未経験からIT企業をめざす際のポイント3つ
IT業界では大手からベンチャーまで様々な企業形態があり、未経験の方を受け入れる風土が整っています。
しかし、経験者と比較すると不利であることは事実であり、誰でも受け入れられるわけではありません。
しっかりとした熱意とそれに伴う行動力は必要不可欠といえるでしょう。ここでは、未経験からIT企業を目指す際のポイントについて紹介します。
IT企業をめざす際のポイント1:志望動機を明確にする
未経験からIT企業をめざす際には、志望動機を明確にしましょう。
「なぜIT企業なのか」「なぜこの会社を選んだのか」「何を成し遂げたいのか」は必ず押さえておきたいポイントです。
さらに、IT業界・企業分析を丁寧に行い、イメージだけでなく「IT企業とは何か」は確実に答えられるようにしておきましょう。また、自分の個性をしっかりとアピールすることも、IT企業の志望動機では大切です。
IT企業をめざす際のポイント2:資格取得やスキルを磨く
未経験からIT企業を目指す場合、資格取得やスキルを磨いておきましょう。
職種によって必要な資格も異なりますが、1つでも多く資格を取得していると「やる気」「熱意」が伝わりやすくなります。
新卒や秋採用の場合だとインターンシップへの参加や、IT企業でのアルバイト経験も大きな武器といえるでしょう。また、IT企業多くは世界に市場を求めていることから英語のスキルを磨いておくことも有効です。
IT企業をめざす際のポイント3:キャリアパスや将来性を見極める
未経験からIT企業をめざすなら、キャリアパスや将来性を見極めることも大切になります。
IT企業は日々進化を続ける反面、成熟期を迎えている分野があるのも事実です。したがって、企業の将来性を見極めるとともに、キャリアパスを明確にしておきましょう。
そのためにも、IT企業一覧や口コミ、採用サイトを参考にするなど、IT企業の選び方・探し方も重要になることは言うまでもありません。
IT企業について知ろう
IT企業には様々な職種があり、日々進化し続けているのが現状です。
また、大手からベンチャーまで様々な企業形態が混在していることから、未経験の方を受け入れる環境も整っています。ただし、IT業界の現状や仕事の内容を職種ごとに把握しておかないと、就職後に後悔することにもなりかねません。
したがって、IT企業を目指すなら志望動機を明確にしてスキルを磨くとともに、将来性やキャリアパスを見極めることが重要です。