Pythonでできること9選をご紹介|Pythonの勉強方法とは?

Pythonとはどんなプログラミング言語?

Pythonはインタプリタ型のプログラム言語で、同じ処理を行う場合でもコード記述が少なく済みますので、初心者でも取り組みやすいプログラミング言語とされています。

初心者でも取り組みやすいプログラミング言語ながら、機械学習や人工知能に関するプログラミングも可能であるため、注目されています。そして、注目度が高いことから、学習サイトや参考書籍も充実している点でも、一からの学習を始めやすい言語ともいえるでしょう。

Pythonでできること9選

Pythonでできることは多く、初心者でも取り組みやすい事務処理を効率化するようなプログラムにも、高度なディープラーニングに関するプログラムにも使われています。

ここでは、Pythonを使って実装できる技術を9つ紹介します。紹介する技術の中で、「自分も実装してみたい」と興味がわく内容があれば、さっそくPythonを使って取り組んでみてはいかがでしょうか。

Pythonでできること1:データ処理や分析の効率化

Pythonは数値計算に強いプログラミング言語です。

連携できるシステムも多いことから、外部データを収集することも可能です。また、初心者でもPythonでできることは多く、ExcelやCSVデータをコピーしたり、グラフ化したり、加工したりする作業は、参考書や学習サイトの手順に沿って簡単に実装できます。

Pythonの学習を兼ねて、仕事を効率化できるデータ処理ツールを作ってみてはいかがでしょうか。

Pythonでできること2:人工知能を開発できる

Pythonでできることとして、有名かつ魅力的な技術が人工知能の開発です。

初心者でも取り組めるプログラミング言語であるにもかかわらず、今注目の人工知能さえも開発できるということは、これから取り組むに人のモチベーションアップにつながるのではないでしょうか。

Pythonは数値データを使って事務処理を記述できるだけでなく、画像や音声データも扱えるため、画像や音声の機械学習を実装し、人工知能に活かしていくことが可能です。

Pythonでできること3:スクレイピング技術を使える

数多あるWebサイトからデータを収集する技術に「Webスクレイピング」という技術があります。Pythonでできることの1つとしてWebスクレイピングがありますので、データ分析や統計を取るためにデータ収集する必要があるときに便利です。

なお、WebスクレイピングはPythonを使って初心者でも実装可能ですが、安易に試すことは危険です。スクレイピングを禁止しているサイトもあり、違法になる可能性があります。

Pythonでできること4:Webアプリの制作

Pythonでできることとして、Webアプリの実装も挙げられます。

Webアプリは、通常のWebサイト上で動作するプログラムで、ユーザー登録や決済をさせるような処理を要する機能です。

単純なWebサイトは情報が公開されているだけで、利用者はテキストや画像を参照することに留まります。一方で、Webアプリが実装されているサイトでは、利用者が入力した事項に対し、処理がなされ、結果が画面に返されます。

Pythonでできること5:Androidのスマホアプリの制作

スマホアプリの開発も、Pythonでできることの1つです。

Androidのアプリ開発に特化したプログラミング言語もありますが、PythonでもAndroidアプリを実装可能です。

Androidアプリの開発用言語に比べると、Pythonで実装する場合は多少の機能制限がありますが、Pythonでスマホアプリを開発するためのライブラリも多数提供されています。

Pythonでできること6:デスクトップアプリの制作

デスクトップアプリの実装もPythonでできることの1つです。

Pythonで実装できるデスクトップアプリは、WindowsOSにもmacOSにもiOSにも対応可能です。

デスクトップアプリとは、インストールが必要なアプリケーションのことで、利用するOSによって実装の仕方が異なりますが、Pythonは多くのOSに対応しています。また、カメラ機能や電話機能を利用するアプリも開発可能です。

Pythonでできること7:組み込みアプリの制作

PythonはコンピューターのCPUやメモリなどの資源をあまり使いませんので、組み込みアプリ実装にも向いています。

組み込みアプリとは家電などに組み込まれている機能のことで、冷蔵庫や電気炊飯器などの機能を思い浮かべると理解しやすいでしょう。IoT家電にはLinuxで動作する製品も多く、Linuxで動作するソフトウェアを開発できるPythonが活用されます。

Pythonでできること8:ブロックチェーン技術の開発

ビットコインで用いられているブロックチェーンも、Pythonを使って実装が可能です。

ブロックチェーン技術は注目されてまだ年月が経っておらず、成長が見込める技術といえます。

ブロックチェーンを実装できる言語はPythonだけではありませんが、Pythonは数値計算が得意で、ブロックチェーン実装に必要なライブラリも提供されているなどの理由で、ブロックチェーン実装に採用されることが増えています。

Pythonでできること9:フィンテック技術の開発

最近耳にすることも増えてきた「フィンテック」は、金融世界とテクノロジーを融合させた仕組みを指しますが、その代表となっているのが仮想通貨です。

Pythonでできることの1つにブロックチェーンの実装が挙げられていることから、フィンテック技術としてもPythonが注目されています。フィンテック技術は仮想通貨だけでなく、一般的な金融取引であるローンや株式などにも使われています。

Pythonの勉強方法3つ

Pythonは人気のあるプログラミング言語であることから、独学用の参考書やWebサイトがたくさんあります。独学が難しい方はスクールを選択することもでき、そのほかPythonならではの学習方法もあります。

ここでは、Pythonの勉強方法を3つ紹介します。自分にとって取り組みやすい方法、長続きしそうな方法を探し、効率よく学習を進めていきましょう。

Pythonの勉強方法1:スクールを活用する

Pythonの勉強方法1つ目は、スクールを活用することです。

独学で覚えるだけの時間的ゆとりがない方や、独学では挫折してしまいそうな方で、どうしてもPythonを習得する必要があるという方はスクールを活用しましょう。

通学型のスクールのほかオンラインで講座を受けられるスクールも多いですので、隙間時間になんとか習得したいと考えている方でも受講可能です。また、オンライン形式の講座でも、自分が理解できないことを質問できますので、独学よりも早く習得できるはずです。

Pythonの勉強方法2:Webサイトを活用する

Pythonの勉強方法2つ目は、Webサイトを活用することです。

オンライン学習サイトも、有料のサイトはオンラインスクールと同じように活用できますが、無料のサイトであっても、Pythonの参考本と同様の内容を公開しているサイトもあります。

Pythonでできることを初学者でも理解できるように手順を追って、環境設定からプログラム実装までを公開しているサイトがたくさんあります。無料で始められますので、「Python実装を試してみたい」という段階の学習方法に向いているでしょう。

Pythonの勉強方法3:ライブラリ・フレームワークを活用する

Pythonの勉強方法3つ目は、ライブラリ・フレームワークを活用することです。

Pythonでは多くのライブラリやフレームワークが提供されておりますので、プログラミング経験があれば、これらを活用することでPythonの習得が早くなります。

ライブラリには、Pythonでよく使われる関数やクラスが集められていますので、自らコーディングする手間を省け、また内容を確認することでコーディング手順を学ぶことも可能です。フレームワークを使えば、プログラムのひな型を覚えることにもつながります。

Pythonが役立つ仕事3選

Pythonはプログラマーだけでなく、ITと関係のない仕事の方でも活用しやすいプログラミング言語です。Pythonのプログラミングができれば、IT業界だけでなくほかの業界での活躍も見込めるでしょう。

また、IT業界の場合も、Pythonのプログラミングができれば従来の業務用システムを構築する以外のプロジェクトにも関わりやすくなります。

ここでは、Pythonを使えることが役立つ仕事を3つ紹介します。

Pythonが役立つ仕事1:データサイエンティスト

Pythonが役立つ仕事の1つ目は、データサイエンティストです。

データサイエンティストは、Webサービスのデータ分析を行う仕事です。Pythonでできることの「データ収集」、「データ分析」という機能を活かせる仕事です。また、SEOにも活かしていける技術となります。

Pythonが役立つ仕事2:AIエンジニア

Pythonが役立つ仕事の2つ目は、AIエンジニアです。

Pythonで実装可能な機械学習や深層学習は、人工知能で活用される技術です。すべての人工知能がPythonで実装されているわけではありませんが、人工知能の開発に携わりたいのであれば、Pythonの技術があれば有利といえるでしょう。

Pythonが役立つ仕事3:Webアプリケーションエンジニア

Pythonが役立つ仕事の3つ目は、Webアプリケーションエンジニアです。

Pythonはコーディング数も少なくてすむ、プログラミング効率の良い言語ですので、たくさんあるWebアプリケーション開発言語の中でも採用されることが増えています。そのため、Webアプリケーションエンジニアの仕事では、Python技術が役立ちます。

Pythonでできることを把握しておこう

Pythonは開発環境の構築も簡単でインタプリタ型のため、実装やテストも簡単にできます。簡単に扱えるプログラミング言語でありながら、作成できるプログラムは簡単な事務ツールから人工知能まで幅広いので、学びがいのある言語といえます。

Pythonでできることをしっかり把握し、自分の仕事に積極的に活かしていきましょう。