フリーランスエンジニアの案件の探し方を解説!高単価の仕事を受けるには?

フリーランスエンジニアの案件の種類

フリーランスエンジニアになった場合、自由に仕事をできると思っている人が多いのではないでしょうか。ただ、中にはフリーランスになったものの、会社員時代とあまり変わらない働き方をしている人もいます。

まずはフリーランスエンジニアになった場合どういった案件をこなしていくのかを具体的に見ていきましょう。

フリーランスといっても2種類の働き方がある

フリーランスエンジニアは案件ごとに契約し業務を受託するにしても、ワークスタイルが大きく常駐型と在宅型に二分されます。それぞれ説明していきます。

常駐型

常駐型は、数ヶ月間の契約期間にクライアント企業に常駐して業務にあたるスタイルです。報酬の金額と支払時期は契約書を交わして取り決めます。派遣労働者とは異なり、フリーランスのエンジニアはクライアントに常駐してもあくまでも自己の裁量で仕事を行い、そこの指揮命令系統に属しません。エージェントに登録してみると、常駐型が大半です。

契約どおりの報酬が支払われますので安定した収入を得られますし、大手企業の現場に入って貴重な実務を経験でき、現場で密にコミュニケーションをとりながら仕事を進められるので、プロジェクトの進め方を理解しやすく、技術力も高めやすいのには魅力があります。

常駐型であれば、ICTエンジニアの職種全般にわたって案件は豊富です。案件を職種ごとに挙げましょう。

システムエンジニア

システムエンジニアは、要件定義を踏まえてシステムの設計、構築、実装、テスト、運用保守に至るまでのシステム開発全般に携わるといったように、一般には上流工程に入ります。チームのリーダーに就任するケースもあります。

プログラマ

プログラマは、プログラミング言語を駆使してシステムやアプリなどを動かすコードを記述します。求められるプログラミングスキルは、例えばWebならHTML,CSS,PHPで、AI開発ならPythonというように異なってきますので、まずは実務で得意分野を固めることが重要です。

データベースエンジニア

データベースエンジニアは、データベースの設計構築、管理運用を行います。データベースエンジニアの腕次第でシステムの出来不出来が変わってくるため、要のポジションです。この案件ではOracle・MySQL・Microsoft SQL Server製品に関する知識と、SQL文でそれらを使いこなすためのスキルが求められます。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、サーバ、クライアントを連携させるネットワークの設計構築、運用保守を担います。ネットワークプロトコルを理解しておくだけでなく、回線や機器の選別眼が求められます。

インフラエンジニア

インフラエンジニアは、ネットワーク関連のほかサーバーの構築運用を担う職種です。上記のネットワークエンジニアがサーバー管理も守備範囲とする場合、このように呼ばれます。

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、システム保全を担当し、システムの脆弱な点、改善すべき点を洗い出し対処策を打って実装します。ハッカーの手口に加え、ネットワーク、プログラミングの知識も備えておくべきです。

在宅型

地方在住であったり、移動中や旅行中であったりしてもリモートで仕事ができる在宅型です。1日のうちに働く時間帯も自分で決められるのでとても魅力的です。ただ、全くの未経験で在宅型の案件を任せてもらえることは稀でしょう。まずはどこかに常駐してフリーランスエンジニアとしての実績をアピールできれば受注のハードルは下がります。また、同じクライアントからの受託でも、最初は常駐して信用を得たら在宅にスイッチしてもらうという手もあります。

請負契約では成果物の納品に対して、準委任契約では業務遂行に対して報酬が支払われます。どのような案件が多い傾向にあるのか挙げていきたいと思います。

フロントエンド案件

フロントエンドとは、Webブラウザ側を意味します。フロントエンドエンジニアは、Webデザイナ−のデザインをHTML,CSS,JavaScript,PHPでコーディングして実装する職です。WordPressといったCMS管理の案件もあります。

スマホからのWebアクセスが大きなウェイトを占めることから、モバイル端末の画面でも操作性が高いユーザーインターフェイスを設計、実装できるスキルが求められます。

ベンチャー企業・スタートアップ企業が発注する案件

常駐人員の受け入れが困難であったり、急速な事業成長にキャッチアップしたりするため、リモートのフリーランスエンジニアに委託するケースです。在宅型での仕事を強く望むならば、このような発注元に注目すると良いでしょう。

フリーランスエンジニアの仕事の探し方6選

フリーランスエンジニアが仕事の案件を見つける方法を挙げます。

・知人を頼る

・過去のクライアントに連絡してみる

・クラウドソーシングを利用する

・SNSで探す

・直接、営業する

・エージェントを活用する

となります。順に見ていきましょう。

知人を頼る

駆け出しのフリーランスエンジニアの場合、例えば事業を営んでいる知人に尋ねてみて、その人のWebサイトの構築管理を手掛けるのが取り付きやすいでしょう。既に顔見知りなので円滑にコミュニケーションはできるでしょうが、条件が曖昧になる可能性があるため契約はしっかりと結んでおくべきです。

過去のクライアントに連絡してみる

過去のクライアントからは多少なりとも信用があるでしょうから、話を聞く機会を得てICT周りに何かしら問題を抱えていないかをヒアリングするのも有りです。得意とするICT分野のスキルを発揮して問題を解決し、より信頼されて保守契約に持っていければ継続的な収入になります。

クラウドソーシングを利用する

プロフィール欄を充実させ実績のポートフォリオを提示してアピールをすれば、受注の可能性は大きくなります。
メリットとしては現状のスキルに見合った無理のない案件に取り組みやすいことですが、デメリットは案件の単価相場が低いことです。

SNSで探す

SNSで営業する際に、実績のポートフォリオページや問い合わせフォームへのリンクを張るのに加え、メールアドレスを公開して問い合わせへの動線を引きます。ブログも併用してスキル・経歴・得意分野・仕事の方針を記載したページを設け、SNSで拡散すると効果的です。SNSのフォロワーを増やしたりブログにSEO対策を施したり、といったことにも励みましょう。

直接、営業する

営業活動に関しては、WordPressなどの勉強会に参加すれば、中小企業の情報システム担当者も来ていることがあり、情報交換をした際に仕事を依頼される事例が有ります。ぜひトライしてみましょう。

エージェントを活用する

エージェントサイトに登録し、担当者との面談を経て案件を紹介してもらう流れです。エンジニア、クライアント、エージェントの三者間で打ち合わせを行い、契約が成立すれば案件に着手できます。メリットとしては営業活動や契約書、請求書作成をエージェントに代行してもらえることですが、デメリットとしてその分の仲介料・手数料を支払うのは避けられません。

フリーランスエンジニアが案件の単価を高めるには

取引先を開拓しながら、案件ごとの単価も上げたいですよね。では、どのような手段があるでしょうか?

単純に使える言語を増やす

まずは使いこなせる技術の量を増やし、人材としての価値を高める方法です。WordPressの構築であればHTML・CSSで装飾しPHPで動作をカスタマイズできると強いでしょう。PhotoshopやIllustratorをマスターして、バナーやアイコンのデザインも手がければ、Webデザイナーも兼務できます。

あるいは、Pythonでデータ解析の実務経験を積んだのであれば、数理統計の理論的背景も押さえR言語も習得する、といった方法もあります。常にアンテナを張り巡らせてトレンドをキャッチし、需要を見込める言語を習得しておけば、一歩先に立って高収入を見込めます。インターネット上で勉強会を探して参加すれば技術を習得できるだけでなく、人脈も拡がって収入増の糸口をつかめるかもしれません。

上流工程の技術を手に入れる

こちらも人材としての価値を高める方法に入ります。下流工程に入ってプログラミングや各種テストの実施といった受動的な実務を経験したら、上流工程にも入って要件定義、機能設計など能動的な実務も経験しシステムエンジニアとしてキャリアの幅を広げることです。プロジェクトのスタッフからプロジェクトリーダー、そしてプロジェクトマネージャーにキャリアアップすれば収入も伸びます。

単価交渉で上げる

携わっている業務の単価相場は要チェックです。下回っているようであれば根拠となる材料を提示してクライアントと交渉しましょう。エージェントが仲介しているのであれば相談して交渉してもらいます。使える言語が増えた、あるいは上流工程にも入って業務量が増えたというように節目を察知したら、タイミングを見計らってすかさず交渉を打診し、正当な報酬で合意しましょう。

まとめ

自ら主人公となって仕事を開拓し、努力すればしただけ収入をあげられるのがフリーランスの醍醐味です。まずは信頼できるエージェントを見つけるのが成功への近道でしょう。