ITエンジニアに代表される主な職種6つ紹介!ITエンジニアに必要なスキルは?

ITエンジニアってどんなエンジニアのこと?

現代においてITはとても身近で、欠かせないものとなっています。ITエンジニアという言葉を耳にする機会も多いですが、どういうものかご存知でしょうか。

ITエンジニアとは、情報技術の技術者たち全体を指す言葉で、職業の名称としても使われます。

ITエンジニアの中でも職種が分かれており、プログラマー、システムエンジニア、ネットワークエンジニア、サーバーエンジニア、セキュリティエンジニア、データベースエンジニア等あり、業務内容は異なります。

ここでは、エンジニアの魅力や必要なスキル、また転職時に役立つ情報をご紹介します。

ITエンジニアの魅力4つ

ITエンジニアを目指す上で大切になってくるのは、やりがいや楽しさ、すなわち仕事に対する魅力を感じられるかどうかです。

ここでは、システム完成時の達成感や顧客からの感謝、チームワーク、そして年収の4つの魅力についてご紹介します。

ITエンジニアの魅力1:要望通りのシステムを完成する達成感

システムやWeb等の案件に携わる際は、お客様の要望をヒアリングし満足してもらえるようなものを完成させる必要があります。案件により内容はそれぞれ異なるため決まった手順はなく、予定通りに開発が進まなかったり、テスト時にバグが発生したり等苦労があります。

だからこそ、要望された通りのシステムが問題なく動いた時に感じる達成感は一際大きいでしょう。

ITエンジニアの魅力2:顧客が喜んでくれること

案件を依頼されるお客様は、まだシステムの要件が決まりきってなかったり、既存システム自体に使いづらさを感じている方もいます。そのため、ヒアリング段階でお客様の要望をブラッシュアップしたり、システム効率化のためのアドバイスも重要となってきます。

そうしたお客様の問題を解決するシステムを作ることができれば、業務効率化に役立ち大いに感謝されるでしょう。

ITエンジニアの魅力3:チームで取り組めること

案件に携わる際は、全ての技術を取得しているエンジニアはいないため、プロジェクトごとにチームを組み動くこととなります。

ITエンジニアによって得意分野や能力が異なるため、チーム一丸となって完成に向かうことにより、素晴らしいシステムを作り出すことができるのです。

ITエンジニアの魅力4:年収が比較的高めである

ITエンジニアは一般的な職業についている社会人より平均年収が高くなっています。理由の1つとして、企業からのニーズに対してエンジニアの母数が少ないため、より多くのエンジニアを確保するために年収が高めになっています。

今後もAIやIoT、RPA等の新技術の発展が見込まれるため、年収の傾向は変わらないでしょう。

ITエンジニアに代表される主な職種6つ

一口にITエンジニアと言っても、その中で職種は分かれています。また、職種によって求められる能力やスキルも異なります。

ここでは、プログラマー、システムエンジニア、ネットワークエンジニア、サーバーエンジニア、セキュリティエンジニア、データベースエンジニアの6つの職種について紹介していきます。

ITエンジニアに代表される職種1:プログラマー

プログラマーは、プログラミング言語を使用し、システムやソフトウェアを制作したり動かしたりする仕事です。プログラミング言語は、パソコンを動かすための言語であり、必要に応じて必要な言語を習得する必要があります。

一般的な流れとしては、仕様書が完成したらその仕様書に基づきプログラミングを行う形となります。

ITエンジニアに代表される職種2:システムエンジニア

システムエンジニアはプログラマーの上の役職であり、お客様へのヒアリングからシステムの開発まで担います。プログラミングをプログラマーに依頼できない場合は、自分でプログラミングも行います。

一般的な流れとしては、ニーズのヒアリングを行い、システムの設計を行い、必要であればプログラミングも行い、プロジェクト全体の進捗管理を行う形となります。

ITエンジニアに代表される職種3:ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、ネットワークシステムの通信環境の構築から保守、管理を行い、守っていく役割を担います。

一般的な流れとしては、ニーズのヒアリングを行い、ネットワークの設計、構築、運用、保守を行う形となります。

ITエンジニアに代表される職種4:サーバーエンジニア

サーバーエンジニアは、サーバー用アプリケーションの構築から管理保守までの役割を担います。

一般的な流れとして、運用する際のニーズに合わせてサーバーのスペック、処理能力、台数等を考慮したものを設計し、ゼロから構築業務を行います。

構築後は、サーバーの監視がメインとなる保守業務を行います。必要に応じて、セキュリティチェックやバックアップ、ウイルス対策等も行います。

ITエンジニアに代表される職種5:セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、一般企業や団体がサイバー攻撃に対し対策を取る際に必要とされます。現代社会では情報セキュリティが重要視されており、個人情報漏洩の防止やウイルス感染の防止のため、セキュリティエンジニアによって様々な対策が取られています。

一般的な流れとして、セキュリティの企画から、設計、実装、テスト、運用まで行う形となります。

ITエンジニアに代表される職種6:データベースエンジニア

データベースエンジニアは、一般企業や団体において課題となっている膨大なデータの蓄積から管理、活用に対応する役割を担います。つまり、データベース専門のスペシャリストです。

一般的な流れとして、データベースの設計から開発、管理、運用まで行う形となります。

ITエンジニアに必要なスキル4つ

ITエンジニアにはご紹介したように様々な職種があり、求められる能力も多岐にわたります。

その中でも、ITエンジニア全般の方に必要なスキルであろう、システムに関する専門的な知識や、コミュニケーション能力、マネジメント能力、問題解決能力の4つについて紹介していきます。

ITエンジニアに必要なスキル1:システムに関する専門的な知識

選択する職種によって異なりますが、ITエンジニアは非常に専門性の高い職業であるため、システムに対する深い知識が必要となります。

また情報の入れ替わりも早いため、最新技術のキャッチアップも欠かせないでしょう。

ITエンジニアに必要なスキル2:コミュニケーション能力

仕事を受ける際に、プロジェクトの問題点や課題を解決するシステムの提案やプレゼン資料が求められます。また、クライアントにはシステムに対する理解が浅い方も多くいるので、認識の齟齬がないよう分かりやすい仕様書の作成も必要となります。

そのため、ニーズを正確に理解し、実現可能なシステムの提案をし、専門的な知識を分かりやすく伝え、書面に落とし込むことのできる高度なコミュニケーション能力が必要となります。

また、プロジェクトを1人で担うことは一般的にないため、チームメンバーと密にコミュニケーションをとりプロジェクトを進める必要があります。

ITエンジニアに必要なスキル3:マネジメント能力

現場ではプロジェクトが予定通りに進まず、開発が遅れたり問題が起きたりすることもあります。

その際に、クライアントやチーム内のエンジニア、また必要に応じてシステムメーカーに連絡を取り、納期までのスケジュールの見直しや問題解決のための相談をする必要があります。そのため、プロジェクト全体のマネジメントを行う能力が求められます。

ITエンジニアに必要なスキル4:問題解決能力

クライアントの要件が複雑だった場合や、システムを設計する際問題が浮上した場合、論理的思考をもって問題を解決する能力が求められます。

そのためには、多様な視点、角度で捉え、最適で明瞭な解決策を導き出す必要があり、論理的に考えることにより最善の策を提案できます。

未経験でのITエンジニアの求人の探し方3つ

未経験でIT業界に飛び込もうと思った際、何を基準に求人を見るべきなのでしょうか。

ここでは、企業での雇用形態や、IT研修・教育制度の有無、キャリアの方向性の3つについて紹介していきます。

ITエンジニアの求人の探し方1:雇用形態を決める

ITエンジニアの雇用形態は、登録型派遣、無期雇用派遣、正社員の3つがあります。下記にそれぞれのメリット、デメリットを紹介していきますので、自分自身に合う働き方を探してみてください。

登録型派遣は、派遣会社にて登録を行い、働く期間のみ雇用契約を結ぶ働き方です。

メリットは、勤務時間、場所、期間、業界、仕事内容等は自分自身で選択できます。デメリットは、契約終了時や更新時に手続きが必要である事、同じ派遣先で3年以上働けない事、派遣先での仕事が終われば雇用契約も終了する事です。

無期雇用派遣は、期間を定めずに派遣会社と雇用契約を結ぶ働き方です。

メリットは、派遣先での契約終了時や更新時に手続きが必要ない事、派遣先での仕事が終わっても雇用契約は継続されるので、給与は支払われる事です。デメリットは、勤務時間、場所、期間、業界、仕事内容等を自分自身で決めることはできません。

正社員は、ご存知の通り働く企業自体と直接雇用契約を結ぶ働き方です。

メリットは、直接雇用契約を結んでいるため、福利厚生、給与、賞与もその企業が定めるものになります。デメリットは、派遣社員と業務内容は同じなのに給与に差がある事と、残業時間が多い事です。

ITエンジニアの求人の探し方2:IT研修・教育制度がある企業を選ぶ

IT企業の中には、業務に入る前にIT研修や教育制度を実施する企業もあります。

IT研修や教育制度を取り入れている会社には2種類あり、自社で講師や教材の用意を全て対応している会社と、外部に委託している会社があります。研修期間も2ヶ月間から3か月間程度あり、全くの未経験でも入りやすい業界となっています。

転職する際にIT知識に不安を感じるのであれば、研修や教育制度が充実した企業を選ぶことをお勧めします。

ITエンジニアの求人の探し方3:自分のキャリアの方向性を考慮する

ITエンジニアとしてキャリアを積むにあたり、自分自身の方向性を考える必要があります。そのためには、やりたいこと、できること、向いていることの3点を明確にし、なりたい自分になるための道筋を立てていくことが大切となってきます。

その第一歩として、ITエンジニアの中のどの職種に適性があるのか判断するために、適性診断テストを活用していきましょう。

ITエンジニアの今後の需要4つ

近年のIT業界の成長は目覚ましく、それに伴いITエンジニアの需要もさらに高まっています。

ここでは、今後考えられるAIやloTへの注目度の上昇による活躍の広がりや、企業でIT化が進むことによる需要の増加、特別スキルを持つエンジニアの待遇、多様な働き方について紹介していきます。

ITエンジニアの今後の需要1:AIやloTへの注目度の上昇による活躍の広がり

様々な業界に大きな関わりを持つAI(人工知能)とIoTは、まだまだ進行途中であり今後社会に予想を超えるような発展をもたらすとされています。そしてその発展は、IT業界を更に進化させるものとなるでしょう。

本格デジタル化が進むなかで、ITエンジニアの活躍の場はシステム周りだけではなく、行政機関や医療機関、機械工学等、多様化していくものと推測されます。

ITエンジニアの今後の需要2:企業でIT化が進むことによる需要の増加

ITエンジニアの需要は非常に高く、2020年の経済産業省調査によると、IT人材は37万人不足しているとしています。そのため、大企業からベンチャー企業まで人材の確保に取り組んでいます。

その背景として、金融業界や電力企業の巨大なシステム開発や、東京オリンピックを見据えてのITインフラ整備等大規模開発が続き、エンジニアの需要が増加し続けているためです。

ITエンジニアの今後の需要3:特別スキルを持つエンジニアの待遇が良くなる

ITエンジニアになるためには専門的な知識の習得が必須となります。その中でも、AIエンジニアやIoTエンジニア、ブリッジSEは特別なスキルや知識が必要な職種であるため、年収が高く待遇も良い傾向にあります。

また、経済産業省が公開しているIT関連産業の給与等に関する実態調査結果によると、「IT関連産業では、能力・成果重視型の方が高い年収を得られる可能性が35歳程まで続く」との結果が出ています。

出典:IT関連産業の給与等に関する実態調査結果-経済産業省
参照:https://www.meti.go.jp/press/2017/08/20170821001/20170821001-1.pdf

ITエンジニアの今後の需要4:多様な働き方になっていく

需要が高く専門性が求められるITエンジニアですが、働き方は多様化しています。雇用形態として正社員はもちろん、派遣社員やフリーランス、副業で働く人も増えています。

また、今ではコミュニケーションツールも充実しているため、出社せず在宅での業務を推進している企業もあります。ITエンジニアは比較的柔軟な働き方ができるため、自分に合うスタイルを見つけてみてください。

ITエンジニアを目指そう

ITエンジニアは、未経験者でも挑戦できる上、需要も高く働き方も多様化しています。専門的な技術や知識が必要な仕事ではありますが、身につけることができれば、様々な業界で必要とされる人材になることでしょう。

職種も多くありますので、自分がなりたいエンジニアのイメージを掴み、それに合わせた転職活動や勉強に取り組みましょう。