Webエンジニアとシステムエンジニアの主な違い3つ｜必要なスキルもご紹介！

Webエンジニアとシステムエンジニアの働き方に違いはある？

エンジニアと言っても、その種類は多くあります。その中には、業務内容が似ているものがあったり、種類としての境界線が曖昧なものもあります。

そのような似たようなエンジニアの種類に、Webエンジニアとシステムエンジニアがあります。これらもエンジニアの種類として似た部分が多く、その違いを詳しく理解できていないという人もいます。

これからエンジニアを目指すのであれば、これらエンジニアの違いについて把握しておく必要があります。

Webエンジニアとは

Webエンジニアとは、WebサイトやWebアプリケーションなどのWebに関連する開発を行うエンジニアのことです。

また、Webエンジニアはフロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの2種類に大きく分けることができます。

これらはフロントエンドエンジニアがユーザーの目で確認できる部分の開発、バックエンドエンジニアはユーザーの目には見えない処理の部分を開発するという作業分野の違いがあります。

Webエンジニアに必要なスキル

WebエンジニアはWeb関係の開発を行います。そのため、Webエンジニアには主にJavaやPHP、RubyなどのWeb系プログラミング言語のスキルが求められることになります。

また、担当する作業によってはサーバーへの負荷対策、データベース設計などのスキルも求められることもあります。

システムエンジニアとは

システムエンジニアとは、設計、開発、運用のシステム開発を行う際の一連の流れをまとめる役割をします。システム開発のまとめ役でもあることから、プロジェクトのリーダーという立場になることもあります。

そのため、システムエンジニアはクライアントへの要件定義や基本設計などのシステム開発の上流工程から、稼働テストやその後の運用などの下流工程まで幅広く携わることになります。

システムエンジニアに必要なスキル

システムエンジニアはシステム開発の一連の流れに関わります。そのため、設計や開発を行うこともあるので、エンジニアとしてのプログラミングスキルは必須となります。

また、システムエンジニアはクライアントに対してヒアリングを行ったり、プロジェクトをまとめるリーダーとしての役割があったりもします。

そのため、エンジニアとしてのスキルだけでなく、コミュニケーションスキルやマネジメントスキルなど、幅広いスキルが求められることになります。

Webエンジニアとシステムエンジニアの主な違い3つ

Webエンジニアとシステムエンジニアは開発を行う点において、似たような業務を行うことがあります。また、エンジニアの種類の境界線は曖昧なこともあり、Webエンジニアはシステムエンジニアの1種と言われることもあります。

しかし、Webエンジニアとシステムエンジニアではいくつかわかりやすい違いがあります。

主な違い1：勤める企業の種類

WebエンジニアはWebに関する開発を行うので、主にWeb制作会社に勤めることになります。Web制作会社には起業してから間もない若い企業が多く、そこに勤める社員の年齢層も若いことが多いです。そのため、自由な社風が多いという特徴があります。

システムエンジニアは昔から活動している企業が多く、顧客には社内向けシステムのような大きなシステムを導入を検討するような企業が多いという特徴があります。

主な違い2：コーディング作業の有無

Webエンジニアは開発や運用などの多くの場面でコーディングを行います。しかし、システムエンジニアはリーダーとしての役割をするので、必ずしもコーディングを行わなければならないということはありません。

ただし、システムエンジニアも自身でコーディングを行うこともあります。また、コーディングの知識がなければプロジェクトをまとめることができないので、直接コーディングを行わない場合でも、そのスキルは必要となります。

主な違い3：要件の変動

システムエンジニアは主に社内向けのシステムを開発したりします。そのため、最初にクライアントへのヒアリングを行って、要件定義をまとめれば、その後はその要件が大きく変動することはありません。

しかし、Webエンジニアの場合はユーザーの要望や状況などによって、臨機応変にサービスの内容を変えていくことがあります。そのため、開発中であっても状況に合わせて要件が変動していくことも多いです。

Webエンジニアに向いている人

IT業界のトレンドは移り変わりが早いです。そのため、Webエンジニアはそのトレンドの移り変わりに対応するために、プログラミングを学び続けたり、そのトレンド情報を常に把握し続ける努力などが必要になります。

これらはITやエンジニアとしての興味を強く持っていないと継続していくことができません。

また、Webエンジニアはテストを繰り返し、エラーがあればその原因を見つけて解消するという地道な作業を行うことになります。そのため、Webエンジニアには忍耐力も求められることになります。

システムエンジニアに向いている人

IT業界のトレンドは移り変わりが早いので、システムエンジニアにもITやエンジニアへの興味は必要となります。

また、システム開発ではいろいろな問題が起こったり、課題を抱えたりなどします。システムエンジニアはシステム開発の一連の流れに携わるので、その問題や課題を解決するためにいろいろな機転を利かせる必要があります。

さらに、システムエンジニアは関わる仕事が多くあり、多くの問題や課題を抱えることもあることから、体力勝負となる職種でもあります。

Webエンジニアとシステムエンジニアの違いを知ろう

エンジニアにはいろいろな種類があり、その種類の境界線が曖昧となっている部分もあります。そのため、Webエンジニアとシステムエンジニアの違いが明確にわからないという人もいます。

もし、エンジニアを目指すのであれば、これらの違いは事前によく把握しておくようにしましょう。