Laravelとは何?Laravelの11個の特徴と使う際の注意点を紹介

Laravelとは何?

Laravel(ララベル)とは、PHPのフレームワークです。

マイクロソフトの.NETの開発に参加していたテイラー(Taylor Otwell)氏が開発したPHPフレームワークで、2011年にリリースされました。

手軽で扱いやすく、代表的なPHPフレームワークの1つとして認識されています。PHPフレームワークのSymphony(シンフォニー)を基に開発されたため、これまでのタイプに慣れている方でも比較的扱いやすい仕様となっています。

PHPとは

PHPとは、Webページを動的に生成できるサーバーサイドのスクリプト言語です。

サーバーサイドはインターネット上でサーバー側から行う処理のことで、スクリプト言語は簡易的な言語記述でアプリケーションソフトなどを作成できるプログラミング言語を意味します。

つまり、PHPは比較的に文法や仕様が簡単なプログラミング言語です。また、MySQLなどデータベースとの連携も簡単に行えます。データベースは相互的に関連あるデータを整理・統合して検索を簡易化したファイルや、このファイル共有を実現するシステムです。

フレームワークとは

フレームワーク(アプリケーションフレームワーク)とは、アプリケーション開発の際に土台となるソフトウェアのことです。アプリケーションの枠組み・骨組み・構造部になるため、一般的にはフレームワーク内に必要な機能を追加しながら開発を進めます。

Webアプリケーションフレームワークやユーティリティ系フレームワークなど、用途に応じていくつかの種類が存在しています。さらに、高い汎用性・充実した機能性・限定的な機能で軽量など様々なタイプがあります。

Laravelの11個の特徴

Laravelを使用する上では、その特徴を理解しておくと有効的に活用することができます。使用を検討する段階にある方も、特徴を知ることで自分にとって本当に有用なものなのかを考えることができるでしょう。

ここでは、Laravelの特徴として挙げられる内容を11個ご紹介していきます。Laravelが具体的にどういったPHPフレームワークなのか、理解するための参考にしてください。

Laravelの特徴1:世界で最も人気のフレームワーク

Laravelの特徴1つ目は、人気度です。

世の中に出回っているPHPフレームワークは数多く存在しますが、その中でLaravelは特に高い人気を博しています。世界で最も利用されているPHPフレームワークと称され、2019年には世界1位のシェア率となりました。

Laravelがシェア率1位になるまで、トップを独占していたのはCakePHPです。CakePHPとは2005年4月にリリースされたフレームワークで、2009年~2017年まで絶大な人気を誇りました。2018年以降はLaravelの次になりましたが、今でも人気は根強いです。

Laravelの特徴2:有名フレームワークを土台に作成されている

Laravelの特徴2つ目は、有名なフレームワークを土台に作成されていることです。

Laravelの基になっているSymphonyは規模の大きいWebアプリケーション開発に特化したPHPフレームワークで、一時期トップを目指してCakePHPと競い合っていた時期もあります。

大規模な開発に長けるフレームワークを土台としているため、Laravelも規模の大きいWebアプリケーション開発に対応できます。また、後発のPHPフレームワークとして、Symphony以外のフレームワークが持つ良さも取り入れられています。

Laravelの特徴3:MVCモデルを採用している

Laravelの特徴3つ目は、MVCモデルを採用していることです。

MVCモデルとは、処理をModel(データ処理)View(画面表示)Controller(全体制御)の3つに分別し、機能ごとに開発を進める開発方法のことです。

このMVCモデルを使用することで処理の内容とそれを書く場所が明確になり、開発の実務経験が浅い方でも学びやすく扱いやすい開発が行えます。ユーザー管理など基本機能はインストール時に揃っているため、簡単なプロダクト(製品)作りにも向きます。

Laravelの特徴4:機能やプラグインの開発が盛ん

Laravelの特徴4つ目は、機能やプラグインの開発が盛んであることです。

比較的に新しいPHPフレームワークであると共に人気が高いため、新機能を追加するバージョンアップが頻繁に行われています。これによりできることが増え、実装の簡易性が向上しています。

Laravelの特徴5:学習が容易

Laravelの特徴5つ目は、学習が容易なことです。

Laravelは後発としてこれまでに存在する人気の高いフレームワークの良いところを参考に作られており、さらに改良も進行中ですので、数あるPHPフレームワークの中でも特に使いやすいと言われています。

その使いやすさから、使用するユーザー数が世界的に多いため、学習に役立つ教材も多く出回っています。学習サイトや書籍教材など、あらゆる手段で基礎から応用まで学べ、日本語サイトや和訳された教材も豊富ですので、学びやすい傾向にあるでしょう。

Laravelの特徴6:Composerでパッケージ管理できる

Laravelの特徴6つ目は、Composer(コンポーザー)でパッケージ管理ができることです。

Composerとは開発に必要なパッケージやライブラリを管理・インストールする機能を持つツールです。Laravelのパッケージは、Composerで管理されています。

ライブラリなどを使う時には、それを使用するために必要なライブラリもインストールしなければ使えない(依存性)問題が生じることがあります。Composerがあれば使用に必要なライブラリも同時にインストールされますので、ライブラリ使用の利便性が向上するでしょう。

Laravelの特徴7:拡張性と自由度が高い

Laravelの特徴7つ目は、拡張性と自由度の高さです。

フレームワークと呼ばれるものには基本的な機能が含まれていますが、フレームワークによって含まれる機能の内容や数は異なります。その中でも、Laravelに含まれる機能は比較的多いです。

その多機能さによって、ある程度のプログラムは自動的に生成されます。生成されたプログラムのコードは自由に記述することができるため、拡張したい場合も思う通りにすることが可能です。利便性・拡張性・自由度のバランスが良く、多くの人にとって扱いやすくなっています。

Laravelの特徴8:データベースの操作が容易

Laravelの特徴8つ目は、データベースの操作が容易なことです。

Webアプリケーション開発で必要なデータ操作を簡易化するために、LaravelにはEloquent ORM(エロクアントORM)とMigration(マイグレーション)が備わっています。

Eloquent ORMとはデータベースとモデルにリレーション(関連性)を持たせることで、データの扱いを柔軟にするものです。Migrationとはテーブル定義の変更内容を記述したファイルを生成するものとして、データベースの管理を簡単にしてくれるものです。

Laravelの特徴9:コマンドツールによって設定や更新が簡単

Laravelの特徴9つ目は、コマンドツールによって設定や更新が簡単に行えることです。

LaravelはコマンドツールとしてArtisan(アルティザン)を利用しており、このコマンドツールによって各種設定やアプリケーションを少ないコードで作れるようになっています。

Laravelの特徴10:バリデーションチェックを自動でやってくれる

Laravelの特徴10個目は、バリデーションチェックを自動でやってくれることです。

バリデーション(入力値チェック)はフォーム作成時などに活用しますが、このチェックをLaravelでは効率的に行うことが可能です。

バリデーションで使う入力値は整数・日付・メールアドレスなど様々な状況があるため、一から確認してプログラム記述を行うとかなりの時間がかかります。そのため、バリデーションが効率化されることで大幅に作業の時間と手間が短縮されます。

Laravelの特徴11:Viewに軽量なテンプレートが使われている

Laravelの特徴11個目は、Viewに軽量なテンプレートが使われていることです。

LaravelのView(画面表示)には、Bladeテンプレートが用いられています。Bladeテンプレートとは、断層化されたテンプレートエンジンで、比較的軽量なことで知られています。

Laravelで開発する時の2つの注意点

Laravelは利点が多く、世界的に人気の高いPHPフレームワークです。しかし、欠点が全くないわけではありません。

Laravelで開発を行う時にも注意したいことがありますので、確認しておきましょう。

Laravelで開発する時の注意点1:コードが複雑化しやすい

Laravelで開発する時の注意点1つ目は、コードが複雑化しやすいことです。

特徴の1つに自由度の高さがありましたが、この自由度が時にコードの複雑化を招くことがあります。

自分の思う通りにコードを記述できるのは魅力ですが、複雑化に注意しないと記述の意味と場所が分かりにくくなります。開発に自分以外も関わる場合は作業効率が落ちないよう皆が分かるコードにする意識が必要で、そのための最初の設計が重要です。

Laravelで開発する時の注意点2:処理速度は速くない

Laravelで開発する時の注意点2つ目は、処理速度です。

Laravelは多機能であるがために、処理速度が比較的遅い傾向にあります。多機能さを活かせば需要やこだわりに沿う開発が行えますが、速度重視のプロジェクトでは注意が必要と言えます。

Laravelを導入するための3ステップ

Laravelを導入するためのステップは、3つほどあります。

Laravelは使用環境を整えてから使用するものですので、PHP・Composer・Laravelの順番でインストールを行っていきます。

Laravelだけのインストールでは正常な動作にならず、便利なPHPフレームワークとして使うことはできませんので、PHP・Composer・Laravelの順で適切にインストールと設定を行っていきましょう。

それでは以下に、各ステップの概要をお伝えします。

Laravelを導入するためのステップ1:PHPをインストール

Laravelを導入するためのステップ1は、PHPのインストールです。

インストールの手段はいくつかありますが、メジャーな手段はXAMPP(ザンプ)を利用した方法でしょう。なお、XAMPPとは、ウェブアプリケーション実行に必要なフリーソフトウェアをパッケージにしたものです。

XAMPPのページにアクセスした後、インストールページのダウンロード欄から自身のOS(WindowsやMacなど)に合うXAMPPを選択します。

Windowsではダウンロード完了後にコンポーネント選択や配置場所などの設定を行い、インストールを実行します。Macではダウンロード実行後の表示画面を経て、ドラッグ&ドロップでアプリケーションへ追加したら完了です。

Laravelを導入するためのステップ2:Composerをインストール

Laravelを導入するためのステップ2は、Composerのインストールです。

Laravelをインストールするためには、まずLaravelのパッケージ管理を行っているComposerのインストールが必要になります。

WindowsではComposerのページでインストールを行います。ページでダウンロードしたファイルを実行し、インストールのオプション選択画面やプロキシ設定などを経るとインストール確認画面が表示されます。そしてインストールを実行し、完了したら終了です。

Macではターミナルでコマンドを実行します。パッケージマネージャーのHomebrewやOpenSSLがない場合は、まずそれをインストールするコマンドを実行します。インストールが完了したら動作確認のコマンドを行い、バージョン表示されたら準備完了です。

Laravelを導入するためのステップ3:Laravelをインストール

Laravelを導入するためのステップ3は、Laravelのインストールです。

ステップ2まででLaravelをインストールするための環境が整ったら、Laravelのインストールを行いましょう。WindowsもMacも同様に、ターミナルでコマンドを実行する形でインストールします。

LaravelはPHPの代表的なフレームワーク

Laravelは世界的に良さが認められているPHPフレームワークです。

アプリケーション開発に役立つPHPフレームワークは他にも複数ありますが、Laravelはこれまでのフレームワークを参考に作られたということもあり、ユーザー目線の使いやすさが大きな魅力です。

PHPで開発を行う際には、Laravelを活用することで効率的に作業を進めることができるでしょう。もちろん他のフレームワークの方が有用になることもありますので、比較することも大事であると言えます。

他のフレームワークと使い比べることにより、Laravelの良さをより実感できる場合もあるでしょう。