Pythonで開発できるもの9選|開発におすすめのツール5つもご紹介!

Pythonとは?

Pythonとはわかりやすく簡潔な言語仕様になっているプログラミング言語です。

少ないコードでわかりやすいコーディングができることから、初心者でも習得しやすく人気の高い言語となっています。

また、近年注目が集まっているAI開発やディープラーニング、統計解析などにも強みをもつ言語となっており、以前は研究機関での採用が多かったですが、現在では多くの企業で活用されています。

Pythonの長所

Pythonはコードが読みやすくライブラリが充実しているといったメリットがあります。

前述のとおり、Pythonはコードが短くC言語などと比べて読みやすいため、初心者でも理解しやすい言語です。

また、Pythonはライブラリが充実しているため、目的に合わせて最適なライブラリを利用することで、効率的なプログラミングが可能になります。特にAI分野に適したライブラリが充実しています。

Pythonの短所

Pythonは実行速度が遅い点がデメリットとして挙げられます。

Pythonはインタプリタ言語ですが、その中でも特に実行速度が遅いです。そのため、企業の基幹システムなどではほとんど利用されていません。

また、Pythonはコードを記述する際にインデントを行うことが必要になります。他の言語と違ってインデントによって処理を1つのグループと判断するため、注意が必要です。

Pythonで開発できるもの9選

Pythonで開発できるものをご紹介します。

Pythonはプログラミング言語の中でも非常に幅広く利用することができる言語で、開発できるものだけをとってもそのジャンルは多種多様です。

ここではPythonで開発できるもの9選をご紹介します。Pythonで開発を行う際の参考にしてみてはいかがでしょうか。

Pythonで開発できるもの1: デスクトップアプリ

Pythonはデスクトップアプリの開発が可能です。

一般的にデスクトップアプリの開発ではC言語やJavaが用いられることも多いですが、Pythonでもデスクトップアプリの開発が可能です。

Pythonならライブラリや便利なフレームワークも豊富なため、C言語やJavaよりも早く開発ができます。たとえば、機械学習用のアプリケーションの「Orage」はPythonで作成されています。

Pythonで開発できるもの2:文書作成などを自動で行えるシステム

Pythonは文書作成などを自動で行えるシステムの開発が可能です。

Pythonは単純作業を自動化することも得意としています。たとえば企業で同じ文面の文書を違う宛先に出す場合、宛先を手入力で変更してファイルを作成しますが、これが何百件とあると非常に大変な作業になります。

そういった作業も、Pythonを使って自動化すれば一瞬で作業を終えることが可能です。

Pythonで開発できるもの3: 機械学習ソフトやAI

Pythonは機械学習ソフトやAIの開発が可能です。

PythonはAI開発や機械学習に特化したライブラリなどが揃っているため、機械学習やAIに関するソフトウェアを開発する標準的なプログラミング言語となっています。

また、Pythonはコンパイル不要ということもあり、スピーディにテストができることも利用される理由の1つとなっています。

Pythonで開発できるもの4: マーケティングを最適化するシステム

Pythonはマーケティングを最適化するシステムの開発が可能です。

Pythonは統計や解析に強みをもつプログラミング言語となっているため、データ分析や統計が必要なマーケティングにも用いられています。

近年さまざまな企業がマーケティング施策を打ち出し、ターゲットに最適なキャンペーンを行っています。そのためのマーケティングシステムにPythonは利用されているのです。

Pythonで開発できるもの5:IoTシステム

PythonはIoTシステムの開発が可能です。

IoTとは「モノのインターネット化」を意味する言葉で、これまでインターネットに繋がっていなかった家電をセンサーなどによって操作できるようにすることです。

近年さまざまなIoT家電が登場していますが、IoTのシステムもPythonで開発することができます。作り方を解説した本も販売されているため、Pythonを使って手軽にIoTを学べます。

Pythonで開発できるもの6:株価や競馬の予想プログラム

Pythonは株価や競馬の予想プログラムの開発が可能です。

Pythonの機械学習に特化したライブラリを用いることで、競馬や株価を予測するプログラムや自動取引のアルゴリズムを開発することもできます。

実際に競馬の予測のコンテストでも、Pythonで作ったシステムを使ったチームが上位に入賞しています。

Pythonで開発できるもの7: ロボットの制御システム

Pythonはロボットの制御システムの開発が可能です。

ロボット制御には一般的にC言語系やJavaが用いられることが多いですが、Pythonでもロボット制御を行うことができます。

特にPythonの場合は教育関連のロボット制御で利用されており、「マインドストリーム EV3」もPythonを利用することができます。

Pythonで開発できるもの8:画像データを一括収集できるシステム

Pythonは画像データを一括収集できるシステムの開発が可能です。

PythonならWebスクレイピングと呼ばれる、特定のデータを抽出する作業も簡単に行えます。そのため、インターネット上にある特定の画像を一括で収集することができます。

機械学習などで多くの画像データが必要な場合でも、1枚1枚ダウンロードしなくても一瞬で作業が完了するでしょう。

Pythonで開発できるもの9:Webアプリ

PythonはWebアプリの開発が可能です。

PythonはWebアプリの開発でも広く用いられている言語で、有名なWebアプリには「YouTube」「Instagram」「DropBox」などがあります。

PythonでWebアプリを開発する場合はフレームワークを利用することが一般的で、フレームワークを使うことで効率的な開発が可能になります。

Pythonでの開発におすすめのツール5つ

Pythonでの開発におすすめのツールをご紹介します。

Pythonで開発を行う場合、まずは開発環境を構築する必要があります。しかし開発環境の構築は手間がかかり、なかなかうまくいかないという方もいるのではないでしょうか。

そういった場合はIDEなどのツールを利用するのがおすすめです。ここでは最後にPythonでの開発におすすめのツール5つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

開発におすすめのツール1:Visual Studio

Visual StudioはMicrosoft社が提供しているIDEです。

非常に軽量に動くIDEで、ストレスなくコーディングができます。拡張機能も多いため、自分好みにカスタマイズすることもできます。

Python以外の言語でも利用できるため、さまざまな言語で利用したい人にもおすすめです。

開発におすすめのツール2:PyCharm

PyCharmはJET BRAINS社が提供しているPythonのIDEです。

PythonでのコーディングをサポートしてくれるIDEで、コードのリファクタリングやエラーのハイライト表示、さらにコードを補完するといったさまざまなサポート機能を搭載しています。

そのため、効率がよくエラーのリスクの少ないコーディングが可能となります。

開発におすすめのツール3:Atom

Atomはカスタマイズ性に優れたIDEです。

さまざまなパッケージをダウンロードすることで、自分好みの使用感にできる点が特徴です。パッケージには自動でコードを読みやすくするものや同じテキストをマーキングするものなどがあり、コーディングの役に立ちます。

Python以外の言語にも対応しているため、目的に合わせて必要なパッケージを追加して利用しましょう。

開発におすすめのツール4:PyScripter

PyScripterは無料で利用できるPythonのIDEです。

Windows対応のIDEで、無料でダウンロードできる点が魅力です。また、機能はシンプルなものの、エラーチェック機能やコードの補完といった役に立つ機能は元から搭載されているため、コーディングの役に立つでしょう。

導入しやすいこともあり、はじめてPythonのIDEを利用するという人におすすめです。

開発におすすめのツール5:Unity

Unityはユニテイ・テクノロジーズ社が提供するゲーム開発のプラットフォームです。

Pythonでゲームが作りたい場合に利用できるのがUnityです。Unityはゲーム開発に必要なツールがすべて搭載されており、さらにゲームを実行する環境も含まれています。

そのため、Pythonを使ったゲーム開発に挑戦したい人におすすめのツールです。

Pythonで開発できるものを知ろう

Pythonはさまざまなメリットをもつ人気のプログラミング言語です。

幅広いジャンルの開発が可能で、機械学習ソフトから株価などの予測プログラム、Webアプリまで開発できます。

ぜひこの記事でご紹介したPythonで開発できるもの9選やPythonでの開発におすすめのツールなどを参考に、Pythonを利用してみてはいかがでしょうか。