インフラエンジニアが激務と言われる理由5つとインフラエンジニアのやりがい5つ
インフラエンジニアの仕事とは?
日常生活におけるインフラとは電気やガス、水道などの生活に欠かすことのできないものを指します。ITの世界でもインフラがあり、サーバーやネットワークなどがそれに当たります。これらのITインフラに関わる仕事をするエンジニアがインフラエンジニアです。
また、インフラエンジニアはサーバーエンジニアとネットワークエンジニアに大きく分けることができ、どちらも高度で専門的な知識とスキルを求められるエンジニアとなります。
インフラエンジニアは未経験者でも就職できるのか
インフラエンジニアには高度な知識とスキルを求められることになるため、未経験からいきなり活躍できるような職種ではありません。
しかし、インフラエンジニアの業務の中には未経験でも携われるものもあります。未経験の場合はその業務を経験しながら必要な知識やスキルなどを身につけていくことになるでしょう。
また、IT業界は慢性的な人手不足ということもあり、自社でエンジニアを育てるための研修を行うという企業も増えてきています。そのため、経験や未経験、文系や理系を問わずにインフラエンジニアを積極的に採用している企業もあります。
インフラエンジニアが激務と言われる理由5つ
徐々に改善はされてきているものの、まだエンジニアの仕事は激務というイメージを強く持たれることはよくあります。
その激務と言われるエンジニアの中でも、インフラエンジニアは特に激務と言われることが少なくありません。また、インフラエンジニアが激務と言われることにはいくつかの理由があります。
激務と言われる理由1:夜勤勤務がある
ITインフラのシステムは24時間稼働しています。また、インフラエンジニアの業務内容は運用と保守です。そのため、インフラエンジニアは24時間稼働しているシステムを管理するために夜勤勤務があります。
他にも、システムを止めてしまうと多くのユーザーが困ってしまうので、メンテナンスも利用者が少ない深夜に行うことも少なくありません。夜勤勤務があることで生活リズムを整えにくいため、その勤務体系に辛さを感じるようになる人もいます。
激務と言われる理由2:残業が多い
インフラエンジニアは24時間稼働するシステムを管理する関係上、シフト制となることが多いです。そのため、勤務時間になれば他のインフラエンジニアと交代することになるので、本来であれば残業は起こりにくいでしょう。
しかし、システムのトラブルが起きれば早急に対応する必要があります。勤務終了時間の間際にトラブルが発生したり、トラブルがなかなか解決できなかったりなどすることもあり、残業時間が非常に長くなってしまうこともあります。
激務と言われる理由3:システムトラブルはいつおこるかわからない
24時間稼働しているシステムはいつトラブルが起こるかわかりません。そのため、勤務開始直後にシステムトラブルが起こって急に忙しくなることもあれば、勤務終了の間際にシステムトラブルが起こって長時間の残業が発生することもあります。
また、緊急性を要する場合のシステムトラブルであれば勤務時間を問わずに対応しなければいけない場合もあります。そのため、インフラエンジニアはいつ対応が求められるかわからない状況で日常生活を過ごすことになるでしょう。
激務と言われる理由4:問題が解決するまで帰宅できない
インフラエンジニアはシステムトラブルが起これば、その原因を見つけて解決する必要があります。しかし、ITインフラは簡単な仕組みの物ではありません。
そのため、なかなかトラブルの原因を見つけることができず、解決までに時間がかかってしまうということもあります。トラブルの対処中であれば、勤務時間を超えたとしてもそのトラブルを解決するまで帰宅することはできません。
また、早急なシステムの復旧も求められることになるので、システムトラブルが起こったときにインフラエンジニアは急に激務となることがあります。
激務と言われる理由5:仕事が単調である
インフラエンジニアの運用や保守の業務では、システムにトラブルがあれば早急に対処する必要があるので、急に激務となることがあります。しかし、急に激務となるほどの大きなトラブルが頻繁に起こるわけではありません。
そのため、トラブルが起こらなければ、毎日同じ管理業務の繰り返しを行うことになり、仕事に単調さを感じてしまう人もいます。
激務であるインフラエンジニアのやりがい5つ
エンジニアの中でもインフラエンジニアは激務と言われることがあります。しかし、それでもインフラエンジニアを目指す人はいます。これは、それだけインフラエンジニアがやりがいのある仕事ということであるからでしょう。
インフラエンジニアのやりがい1:キャリアアップする度に年収が上がる
インフラエンジニアの年収は450万円〜1,000万円ほどと、その幅が広いです。これはキャリアアップするほど年収がそれだけ上がっていくということでもあります。
そのため、インフラエンジニアは運用や保守から経験を積み、設計や構築などの知識やスキルを身につけて、指導する立場になるなど、キャリアを積んでいくことに明確なやりがいを持ちやすくなっています。
インフラエンジニアのやりがい2:現代社会に必要不可欠な仕事である
ITが普及した現代社会で、ITインフラは必要不可欠なものです。そのため、そのITインフラに関わる仕事をするインフラエンジニアに対する需要は非常に高く、また社会に対する貢献度も非常に高くなっています。
現代社会でなくてはならない存在として仕事ができることに、インフラエンジニアとしてのやりがいと感じている人もいます。
インフラエンジニアのやりがい3:知的好奇心が刺激される
IT技術の進歩は非常に早いです。そのため、インフラエンジニアも仕事を続けていくためには新しい知識やスキルを身につけていく必要があります。
しかし、次々と新しいことを学び、身につけていくことに知的好奇心が刺激され、仕事をしながら成長を続けられることにインフラエンジニアのやりがいを感じる人もいます。
インフラエンジニアのやりがい4:一生もののスキルが身につく
ITインフラは現代社会で必要不可欠なものとなっていて、今後も需要がなくなるということは考えにくいです。
そのため、インフラエンジニアとしての知識やスキルを身につけることは一生もののスキルを身につけることにもなるでしょう。また、スキルを身につけていくことはキャリアアップにもつながります。
インフラエンジニアのやりがい5:達成感が得られる
インフラエンジニアの業務には設計や構築もあります。ITインフラの設計と構築には非常に高度で専門的な知識が必要であり、誰にでもできるものではありません。
また、インフラエンジニアはチームで仕事を行い、他にも多くの関係者と連携して仕事を進めます。難しい仕事を多くの人とやり遂げて、無事にITインフラをリリースする際には、他の仕事では得られない達成感を得ることができます。
インフラエンジニアに求められること4つ
インフラエンジニアには高度で専門的な知識やスキルを求められることになるでしょう。また、エンジニアとしての専門的な知識やスキル以外にも幅広く多くのことが求められることになります。
インフラエンジニアに求められること1:ソフトウェアの知識や技術
インフラエンジニアは構築業務を行う際に必要なソフトウェアのインストールや設定などを行います。そのため、それらを扱うための知識やスキルは必須となります。また、インフラエンジニアにはサーバーやルーター、スイッチなどの機器の知識も必要です。
他にも、ネットワークやセキュリティ、仮想化やクラウドの技術など、ソフトウェアに限らず、ITインフラに関する知識を幅広く求められることになります。
インフラエンジニアに求められること2:新しいITテクノロジーに対する柔軟な対応力
IT技術の進化は非常に早いです。そのため、インフラエンジニアとして仕事をしていくのであれば、新しいIT技術を常に学び続ける必要があります。
今であれば、クラウドサーバーの需要が増えてきているので、これまでのオンプレミスに関する知識だけではなく、仮想化やクラウドの知識やスキルもインフラエンジニアに求められるようになっています。
インフラエンジニアに求められること3:コストを抑えられるかが重要となる
インフラエンジニアはクライアントにヒアリングを行い、その要望を聞き出してサーバーやネットワークを設計、構築します。このとき、クライアントの予算も確認します。
インフラエンジニアはクライアントの要望を満たしながら、予算内でサーバーやネットワークなどを構築する必要があるので、どこで、どのようにしてコストを抑えるか、最適なプランを提案するための設計をすることが求められるでしょう。
インフラエンジニアに求められること4:単調作業にも耐えられる
インフラエンジニアの業務ではITインフラの運用や保守を行うこともあります。システムの運用や保守はトラブルがなければ単調な管理業務の繰り返しとなります。
しかし、単調な作業であっても扱っているのはITインフラです。そのため、単調な作業であっても集中力を切らさず、正確に仕事を続けることができる忍耐力も求められることになります。
インフラエンジニアは激務だがやりがいもある
激務と言われるエンジニアの中でも、インフラエンジニアは特に激務と言われることがあります。しかし、インフラエンジニアには激務な部分もありますが、現代社会に必要不可欠なITインフラに関する仕事をするため、大きなやりがいもあります。
そのため、インフラエンジニアは激務だからやりたくないと選択肢から外すようなことはせず、その仕事のやりがいにも注目して、インフラエンジニアを目指すことも検討してみましょう。