個人でアプリ開発をする前の必要な準備6つ|メリットや開発のコツとは

個人でのアプリ開発にかかる費用の目安とは?

個人でのアプリ開発は、数万円以下の開発費用でリリースすることも可能です。

企業レベルのアプリは最低でも50万円程度の費用がかかるケースがありますが、個人の場合は最小限の予算に抑えることもできます。

ただし、初めて個人でアプリを開発するには、アプリ開発用のパソコン代やアプリ開発のプログラミングを学ぶための教材代、さらに開発ツール代が必要となります。

また、アプリの登録代やサーバー代が必要なこともあります。

Androidアプリの場合

Androidアプリは、Google Playの登録費が必要です。初回登録の25USドルがあれば、あとは費用がかからない点が魅力的です。

25USドルは、約3000円と低価格な点も魅力的であるため、個人でアプリ開発をする人は、Androidアプリをまず作成して、さらに売り上げが見込めそうであればiPhoneアプリを開発する、という流れを取る人が多くいるようです。

iPhoneアプリの場合

iPhoneアプリの場合、登録後は毎年支払い義務のある年間費用が発生してきます。なお、年間費用の金額は99USドルとなっています。

また、Phoneアプリは、Windows PCでは開発できませんので、iPhoneアプリを開発するためには、Macを購入する必要があります。

MacであればAndroidアプリもiPhoneアプリも開発できますので、用意しておくといいでしょう。

個人でアプリ開発を行うメリット4つ

ここからは、個人でアプリ開発を行うメリットを紹介していきます。個人でアプリ開発を行うか悩んでいる人は、参考にしてみてください。

個人でアプリを制作することは、手間や労力がかかります。しかし、メリットがあるため挑戦して成功している人も少なくありません。少しでも魅力を感じた人は、この機会にアプリ開発にチャレンジしてみるといいでしょう。

アプリ開発を行うメリット1:ポートフォリオとして活用できる

アプリ開発を行うメリットの1つ目は、ポートフォリオとして活用できるという点です。

クリエイティブ用語のポートフォリオとは、作品集という意味です。ポートフォリオは、転職活動やフリーランスとして仕事を獲得する際のアピールに役立ちます。

個人アプリ開発は、全ての工程を開発したという証明になります。エンジニアとして活躍したい場合は、アプリ開発にチャレンジしてもいいでしょう。

アプリ開発を行うメリット2:広告収入を得られる

アプリ開発を行うメリットの2つ目は、広告収入を得られるという点です。

アプリ開発をする人の多くは副業として取り組んでおり、収益を目的にしている場合が多いようです。アプリには有料アプリと無料アプリがありますが、有料アプリの場合は、手数料を引いた費用が収入です。

さらに、無料アプリでもアプリ内に広告を掲載することで手軽に広告収入を得られます。副業をしたい人にもアプリ開発はおすすめです。

アプリ開発を行うメリット3:好きな考えや実装方法で開発できる

アプリ開発を行うメリットの3つ目は、好きな考えや実装方法で開発できることです。

現在使用しているアプリに不満がある場合は、自分で作ってみるといいでしょう。

会社でアプリ開発をする場合は、自分の意見とは異なる組織の意向が反映されることもあります。しかし、個人の場合は一般常識内であれば自由に開発できます。

好きな考えで作成したアプリがユーザーから高く評価されれば、やりがいに繋がるでしょう。

アプリ開発を行うメリット4:技術力を伸ばせる

アプリ開発を行うメリットの4つ目は、技術力を伸ばせることです。

個人でアプリ開発する際には、多くの問題にぶつかり悩むことも考えられます。

しかし、全て自分でアプリ開発を行うことで、経験していなければ分からない解決策や技術が身に付く可能性が高いと言えるでしょう。

また、現在エンジニアとして活躍している人は仕事に活かせる技術力が手に入ることでしょうし、今からエンジニアを目指す人も、技術力がアピールできます。

個人でアプリ開発を行うデメリット

個人でアプリ開発を行う場合は、デメリットもあります。

デメリットがネックになって個人でアプリ開発に踏み出せないという人も少なくありませんが、一方でメリットがデメリットを上回ったと感じている開発者も多いようです。

デメリットとメリットの両方を知って、個人でアプリ開発をするか決定していくといいでしょう。

アプリ公開にお金がかかる

アプリ公開には、お金がかかります。特にiPhoneアプリの場合は、年間費用が必要です。

アプリの収入でアプリ公開費用を賄えると問題ないのですが、期待していたほど稼げないということも少なくありません。

そのため、作業時間と照らし合わせて割りがあわないと思ったり、赤字になってしまいモチベーションが下がることもあるでしょう。

したがって、副業として考えている人は、初めから期待し過ぎないことが大切となってきます。

本業との兼ね合い

本業との兼ね合いが、難しくなる可能性もあります。

副業として個人でアプリ開発をする場合は、限られた時間の中で効率よく高品質な機能アプリを開発しないといけません。

さらに、個人アプリは開発した後に運営が必要なこともあります。そのため時間の制約が多い場合は、睡眠時間や趣味の時間を削る人もいるでしょう。

また副業が認められていない会社の場合は、アプリ開発の収益が増えれば大きな問題になることも考えられます。

個人でアプリ開発をする前の必要な準備6つ

個人でアプリ開発をする際には、事前に環境を整えておく必要があります。

今回は、個人でアプリ開発をする前の必要な準備を紹介していきます。アプリ開発を決意した人は必要な準備をしていきましょう。

アプリ開発する前の必要な準備1:必要なパソコンのスペック

アプリ開発する前の必要な準備の1つ目は、必要なパソコンのスペックを用意していくということです。

iPhoneアプリを開発する場合は、MACが必要です。

中古のパソコンでもアプリの開発はできますが、プログラミング作業にストレスを感じることがあります。特に、兼業で行っていて時間が制限されている場合は、スペックの高いパソコンを使った方が時間の節約になるでしょう。

アプリ開発する前の必要な準備2:アプリ開発のツールの選び方

次は、アプリ開発のツールを選んでいきましょう。

知識が少なくても利用できるツールがありますので、初めてアプリ開発する場合は活用していきましょう。

さらにアプリ開発のツールの中には、無料で使えるものがあります。コストをなるべく抑えたい場合は、アプリ開発のツールの費用もよく調べて活用することがおすすめです。

またAndroidアプリしか開発できないツールもありますので、iPhoneアプリを開発したい場合は注意しましょう。

アプリ開発する前の必要な準備3:公開先に既存アプリがないか確認する

公開先に既存アプリがないか確認することは、大切です。

市場調査をすることで、自分のアプリが選ばれるかどうかを確認できます。

似たアプリが多ければ、競合が多いということです。既存アプリのダウンロード数を調べて、人気のあるアプリとは一味違うアプリの開発を目指す必要があります。

ただし、ダウンロード数のみではどういった経緯でダウンロードされたかは分かりません。アプリの口コミなども見て、分析していくといいでしょう。

アプリ開発する前の必要な準備4:紙に画面と主な要素を書き出す

アプリ開発する前の必要な準備の4つ目は、紙に画面と主な要素を書き出すことです。

時間がある場合は、Prottなどのプロトタイピングツールを活用することもおすすめです。

付箋1枚につき1画面を書き出し並べ替えれば、画面遷移が分かりやすく整理しやすくなります。自分が考えたアイデアを基に画面構成を考えていくとスムーズにアプリ開発ができるようになるでしょう。

アプリ開発する前の必要な準備5:どのリポジトリでコード管理するかを決める

アプリ開発する前の必要な準備の5つ目は、どのリポジトリでコード管理するかを決めることです。

初心者は使いやすいリポジトリでコード管理するといいでしょう。

具体例として、GitHubの公開リポジトリが使いやすいくおすすめです。さらにプライベートリポジトリが無料のBitbucketも人気があります。

使い方だけでなく、費用とコストを考えて決めていくといいでしょう。

アプリ開発する前の必要な準備6:ToDo管理方法を決める

アプリ開発する前の必要な準備の6つ目は、ToDo管理方法を決めることです。

限られた時間で効率的にアプリ開発するためにも、作業を管理していきましょう。

おすすめは、メモアプリEvernoteです。チェックボックス付きで箇条書きにして管理できるため、重宝している人も少なくありません。

また、自分ですでに利用しているToDo管理方法があれば、活用していくといいでしょう。

個人でアプリ開発するときに重要なこと5つ

ここからは、個人でアプリ開発するときに重要なことを紹介していきます。

アプリ開発をする上で知っておくべきことを5つにまとめましたので、参考にしてみてください。アプリ開発を軌道に乗せたい場合にもチェックしてみるといいでしょう。

アプリ開発するときに重要なこと1:広告の入れ方

アプリ開発するときに重要なことは、広告の入れ方です。

アプリの広告は、クリック型広告、インプレッション型広告、成功報酬型広告の3つのアプリがあります。

初めてアプリ開発する場合、広告はシンプルにすることがおすすめです。さらにプラットフォームを利用すれば簡単にバナー広告を設置することもできます。

自分がアプリを使う側として考え、どのような広告の入れ方をすればいいのかよく考えるといいでしょう。

アプリ開発するときに重要なこと2:利用規約の表示を忘れずに

アプリ開発するときに重要なことの2つ目は、利用規約の表示を忘れないようにすることです。

利用規約は、サービス運営側とアプリを利用するユーザーとの間で結ばれる契約書のことです。

利用規約を作成する時は、後々トラブルにならないように盛り込みたい内容をしっかり考えておくことが大切です。利用規約のひな形も公開されていますので、参考にしながら作成し公開していきましょう。

アプリ開発するときに重要なこと3:メールで問い合わせ対応できるようにする

アプリ開発するときには、メールで問い合わせ対応できるようにしておきましょう。

メールフォームがあれば、迷惑メールを予防できたり、ユーザーの要望に応えてアプリを改善していくことにつなげられます。

メールフォームはプログラミングで作成する方法と、フォーム作成サービスを利用する方法の2つあります。初心者には、無料で利用できて簡単に導入できるGoogleフォームがおすすめです。

アプリ開発するときに重要なこと4:分析するときのポイント

アプリ開発するときに重要なことは、分析するときのポイントを押さえていくことです。

作った時のデータ分析が、今後のマーケティングにおいて大切になってきます。

まずは、ユーザーがなぜこのアプリを使っているのかを分析することがおすすめです。属性をアプリで取得したり、アプリの利用履歴データを取得したりしてアプリの改善を進めていきましょう。

リアルタイムにユーザー数を見えるようにする

アプリ開発した際は、リアルタイムにユーザー数を見えるようにするようにしましょう。

さらにアプリ内のどこのボタンがどれだけタップされたのかや、どのコンテンツがSNSでシェアされているのかなども分析していきます。

アプリの開発から分析まで行えるツールも用意されていますので、開発の段階で利用してみるといいでしょう。また、無料で使えるプランが用意されているツールを利用して、使い勝手を確かめることもおすすめです。

アプリ開発するときに重要なこと5:検索をされる工夫

アプリ開発するときに重要なことは、検索される工夫です。

自分が作ったアプリを表示させることはASOと呼ばれて、重要視されています。

特にアプリのアイコンは、ユーザーが最初に目にするものですので、よりこだわってみるといいでしょう。アプリ名は文字数に制限があるため、短く印象的な名前にすることがおすすめです。

また、アプリの内容を説明するテキストもストアの規定に沿った上で分かりやすい説明を心がけましょう。

初心者が個人でアプリ開発をするときのコツ4つ

ここからは、初心者が個人でアプリ開発をするときのコツを紹介していきます。

初めてアプリを開発しようと考えている人は、チェックしてみてください。

アプリ開発は、近年副業として人気です。時間はかかりますがコツを押さえて開発に成功すれば、月の収入をプラスしてお小遣いを手に入れることも夢ではないでしょう。

アプリ開発するときのコツ1:プログラミングや開発言語の学び方

まずは、プログラミングや開発言語の学び方です。

開発言語はAndroidアプリやiPhoneアプリのどちらを作るかで必要な開発言語が異なります。

そのため、まず開発したいアプリのosを決めることが大切です。さらにプログラミングを学習する際は、書籍や学習サイト、スクールなどを利用して効率的に学習することがおすすめです。

アプリ開発するときのコツ2:ビルドするときはローカルで行う

アプリ開発するときのコツの2つ目は、ビルドするときはローカルで行うという点です。

クラウド上でローカルにアプリ開発できるツールもありますので、チェックしてみるといいでしょう。

ローカルで行うとアプリ開発の初心者でも環境でのギャップが少なくて済みます。スムーズに開発したい時は、参考にしてみてください。

アプリ開発するときのコツ3:テキスト表示画面はAlertDialogで行う

初心者の場合、テキスト表示画面はAlertDialogで行うことがおすすめです。また、Androidの場合に行うと時短になります。

さらにAlertDialogは、警告などアプリに小さな画面を表示させる際に役立てられますので、初心者は活用していきましょう。

アプリ開発するときのコツ4:シンプルな機能を意識する

アプリ開発するときのコツの4つ目は、シンプルな機能を意識することです。

初心者は、まずアプリをリリースすることを最優先してシンプルな機能でもひとまず作ってみることがおすすめです。

環境開発ができたら、書籍などを見ながら実際にコーディングしていくといいでしょう。

個人でのアプリ開発に挑戦しよう

初心者でも興味がある人は、個人でもアプリ開発に挑戦されてみてはいかがでしょうか。

また、転職を考えている人は、技術力を伸ばせたり、ポートフォリオとして活用できる点がメリットとなりますし、副業を考えている人は、よいお小遣い稼ぎになる可能性があります。

ネットを利用して独学で学んだり、スクールに通ったり、書籍を元に学習を進めていくといいでしょう。