プログラミング言語の種類18選|言語の選び方や学び方を解説!
プログラミング言語とは
プログラミング言語とは、システムやサービスを開発することができるコンピューター専用の言語です。
プログラミング言語には現在マイナーなものも含めると200種類以上の種類があり、プログラミング言語によって作れるものや活用できる分野も異なります。
プログラミング言語を利用することでスマホアプリやWebサイト、ゲーム、業務システムなどさまざまなものを作ることができます。
プログラミング言語を学ぶメリット3つ
プログラミング言語を学ぶメリットを紹介します。
近年ではプログラミング技術を持ったIT人材の需要が高まっていますが、プログラミング言語を学ぶことで具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここではプログラミング言語を学ぶメリット3つを紹介しますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
プログラミング言語を学ぶメリット1:年収に関係する
プログラミング言語を学ぶことで年収をアップできるメリットがあります。
プログラミングスキルがあれば、プログラマーやエンジニアになることが可能です。もともとIT職種の年収は、日本人の平均年収よりも比較的高い水準にあります。
さらに現在ではIT人材が不足していることから、習得したプログラミング言語の種類によっては大幅な年収アップも期待できます。
プログラミング言語を学ぶメリット2:転職の際に役立つ
プログラミング言語を学ぶことで転職に役立つというメリットがあります。
プログラミング言語を扱うスキルがあれば、IT系の職種に転職する際にも役に立ちます。現在は人材不足ということもあり、プログラミングスキルがあれば仕事には困らないでしょう。
また、プログラミングに関係した資格を取得しておけば、より有利に働くでしょう。
プログラミング言語を学ぶメリット3:業務に活かせる
プログラミング言語を学ぶことで業務に活かせるというメリットがあります。
プログラマーはプログラミング言語を使用して業務を行うため、プログラミングスキルは業務に直結します。
また、プログラミング言語を学ぶことで物事を筋道を立てて考えることができる論理的思考力も身につけられるため、プログラミング以外のさまざまな業務で役に立つでしょう。
プログラミング言語の種類18選
プログラミング言語の種類18選を紹介します。
プログラミング言語は実用的ではない言語も含めると、現在膨大な種類が存在しています。しかし一般的に使用されている言語の数は限られており、私達の生活でも利用されているさまざまなシステムやサービスの開発に活用されています。
ここではプログラミング言語の種類18選を紹介しますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
プログラミング言語の種類1:JavaScript
JavaScriptはWebページに動的な要素を付与するプログラミング言語です。
学習のための環境構築が不要なことから、初心者にもおすすめできる言語です。ブラウザ上で動作する言語で、近年増えているポップアップ表示やスライドショーなどの動きがあるWebサイトの開発に使用されています。
また、他にもAndroidアプリ、銀行の基幹システムなどさまざまな分野で採用されています。
プログラミング言語の種類2:HTML
HTMLはWebページの構築に用いられるプログラミング言語です。
HTMLは厳密に言えばプログラミング言語ではなくマークアップ言語です。HTMLはページを構成する言語で、インターネット上にあるほとんどのWebサイトの開発に用いられています。
そのため、Webサイトの開発を目的としているのであれば、HTMLと後述するCSSは押さえておくようにしましょう
プログラミング言語の種類3:CSS
CSSはWebページのデザインの設定に用いられるプログラミング言語です。
CSSは厳密に言えばプログラミング言語ではなくスタイルシート言語と呼ばれるもので、HTMLと同様にWebサイトを構成している言語です。CSSはデザインを指定する役割を持ち、Webページの見た目を整えています。
たとえば、CSSならWebページのデザインの一括変更や微調整も可能です。
プログラミング言語の種類4:SQL
SQLはデータベースの操作を行うプログラミング言語です。
厳密にいうとSQLはプログラミング言語ではなくデータベース操作言語です。データベースはデータを保存し、検索しやすくしたデータの倉庫です。
SQLを学ぶことでデータベース操作ができるようになるため、アプリ開発の際に役に立つでしょう。
プログラミング言語の種類5:Java
Javaは世界でもっとも広く利用されているプログラミング言語です。
プラットフォームに依存しないプログラミング言語で、WindowsやMac、LinuxなどOSに関係なく動作させることができる点が特徴です。
また、非常に汎用性が高いことから、WebアプリやAndroidアプリ、ゲーム、業務システムなどさまざまな分野で活用されています。
プログラミング言語の種類6:Bash
BashはLinuxでスクリプトを組む際に使用するプログラミング言語です。
Bashとは「Bourne Again Shell」を意味する言葉で、シェルスクリプトを実行するためのコンソールとして使用されるものです。
BashはLinuxに標準採用されているsh互換のコマンド言語で、UnixやLinuxシェルスクリプトに特化しているという特徴があります。
プログラミング言語の種類7:Python
Pythonは人工知能の開発で注目されているプログラミング言語です。
近年AI開発や機械学習で活用されている注目のプログラミング言語で、他にもWebアプリケーションやスマホアプリ開発などさまざまな分野で利用されています。
また、コードがシンプルで読み書きしやすいことから、初心者にもおすすめのプログラミング言語となっています。
プログラミング言語の種類8:C#
C#はマイクロソフトが開発したプログラミング言語です。
C系言語の1つでオブジェクト指向のプログラミング言語です。C言語とJavaの良いところを取り入れた言語ですが、よりJavaに寄せたWeb系の言語となっているため、C言語には似ていません。
C#はマイクロソフトが開発していることから、IDEであるVisual Studioを利用することができます。
プログラミング言語の種類9:C++
C++は高速な処理が実現できるプログラミング言語です。
C系言語の1つで、C言語にオブジェクト指向を加えて機能を拡張した言語です。C言語で実現できることはC++でも実現可能なので、C言語のプログラムをC++に移行することもできます。
また、プログラミング言語の中でもトップクラスに高速な処理が可能なことから、高速演算が必要な分野で活用されています。
プログラミング言語の種類10:PHP
PHPはWeb開発に専門特化したプログラミング言語です。
Webサイト開発に使用されるCMS「WordPress」を構成している言語で、Web開発に使用される言語として歴史があります。世界的にもWebアプリケーション開発に広く活用されていることから情報も多く、初心者にもお勧めの言語です。
Webサイト制作をしたい場合はHTMLやCSSの学習に合わせて学習しましょう。
プログラミング言語の種類11:GO
GOはGoogleが開発したプログラミング言語です。
もともとはロブ・パイク氏とケン・トンプソン氏によってGoogle社内で使用するために開発された言語ですが、現在ではオープンソースの言語として利用されています。
ミスをしやすい要素を極力排除したシンプルな構文なので、エンジニアのスキルに関係なく安定したプログラミングが実現できます。また、大規模システム開発に適しています。
プログラミング言語の種類12:Kotlin
KotlinはAndroid公式開発プログラミング言語です。
Javaとの親和性が高い言語で、Javaのソースコードを呼び出すこともできるオブジェクト指向型言語です。また、Javaよりも少ないコードで実装でき、よくあるエラーを防止できる機能を備えています。
2017年にAndroidの公式開発言語になったことで注目されました。
プログラミング言語の種類13:Swift
SwiftはAppleが開発したプログラミング言語です。
iOSやMacOSで利用できるApple社公式のプログラミング言語です。そのため、iPhone向けのアプリなどを開発したい人におすすめです。
まだ情報が少ないことから初心者が学ぶには少し難しい面もありますが、今後はiPhoneアプリの需要もますます高まると予測できることから、期待の大きな言語です。
プログラミング言語の種類14:R
Rは統計解析に特化したプログラミング言語です。
データ解析に適した機能が多く搭載されている言語で、関数名に日本語を使用することができるため、読みやすいコードが書けます。
ただし、コード自体の取得難易度は低くても使いこなすには統計分析の知識が必要になることから、実務で利用するにはハードルが高い言語だと言えるでしょう。
プログラミング言語の種類15:Perl
Perlはテキスト処理に強みを持つプログラミング言語です。
C言語やPythonなどのメリットを組み合わせた機能豊富な言語で、高機能なだけでなくライブラリも豊富に用意されていることから、CGI、グラフィックス、データ分析などさまざまな分野で利用されています。
また、テキスト処理が得意なため、テキスト編集を行いたいのであればPerlを選択するのが最適です。
プログラミング言語の種類16:Ruby
Rubyは日本発のプログラミング言語です。
楽しくプログラミングできることをコンセプトとした言語で、コードもシンプルで読みやすく、効率的な開発を可能にする「Ruby on Rails」という便利なフレームワークが用意されています。
また、日本人が開発した言語ということもあり、日本語の情報が多いことからプログラミング初心者にもおすすめの言語です。
プログラミング言語の種類17:TypeScript
TypeScriptはJavaScriptを拡張したプログラミング言語です。
マイクロソフトがJavaScriptを拡張して開発した言語で、オブジェクト指向の言語になっています。JavaScriptとの互換性が高く、コンパイルすることでJavaScriptのコードに変換されることから、JavaScriptが動く環境であれば利用することができます。
Google社内での開発言語にも採用されています。
プログラミング言語の種類18:Scala
Scalaはオブジェクト指向と関数型両方のプログラミングが可能なプログラミング言語です。
Javaと同様にJVM上で動作する言語で、ほとんどのJavaのライブラリを利用することができます。近年ではScalaで開発されたサービスが増えてきていることから、非常に注目度が高まっています。
ただしオブジェクト指向言語と関数型言語両方を理解する必要があるため、習得難易度が高い言語でもあります。
プログラミング言語の選び方4つ
プログラミング言語の選び方を紹介します。
ここまでさまざまなプログラミング言語について紹介してきましたが、実際にプログラミングを学ぼうと考えている方の中には、どのようなポイントで選べばいいのかわからないという方も多いでしょう。
ここではプログラミング言語の選び方4つを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
プログラミング言語の選び方1:使用目的で選ぶ
プログラミング言語は使用目的で選ぶ方法があります。
プログラミング言語によって得意不得意、できることやできないことがあります。そのため、自分が何を目的としてプログラミングを学ぶかによって、選ぶべき言語も変わってきます。
また、すでに何かを作りたいと考えているのであれば、作りたいものが開発可能なプログラミング言語を選ぶ必要があります。ここでは使用目的ごとのおすすめ言語などを紹介していきます。
スマホアプリ開発の場合
スマホアプリ開発を目的とする場合、Android用なのかiOS用なのかによって選ぶべきプログラミング言語は異なります。
Android向けスマホアプリを開発する場合、JavaやKotlinなどを学習すると良いでしょう。Javaはスマホアプリ開発以外にも幅広い用途で利用されています。
また、iOS向けならSwiftを選びましょう。ただし、SwiftはWindowsでは利用できないため注意が必要です。
PC向けアプリ開発の場合
PC向けアプリ開発を目的とする場合、C#を学習すると良いでしょう。
C#はWindows向けアプリ開発に使用されるメジャーなプログラミング言語です。メモリ開発にも強みを持つことから、規模の大きなPC向けアプリ開発にも利用できます。
また、高速に動作することからWebアプリ開発にも活用されています。ブラウザ向けゲームアプリ開発に利用されるUnityもC#に対応しています。
Webサイト制作の場合
Webサイト制作を目的とする場合、PHPやJavaScriptを学習すると良いでしょう。
PHPはWeb開発に特化したメジャーなプログラミング言語です。レンタルサーバーでもほとんどの場合インストールされているため、環境を準備せずにWebコンテンツが作成できます。
また、近年ではサーバーサイドJavaScriptの登場により、Web開発でのJavaScriptの利用率も高まっています。
サーバーサイド開発の場合
サーバーサイド開発を目的とする場合、JavaやScala、PHPを学習すると良いでしょう。
幅広い分野で活用されているJavaはサーバーサイドの開発でも採用されており、大規模システムの開発でも利用されています。また、Javaの後継であるScalaも同様です。
さらに、Web開発に強みを持つPHPもサーバーサイド開発に利用される代表的なプログラミング言語となっています。
AIや機械学習の場合
AIや機械学習を目的とする場合、PythonもしくはRを学習すると良いでしょう。
AIや機械学習関連のプログラム開発をするなら、Pythonを学習しておきましょう。Pythonはもともとデータサイエンス用に開発されたため、機械学習などに特化した機能を多く備えています。
また、Rもデータ解析や統計解析を得意とする言語で、機械学習向けのライブラリが充実しています。
プログラミング言語の選び方2:求人需要で選ぶ
求人需要で選ぶなら、Javaがおすすめです。
エンジニアとして需要が高いプログラミング言語を選びたいのであれば、エンジニア求人数でもトップのJavaを選ぶと良いでしょう。Javaはスマホアプリやweb開発、基幹システムなど幅広い分野に活用されています。
また、求人数が多いということは需要が高い言語ということになるため、Javaを習得しておけば将来仕事にも困ることはないでしょう。
プログラミング言語の選び方3:現場の普及率で選ぶ
現場での普及率で選ぶなら、C、C++、Pythonなどがおすすめです。
実際の現場で使用率の高い言語を選ぶことで、将来エンジニアとして仕事をする際にも企業の選択肢が増えます。日本国内ではC言語やC++が根強い人気を持っており、多くの企業でC系言語が採用されています。
また、PythonやJavaScriptも普及率が高い言語です。
プログラミング言語の選び方4:難易度で選ぶ
習得難易度で選ぶなら、PHPやRubyなどがおすすめです。
はじめてプログラミング言語を学ぶ場合、難しい言語を選んでしまうと途中で挫折してしまうケースもあります。そのため、できるだけ難易度が低めの言語を選ぶのも良いでしょう。
比較的難易度が低い言語としては、PHPやRuby、JavaScriptなどがあります。逆にC系言語やR言語、Scalaなどは難しいため注意しましょう。
プログラミング言語の学び方4つ
プログラミング言語の学び方を紹介します。
使用目的や求人需要などから学ぶプログラミング言語が決まったところで、実際にプログラミング言語を学ぼうと思うとどのような方法があるのでしょうか。
ここではプログラミング言語の学び方4つを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
プログラミング言語の学び方1:書籍で学ぶ
プログラミング言語は書籍を使って勉強することができます。
プログラミング言語が学べる書籍も種類豊富に販売されているので、多くの言語は書籍を使って勉強することができます。書籍であればプログラミングの基礎知識から環境構築、コードの構造、変数、サンプルコードなどさまざまな情報を網羅的に学ぶことができます。
プログラミング言語の学び方2:Webで学ぶ
プログラミング言語はWebを使って勉強することができます。
インターネットにはプログラミング言語の公式サイトからの学習サイト、動画サイトなどさまざまな情報サイトがあるため、Web上で学ぶことも可能です。
無料で利用できる学習サイトも多く、短い動画を見るだけでプログラミングの基礎知識を学べるサイトもあるため初心者におすすめです。
プログラミング言語の学び方3:スクールに通う
プログラミング言語はスクールに通って勉強することができます。
できるだけ効率的に学びたいのであれば、プログラミングスクールに通うのがおすすめです。費用は掛かりますが、プロの講師に教えてもらえるため、短い期間で習得することができます。
また、わからない点があってもその場で解決していきながら学習できるため、途中で挫折するリスクも少ないです。
プログラミング言語の学び方4:勉強会に参加する
プログラミング言語は勉強会に参加して勉強することができます。
プログラミングのコミュニティなどで定期的な勉強会も開催されているため、勉強会に参加してみるのもおすすめです。一緒に学ぶ仲間がいた方がモチベーションを保ちやすいため、独学よりも勉強を進めやすいでしょう。
目的に合ったプログラミング言語を選ぼう
プログラミング言語はそれぞれ特徴があります。
ぜひこの記事で紹介したプログラミング言語を学ぶメリットやプログラミング言語の種類、プログラミング言語の選び方などを参考に、自身に最適なプログラミング言語を習得してみてはいかがでしょうか。