プログラミングにおすすめの開発環境10選|必要な道具や選ぶポイントもご紹介

プログラミングの環境構築に必要な物5つ

環境構築とは、プログラミングに必要な「開発環境」を作成する作業のことです。プログラミングの環境構築には、プログラミング言語に応じたハードウェアとソフトウェアが必要になります。

環境構築では、ハードウェアに必要なプログラミング関連のツールをインストールし、プログラムを記述やコンパイルなど一連の作業を行えるようにします。

ここでは、プログラミングの環境構築に必要なハードウェアについて解説します。

環境構築に必要な物1:パソコンのスペック

プログラミング環境を構築するとき、まず必要となるのがパソコンです。サーバー機でも環境構築は可能ですが、ここでは一般的な開発環境構築としてパソコンのスペックについて説明します。

Windows10が動作しているパソコンであれば、プログラミング環境構築可能と考えられます。Linuxで使う開発環境の場合は、昔の低スペックパソコンでも構築可能です。構築する環境の種類にもよるので、推奨環境を確認しましょう。

環境構築に必要な物2:ディスプレイ

プログラミング環境を構築する際にディスプレイは必須ですが、ここで問題になるのは、ディスプレイのサイズと数です。

ティスプレイの解像度が高く、サイズが大きければ、より多くの情報を一度に表示でき、ディスプレイの数が複数あれば、ウィンドウの切替をせずに情報を並行して見ながら開発作業を進められます。

プログラミング初心者の場合は、ディスプレイ1枚でも開発効率に影響はないでしょう。

環境構築に必要な物3:キーボード

長時間プログラミングを行うのなら、キーボードも慎重に選んでおきましょう。キーボードの文字の並びは、日本語キーボードなら基本的に同じですが、打鍵の感触は人によって好みが分かれます。

現物に触って自分好みのキーボードを選ぶのが一番ですが、通販のように現物の確認ができないこともあるので、メカニカルキーボードの「青軸」「赤軸」「茶軸」のうち、自分の好みがどれかをあらかじめ確認しておくと便利です。

環境構築に必要な物4:マウス

ノートパソコンで作業をする場合やキーボードのみで作業できる場合、マウスは必須ではありませんが、作業効率を重視するのならマウスも用意しておきましょう。

マウスには、USB/PS2ポートなどを使った有線のタイプや、赤外線やBluetoothなどを使った無線のタイプ、ボール式センサーや光学式センサーなど種類もさまざまです。

それぞれに利点があるので、自分の作業を効率的に進められるタイプを選択しましょう。

環境構築に必要な物5:デスクトップかノート

プログラミングに必要なパソコンの種類はデスクトップ型でもノート型でも構いません。ハイスペックなパソコンを準備するならデスクトップ型になりますが、最近ではノート型パソコンでもプログラミング環境構築に十分なスペックを備えています。

初心者には、ノート型が向いています。初心者はプログラミングの速度が遅いためハイスペックは必要なく、むしろ誰かに教えを乞うときは持ち歩きのできるノート型の方が便利です。

プログラミングの環境構築におすすめの環境10選

プログラミングに必要なソフトウェアはプログラミング言語によっても異なりますが、共通して使えるツールもあります。いろいろなプログラミング言語を扱う場合も、使用するツールが共通していると言語が変わるたびにツールの使い方を覚えなおす必要がないので便利です。

ここでは、プログラミングの環境構築をするときに便利な10の開発環境を紹介します。

おすすめの開発環境1:Xcode

XcodeはAppleから無償提供されている開発ツールです。統合開発環境(IDE)のひとつで、Apple関連のアプリケーション開発ができる環境です。

XcodeはAppleIDさえあれば、AppleStoreからダウンロードして、誰でもプログラミングを始められます。統合開発環境なので、プログラミングしたソースや画像ファイルなどの一元管理が可能です。

おすすめの開発環境2:LibreOffice

LibreOfficeは、オープンソースのOpenOfficeを継承した無償のオフィススイートです。MicrosoftOfficeと同じように、事務業務で使うことが多い製品ですが、LibreOffice Basicの統合開発環境(IDE)としても利用できます。

LibreOffice Basicは、「マクロツールバー」から編集メニューを呼び出してプログラミングが行えます。

おすすめの開発環境3:Eclipse

Eclipseは、Javaプログラミングでよく使われている統合開発環境(IDE)です。プログラミングしたソースをEclipse上で実行できるので、プログラミングが効率よく行えます。

元はIBMの商品でしたが、現在は無償で使うことができ、Javaだけでなく多くのプログラミング言語に対応しています。統合開発環境なので、Eclipseで開発したプログラムは一元管理が可能です。

おすすめの開発環境4:Android Studio

Android Studioは、GoogleがAndroidのアプリケーション開発の統合開発環境として提供しています。Android Studioは、Windows、Mac、LinuxなどのOSで動作します。

統合開発環境として、プログラミング作業ができるだけでなく、ソースコードからアプリとしてインストールできる状態にする「ビルド」の作業までAndroid Studioの機能として行えます。

おすすめの開発環境5:Objective-C

Objective-Cはプログラミング言語で、Windowsの開発環境Gnustep は無償で提供されています。Objective-CではiOSのアプリを作成できます。

Gnustepの環境構築は必要モジュールをダウンロードし、Windowsにインストールします。プログラミングはShellを使って行います。ShellはUnixに近いコマンドで操作できます。

おすすめの開発環境6:PHPStorm

PHPStormは、PHP開発で使える統合開発環境(IDE)です。PHPStormは有料で、30日間無料のお試し版があります。EAP版は無料で使えますが、次期バージョンの試用という位置づけなので、不具合が含まれていることもあります。

統合開発環境なので、プログラム作成の一連の作業で使えますが、コーディングだけをとってもコード補完機能が充実しており、作業効率アップに役立ちます。

おすすめの開発環境7:Visual Studio

Visual Studioは、マイクロソフト社が提供している統合開発環境(IDE)です。Windows向けの統合開発環境で、.Net Framework関連の「Visual Basic」や「CC++」などに対応しています。

統合開発環境なのでプログラムの一元管理ができ、メモリ使用容量の解析、遠隔の環境で動作するアプリケーションのデバックなども実現できます。

おすすめの開発環境8:Xamarin

Xamarin(ザマリン)は.NET を使用して、iOS、Android、Windows のアプリケーションを開発するためのプラットフォームです。

Xamarinを使えば、iOSやAndroidのアプリ開発に必要なObjective-C/SwiftやJavaを使わずに、.NETで対応できます。

Visual Studioで使えるようになったため、.NET経験者にとってはアプリ開発に取り組みやすくなりました。

おすすめの開発環境9:RubyMine

RubyMineは、RubyやRuby on Railsを使ったWebアプリケーション開発で使える統合開発環境 (IDE) です。RubyMine は、Windows、macOS、LinuxなどのOSで利用可能です。

RubyMineは、統合開発環境としてコーディングからテストまで管理できるだけでなく、開発に必要なドキュメントの検索も統合開発環境内で行えるので、効率的な開発作業ができます。

おすすめの開発環境10:OpenOffice.org

OpenOfficeは、オープンソースのオフィススイートでワープロや表計算で使われることが多い製品ですが、Apache OpenOffice Basicによるプログラミングも可能です。

Apache OpenOffice Basicは統合開発環境(IDE)として使え、Apache OpenOffice Basicで実装したプログラムはOpenOfficeのすべての製品から利用できます。

環境構築をする際の環境を選ぶポイント3つ

プログラミングの開発環境となる仕組みには、フレームワークや統合開発環境(IDE)などがあります。それぞれ、使用するプログラミング言語に応じて複数の種類があり、複数のプログラミング言語を共通して扱える製品もあります。

ここでは、これから開発環境構築を検討する際に、基準として考えておきたいポイントを紹介します。

環境を選ぶポイント1:利用者数が多い物を選ぶ

利用している人が多い開発環境なら、使い方から不具合まで、情報が出揃っているでしょう。

環境構築に手間取っているときや、開発環境利用中に問題が発生したときも、ネットを検索したり市販本を探したりすれば、解答を見つけられる可能性があります。

環境を選ぶポイント2:サポートがしっかりしている

開発環境に不具合があると、開発効率が落ちるだけでなく、開発にとって致命的となることもあります。

サポートがしっかりとしていれば、不具合や問題となる機能などの情報を吸い上げて、対応してくれますが、サポートの甘い開発環境ではいつまでも不具合解消すらされないこともあります。

環境を選ぶポイント3:生産性が高い

同じプログラミング言語を使って開発する場合でも、開発環境の違いによって生産性が大きく異なることもあります。同じ処理を記述する場合でも、開発環境に搭載されている機能によって、実際にコーディングする量に違いがあるためです。

開発環境の種類が複数あり、選択の余地があるなら、生産性の高い開発環境を選んだ方が時間も有効に使えます。

プログラミングで楽しく環境構築を行ってみよう

プログラミングを始めるために、開発環境を構築しなければいけないことは、初心者にとっては「壁」と感じられることもあります。開発環境には、構築が簡単なものから、構築は複雑でも利用の際に生産性が格段とアップするものまでいろいろなタイプがあります。

環境構築からプログラミングの一連の作業と捉え、プログラミングを楽しめるような環境構築をしてみましょう。