プログラミング習得までの勉強時間の目安4つ|入門レベルから開発できるまで

プログラミングの習得には時間がかかる?

プログラミングの習得には時間がかかると言われています。

習得時間は言語によりますが、200時間から250時間かかるものもあります。毎日学習時間が3時間程度取れる人は半年程度で取得できますが、時間が取れない人は1年以上かかることも少なくありません。

また、プログラミングの習得時間は、理系と文系によっての差はないと考えられています。どれだけ本気で学びたいかに関わってくるでしょう。

プログラミングを習得するとなれる職業5つ

ここからは、具体的にプログラミングを習得するとどのような職業になれるのかを5つ紹介していきます。

プログラミングの習得を目指す人は、将来の仕事選びの参考にすることで、収入の多い職業につくチャンスにも繋げてみてはいかがでしょうか。

職業1:SE

SEとは、情報システム関連の仕事です。

主な仕事は、現場を観察し、顧客の要求を聞き取り、システム構成を考え、使える技術やツールを選び、設計書や仕様書を作成することです。

SEは、ソフトウェアやプログラムの知識がない顧客と話をすることが多いため、簡単な言葉で専門用語を説明できるスキルを習得する必要があるでしょう。

平均年収は400万円から600万円で、ITコンサルタントにステップアップする人もいます。

職業2:Web系エンジニア

Web系エンジニアは、Web系サイトやモバイルで使うWeb系アプリケーションを作成する仕事を担当する人のことです。

Web系エンジニアは、HTMLやCSSと言ったメジャーな言語だけでなく、仕事内容によってはマイナーな言語の習得も必須となります。

Web系エンジニアの平均年収は430万円程です。さらに、Web系エンジニアは文系や理系も関係のなく目指すことができると言われています。

職業3:アプリケーション系エンジニア

アプリケーション系エンジニアは、ITシステムに含まれるアプリケーションを作成する仕事を担当しています。

具体的には、業務系アプリやWebアプリ、スマホアプリを開発することが多いです。

さらに、システム設計から動作テストと言った制作にかかわる部分だけでなく、運用や保守も担当しているアプリケーション系エンジニアもいます。

プログラミングやコンピューターに関する知識の習得が求められる仕事です。

職業4:インフラ系エンジニア

インフラ系エンジニアとは、ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアを指す言葉だと考えられています。

ネットワークエンジニアは、コンピュータやサーバーをネットワーク機器で繋ぎ、データを正常に受け渡すネットワーク業務を担当している人のことです。

一方、サーバーエンジニアは、サーバーの業務を主に担当している人のことです。

どちらもネットワークとサーバーに関わるスキルの習得は必須となります。

職業5:ネットワーク系エンジニア

ネットワーク系エンジニアは、ネットワーク設計やネットワーク構築、ネットワーク監視・運用に携わる仕事です。

ネットワークエンジニアにとってネットワークの知識は必須項目であり、クライアントや各担当部門の設計者やマネージャー、利用者と打ち合わせするためのコミュニケーションスキルも求められます。

ネットワークエンジニアの仕事は将来性が期待できますが、新しい問題に対応するための最新知識の習得も必要となります。

プログラミング習得までの勉強時間の目安4つ

ここからは、プログラミング習得までの勉強時間の目安を紹介していきます。

これからプログラミング習得を目指す予定の人は、参考にしてみるといいでしょう。ただし、プログラミング習得には個人差があります。本気でプログラミング習得を目指せば、さらに早く習得する人もいるでしょう。

目安を参考にして、自分なりにプログラミングの学習を進めていくことがおすすめです。

習得するまでの勉強時間1:プログラミング入門レベルが分かるまで

プログラミング入門レベルが分かるまでにかかる勉強時間は、200時間程度と言われています。

プログラミング入門レベルとは、ゼロからプログラミングを学び、実務で実践できるレベルまでのスキルを習得することです。

プログラミング入門レベルを習得するためには、時間がかかります。しかし、1週間に15時間以上勉強している人は、さらに早くプログラミング入門レベルを習得できる可能性があります。

スクールで学ぶ場合

スクールで学ぶ場合は、144時間から216時間程度かかります。

スクールの場合、レッスン期間や回数が提示されていることが多いです。習得期間をなるべく短くしたい場合は、短期間で習得できるようなスクールを選ぶといいでしょう。

また、スクールで学ぶ時間だけでなく、自習をする時間も確保する必要があります。平日は2時間程度、休日は4時間程度を目安に自習時間を設けましょう。

独学で学ぶ場合

独学でプログラミングを習得する場合は、プログラミング入門レベルとしてアプリが作れるようになるまで300時間程度かかることもあります。

1日10時間勉強しても1か月はかかる可能性があるため、時間がない人はスクールを活用することを視野に入れた方がいいでしょう。

さらに独学で勉強する場合は、途中で挫折したり、飽きてしまうことも少なくありません。時間に余裕を持って勉強を始めるようにしましょう。

習得するまでの勉強時間2:初級プログラマーになるまで

プログラミング初級者とは、汎用的にプロミングができる能力の持ち主です。

簡単なものであれば機能の提案が出来たり、担当する機能の設計書が書けたりするレベルを習得した人のことです。

なお、初級プログラマーには実務経験1年が必要であると考えられています。初級プログラマーを目指す人は、実際にプログラマーとして就職したり、フリーランスとして案件をこなしていく経験も求められます。

スクールで学ぶ場合

スクールで学ぶ場合は、オンラインに特化したスクールで、基礎編から応用できる初級プログラマーレベルまで、約12週間で学べるコースを用意しているところもあります。

スクールの方が独学よりも短い期間で学習できるため、時間がない人や早く転職したい人はスクールを活用するといいでしょう。また、スクールによっても様々なコースが設定されておりますので、自分に合ったコースを選択するといいでしょう。

独学で学ぶ場合

独学で学ぶ場合は、約2700時間が必要です。

この時間には、実務経験1年と自習時間が含まれています。

多くの経験や学習時間が必要になるため、独学で思い悩んでいる人は実際に仕事をしながら実務で学んでいくことをおすすめします。

また、Web掲示板の作成だけでも240時間が必要であると言われます。オンラインサービスを活用したり、スクールに通うことも前向きに検討してみるといいでしょう。

習得するまでの勉強時間3:エンジニアレベルになるまで

エンジニアレベルとは、エンジニアとして転職や就職できるレベルにまで知識を習得することです。

未経験でもOKという会社も多いですが、即戦力になりたい人や今よりも高い給料を目指す場合は、エンジニアレベルまで学習を続けることが大切と言えます。

業界経験も最低で1年以上が求められることが多いため、現実的には働きながらエンジニアレベルを目指すことになります。

スクールで学ぶ場合

スクールで学ぶ場合は、スクールによっても異なりますが、650時間程度学習すれば、Ruby on Railsを使用した自社サービス開発系の企業にエンジニアとして就職できる可能性もあります。

ただし、スクールでエンジニアレベルを目指す場合は、すでに独学やスクールで一定レベルまで学習が進んでいることが前提です。

スクールでエンジニアレベルを申し込む時は、事前学習の目安を参考にするといいでしょう。

独学で学ぶ場合

独学でエンジニアレベルを習得するには、約2700~7000時間が必要です。

3年の業務経験が必要と言われるプログラミングの世界では、かなりの時間を学習に費やす必要があります。ただし独学の場合は、これだけの時間を費やしても現場に配属されるレベル、プロジェクトに入れるレベルにしかなれません。

最初は初心者でもOKという会社を探して、エンジニアレベルを目指していく方法がいいでしょう。

習得するまでの勉強時間4:自分で開発できるようになるまで

自分で開発できるようになるまでにかかる時間は、どのようなプログラムを作成したいのかによっても大きく異なります。

簡単なアプリであればプログラミングを習得して2か月程度で学ぶこともできるでしょう。そのため、どのくらいの開発ができるまでになりたいのか、明確に目標を立てておくことをおすすめします。

今回は、需要の高いアプリの開発ができるまでの時間を紹介していきます。

スクールで学ぶ場合

スクールで学ぶ場合は、アプリの難易度によって習得するまでの勉強時間が異なります。

Androidは20時間、iPhoneは30時間程度でアプリの開発をマスターできるコースが用意されています。

さらにアプリ開発を職業として考えている人は、64時間から180時間かかるコースが用意されているスクールもあります。個別指導をしてくれるスクールを活用して、集中的に勉強していくこともおすすめです。

独学で学ぶ場合

独学の場合は、電卓アプリの開発は12時間、ToDoアプリは24時間から36時間、Web掲示板アプリの開発は240時間以上必要です。

初心者が独学で学ぶ場合は、まずは短い学習期間で作れる電卓やToDoアプリを目標に勉強していくといいでしょう。

難易度の高いアプリの場合は、自分で開発できるようになるまでに長い勉強時間が必要です。そのため、目標を設定したり、学習計画を立てたりして実行していくといいでしょう。

プログラミング言語の基礎を習得できるまでの目安時間4つ

ここからは、プログラミング言語の基礎を習得できるまでの目安時間を4つ紹介していきます。

1つの言語を習得するためには、独学では1年から1年半かかる場合もあります。さらに、複数の言語を習得する場合は、それ以上の時間がかかります。

また、言語の難易度やコード量によっても変わりますが、自分で開発できるまで4年ほどかかることもあります。

プログラミング言語の習得には、長い時間がかかかると覚悟しておくといいでしょう。

習得できるまでの目安時間1:Pythonの場合

Pythonの場合は、200時間から300時間程度かかります。

Pythonは必要な機能が備わっているため、初心者でも比較的短い時間で習得できます。コードもシンプルですので、初めてプログラミング習得を目指す人はPythonを利用してみるといいでしょう。

なおPython初心者でも、簡単なタップゲームや数当てゲーム、ハングマンなどを100時間程度で作ることも可能です。

習得できるまでの目安時間2:HTMLやCSSの場合

HTMLやCSSの場合は、半年程度学習すればマスターできます。

HTMLを使ってwebページの開発したい場合は、まずは半年を目安にしてみるといいでしょう。

さらにHTMLやCSSは進化のスピードが速く、HTMLやCSSのコードは軽量化が進んでいます。また、各ブラウザによってHTMLやCSSの挙動が異なりますので、基礎ができるようになったら、あとは実践を積みながら学習していくといいでしょう。

習得できるまでの目安時間3:Javaの場合

Javaの場合、習得できるまでに300時間程度かかります。

ただしJava自体はバージョンアップが高いため、ツールや目的によっては1年程度学習時間が必要な場合もあります。

さらにJavaのフレームワークには種類があり、フレームワークによってはJavaが組めるレベルの基礎を身に付けるまで1年程度かかるものもあります。

Javaのコード量は多めですので、地道に学習していくといいでしょう。

習得できるまでの目安時間4:PHPの場合

PHPの場合は、前提としてHTMLやCSSの知識を習得している必要があり、その上で約165時間から285時間程度、習得できるまで時間がかかります。

PHPはネット学習のための情報が多く、プログラムを書いたらその場ですぐに実行できるという初心者に優しいメリットがあります。また、コード量も比較的少ないため、ルールも覚えやすくなっています。

ローカル開発環境も構築しやすいですので、独学での取得も夢ではありません。

プログラミングを効率的に習得する方法4つ

ここからは、プログラミングを効率的に習得する方法を紹介していきます。

独学でもスクールでも役立つ習得方法ですので、参考にしてみてください。

プログラミング習得をスタートしたばかりの初心者や、なかなかうまく行かず悩んでいる人は、チェックしてみるといいでしょう。

効率的に習得する方法1:実践しながら学ぶ

実践しながら学ぶことは、効率的に習得する方法の1つです。まずは、簡単なアプリを作る所からスタートしてみるといいでしょう。

自分で調べながら理解し、実践することで、効率よくプログラミング学習が進みます。分からない状態が続いた場合は、時間を区切り、本で調べたり、スクールで質問するといいでしょう。

効率的に習得する方法2:学習を習慣化する

学習を習慣化することは、プログラミング習得で大切なことです。

学習を習慣化することで、プログラミングの学習だけでなく、トレーニングや読書など有意義な学習の継続にも繋がります。

「まずは3週間だけ頑張ってみよう」などといった目標を設定し、プログラミング学習をスタートさせるといいでしょう。さらに、無理のない学習量を設定することで、継続的に学習できる環境をつくっていくことが望ましいと言えます。

効率的に習得する方法3:自分の成長度合いを可視化する

自分の成長度合いを可視化することは、効率的にプログラミングを学習することに役立ちます。

プログラミング学習を始める段階で、学習記録やブログを付けてみるといいでしょう。

可視化することで、自分が学習した内容を再確認したり、復習したりできます。実際に自分が学習した範囲で、簡単なアプリやゲーム、スクリプトを作成してみることもおすすめです。

効率的に習得する方法4:プログラミングスクールに通う

プログラミングスクールに通うことは、独学よりもより効率的に学習することにつながります。

分からないことがあってもすぐに講師に聞けるため、疑問を残さず学習できるほか、個人に合わせたスクールオリジナルのカリキュラムが提供されることが多いため、効率よく学習を進めていくことができます。

プログラミング学習を何からスタートさせればいいか分からない場合は、スクールを上手く活用するといいでしょう。

初心者がプログラミングを習得するのにおすすめのサイト5選

ここからは、初心者がプログラミングを習得するのにおすすめのサイトを紹介していきます。

プログラミングを始めてみたいけれど、いきなりスクールに通うことはハードルが高いと悩んでいる人は、おすすめするサイトを参考にして独学をスタートさせてみることもいいでしょう。

すでに学習をスタートしている人でも、効率的に学習していきたいと考えているなら必見です。

習得するのにおすすめのサイト1:CodeCamp

CodeCampは、エンジニア転向コースが用意されている人気のサイトです。

受講者も30,000名を超えていて、実践的なスキルとマインドセットを現役エンジニアから学べます。

また、無料体験も用意されており、気軽に利用できる点も魅力的です。IT業界への就職を実現した卒業生も多いです。

習得するのにおすすめのサイト2:ドットインストール

ドットインストールは、3分間でマスターできる動画レッスンが提供されているサイトです。

プレミアム会員であれば講師に質問できるため、疑問点も残りません。

また、動画と同じ環境を用意し、自分でコードを書きながら学習していくこともできます。手軽に効率良く学習したい人は、利用してみるといいでしょう。

習得するのにおすすめのサイト3:TECH CAMP

TECH CAMPは、未経験でも最短10週でITエンジニアになれるサービスを提供してくれています。

テレビCMもやっており、キャリア相談できるのも特徴です。

教室に来ての学習か、あるいはオンライン学習かを選べるため、自分に合ったライフスタイルで学習することが可能です。

習得するのにおすすめのサイト4:ヒューマンアカデミー

ヒューマンアカデミーは、資格や就職支援に定評のあるサイトで、プログラミング習得に関してもオンラインで学べます。

手厚い個別サポートも用意されており、初心者の人でも安心して利用できます。社会人向けの教育講座も多いため、働きながらプログラミング習得を目指す人にもおすすめです。

習得するのにおすすめのサイト5:CODEPREP

CODEPREPは、実践型のプログラミング学習サービスです。

全てのブックは無料で使えるため、あまり費用をかけずにプログラミング学習したいという人にもおすすめです。

また、1日10分から始められることをコンセプトにしているため、プログラミングを習慣化したい人にも最適です。

プログラミングを習得してエンジニアを目指そう

プログラミングを習得するまでの勉強時間は、個人差があります。しかし、毎日プログラミング学習を習慣化していけば、効率よく身に付けることもできます。

エンジニアとしての仕事を考えている人は、仕事につなげることを目標にし、プログラミングを習得するまで諦めずに頑張りましょう。