VRの開発環境とは?必要なもの4つの詳細と気になる学習方法を5つご紹介!
VRとは?
仮想的に現実に似た空間を作り出す「VR」は、最近ではテレビやショッピングモール等で目にすることが増えてきたと感じる方もいるでしょう。
VRをまだよく知らない方は、ゲーム等の用途をまず想像されることが多いかもしれませんが、ビジネス等にも応用が可能で、もちろん日本でもビジネスにおけるVRの活用がされ始めています。
当記事では、VRをビジネスに組み込むために必要な開発環境等に関して紹介していきます。
まだまだ発展途上の技術
活用され始めているとはいえ、まだまだVR技術は発展途上です。VRの利用者は、サービスにCGのような高精細な映像を求めがちですが、現在の技術でそこまでの要望に応えるのが難しいのが現状です。
デバイス自体はモデルチェンジをするたびに性能が向上されているので、将来的には改善が可能ではありますが、実際に使用してどの程度需要に応えることができるか、どこまで実用に堪えることができるかを把握しておく必要性もあります。
VRの開発環境構築に必要な4つのもの
実際にVRを活用してみたい、興味はあるけれどコンテンツを開発するスキルや必要な開発環境がわからない方も大勢いるでしょう。
そういう方でもUnityというソフトがあればスキルや知識が無くても、VRを開発することができます。
先ほど紹介したように、まだまだ発展途上の技術なので、新規参入できれば大きなチャンスになります。
VRの開発環境1:パソコンのスペック
VRの開発環境で、まず必要になってくるのはパソコンです。特殊な映像になるので、ある程度高いスペックなものが好ましいです。
CPUはCore17レベル、メモリは最低16GBは必要になるでしょう。余裕があれば32GBの空きがあると望ましいです。
また、Cドライブは240GBから480GBの空きを確保し、ストレージはHDDよりもSSDを導入すると良いでしょう。さらに、画像処理にはGeForceなどのハイスペックなGPUが必要になります。
上記以外でも可能ではありますが、通常のデータ処理と比べて負荷がかかるため、正常に処理が進まない可能性があります。
VR対応パソコンを選べば安心
パソコンの機種や性能に関して、あまり知識がないという方も安心して下さい。
最近では、「VR対応」「VR READY」といったVRを扱う際に推奨されたパソコンも販売されています。その際は上記どちらかの文字が記載されているので、安心して開発に打ち込むことができます。
VRの開発環境2:ソフト
パソコンが用意できたら、VR開発で使うソフトを入手しましょう。
主に利用されているソフトは「Unity」と「Unreal Engine」という2つのソフトです。それぞれ特徴があるので解説します。
初心者の方は、一般的に使われているソフトから開発環境に取り入れていきましょう。一般的に使われているソフトであれば、解説や使い方サイトがたくさんあるのでより近道になります。
プログラミングができなくも使えるUnity
Unityは、ゲーム開発用のソフトです。VRゲームを開発するのに適したソフトであり、無料版が公開されているものになります。
プログラミング要素がなく、マウスでの操作が基本になりますので初めての方でも簡単に利用できます。
また、さまざまなユーザーが「アセットストア」という機能で素材を共有しているので、そこから素材を使い、組み合わせることでゲームが開発できます。
より凝ったものが作りたい方は有料版がおすすめですが、無料版でも十分なクオリティが保たれますので、まずは無料版を試してみて、慣れてきたら必要に応じて有料版に移行すると良いでしょう。
高品質なUnreal Engine
上記では少し物足りない、そんな時は「Unreal Engine」を導入しましょう。こちらも無料で使うことができます。特徴としては、実写と言われてもぱっと見わからないほどの美麗な映像を制作できる点です。
視覚を生かすVRゲームの作成に関してはこちらが適正です。無料で利用が可能ですが、開発したゲームを販売するとロイヤリティが発生するので、注意事項等は事前に確認するようにしましょう。
こちらは、より高度なゲームの開発に適しています。それぞれ用途に合わせて開発環境を整えましょう。
VRの開発環境3:プログラミング言語
Unityであればマウスを利用した操作でも開発できます。しかし、プログラミング言語を使うことでより高度な開発ができます。
その際に利用する言語は「C#」と「Java Script」です。どちらも知識がない状態で学ぼうとすると覚えるのが大変な言語ではありますが、現在は学習サイトなど学べる環境が身近にあるのでこれを機に学んでみるとできることの幅も広がります。
Unityの場合もプログラミング言語は必要?
上記ほか、「Unreal Engine」の場合は、「C++」というほかの言語の知識が必要になります。「C++」を使ってプログラムを組み込み、「BluePrint」などのソフトで映像を制作する必要があります。
こちらは、学習難易度が非常に高いため、初心者にはあまりオススメできません。まずはUnityでの開発に慣れてから取り組むことを推奨します。
VRの開発環境4:費用
これらの開発環境を整えるためには、一体どのぐらいの費用がかかるのでしょうか。
あくまで、開発ツールを一からそろえることを前提にそれぞれ挙げていきますので、ご自身の開発環境と照らし合わせて確認し、どの程度の費用になるのか事前に目安を覚えてから着手しましょう。
パソコン購入費
まずはもちろん必要になってくるパソコンです。前にも説明させていただいた通り、ある程度の処理スピードや容量を兼ねそろえたハイスペックなパソコンが必要になりますので、ここは念頭に入れておきましょう。
このようなハイスペックなパソコンにかかる費用は、最低でも10万円は見積もっておきましょう。スペック、適正に関しては、必ず確認し、わからない場合には店員等に用途を説明して選ぶようにしましょう。
ヘッドマウントディスプレイ購入費
ヘッドマウントディスプレイとは、VRというと思い浮かべる頭に装着する機械になります。
必要なものは、ヘッドギアとコントローラーになります。これらはセットになったものも販売されており、このVRセットは2~9万円で購入することができます。
有料ソフト利用料
続いて、開発ソフトの利用料です。
上記で説明したように無料のものもありますが、簡単に各サービスの金額を紹介します。通常のUnityは無料、個人で開発する方向けの「unity plus」は月額3,000~4,200円、法人やチームで開発する方向けの「Pro with Teams Advanced」は月額15,000円になります。
「Unreal Engine」の利用料は基本無料ですが、作品などを販売して規定以上の収益がある場合はロイヤリティがとられてしまいます。
VRの学習方法5選
ここまでは、VRの開発に必要な開発環境に関して説明をしました。開発環境が整ったとして、何から学べば良いのでしょうか。また、どのように学ぶのが適切なのでしょうか。
ここからは、学習方法について説明していきます。
VRの学習方法1:書籍
「ゆくゆくは手を出してみたいけれど、自分にできるか不安」という方は書籍をおすすめします。
現在、さまざまな書籍が書店にも並んでおり、それぞれレベル感にあったものが購入できるという点と、初期費用がそれほど高くないので実際に手を出さないにしても、知識として入れておくだけでメリットになります。
本格的に学習する前に概略を知っておきたい方、なんとなくそのものに触れてみたい方などは、書籍で学習を始めると良いでしょう。
VRの学習方法2:プログラミングスクール
近年では、専門学校やオンラインのスクールが増えてきています。独学での勉強が難しい方、何とか学べる状況を作り題したい方、本格的に始める決意のある方はこちらの方が向いているでしょう。
ただし、書籍と比べて費用がかかってくるものなので、始める前には自分に覚悟があるのか、十分に考えてからにしましょう。
VRの学習方法3:チュートリアルを触ってみる
VRアプリの開発用ソフトにはチュートリアルが公式サイトに公開されていることがあります。
基本的な操作を確認したり、なんとなくの雰囲気をつかむにはこの手法が向いているかもしれません。
チュートリアルでは実際に自分で動かしてみることができるので操作をマスターでき、よりVRへの理解が深まります。
VRの学習方法4:勉強会に参加する
インターネットで「VR 勉強会」などで検索すると、勉強会やエンジニアのミートアップが開催されていることがあります。
このような勉強会やイベントに参加することで、より必要なスキルや必要なものが明確になることがあります。
VRの学習方法5:VR関連の企業で働きながら学ぶ
何よりも近道は実践です。ある程度経験や知識があるならばVR関連の会社にインターンなどで経験を積むことができます。
インターンでも給与がもらえるものもあるので、VR開発環境を整えるための資金を集めながら学ぶことができるのは、まさに一石二鳥でしょう。
VRについて知識を広げよう
ここまで様々な項目を紹介しましたが、開発環境を整えたら、まずはやってみることをおすすめします。自分にとっての近道を探して、ぜひ足を踏み入れてみてください。
これからの時代で注目されているVR、これらを早いうちから学んでおくことで後から生かされる知識も多くあるでしょう。ぜひ積極的にチャレンジしてみてください。