Linuxを使うメリット8つとデメリット6つ!コマンドの使い方も解説

Linuxとは?WindowsやMacとの違い

Linuxとはパソコンはもちろん、スマートフォンやロボット、家電などさまざまなデバイスに利用されているOSです。

WindowsやMacと同様にOSの1種です。しかしWindowsよりも軽量な操作が可能となっているため、WindowsやMacが動作しにくくなってきた古いパソコンや中古パソコンであっても、Linuxであれば操作できるケースがあります。

Linuxを使うメリット8つ

Linuxを使うメリットをご紹介します。

LinuxはWindowsやmacOSと同じOSですが、WindowsやMacとは異なるさまざまなメリットがあります。これからLinuxを学ぼうと考えている方の場合、どのようなメリットがあるのか知りたいという方も多いでしょう。

ここではLinuxを使うメリット8つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1:セキュリティ性が高い

Linuxはセキュリティ性が高いというメリットがあります。

ウィルスは基本的にユーザー数の多いWindowsを狙っているため、Linuxを狙ったウィルスは少ないです。また、LinuxであればWindowsを狙うウィルスに感染することもありません。

将来的にはLinuxを狙うウィルスが登場する可能性もありますが、現時点ではLinuxであればWindowsよりも安全に利用できると言えるでしょう。

2:無償で使える

Linuxは無償で利用できるというメリットがあります。Linuxはオープンソースとなっており、基本的に誰でも無料で利用することができます。また、無料でありながらさまざまなソフトウェアを利用することができます。

さらにVirtualBoxを利用することで、WindowsやMacを利用しているユーザーでも環境をそのままLinuxを試すことができます。そのため、コストを払ってまで試しにくいという方でも気軽にLinuxを試すことができます。

3:自動で周辺機器を使えるように設定してくれる

Linuxは自動で周辺機器を使えるようにできるというメリットがあります。Linuxは高いハードウェア認識機能を持っており、パソコンなどのデバイスの構成を自動で認識できます。

そのため、Windowsのようにわざわざドライバーを使用しなくても、自動的に周辺機器を利用できるように設定することができます。

4:古いバージョンのパソコンでも機能する

Linuxは古いバージョンのパソコンでも利用できるというメリットがあります。

Windows98のような古いパソコンであっても、Linuxであればインターネット操作などであれば利用できます。また、前述のとおりLinuxであればウィルス対策ソフトをインストールせずに使用できるため、パフォーマンスが落ちません。

そのため、サポートが終了しているWindowsなどを持て余している場合はLinuxに入れ替えるのがおすすめです。

5:インストール無しで使えるものもある

Linuxディストリビューションの中にはHDDへインストールしなくても利用できるものがあるというメリットがあります。LinuxにはCDから利用できるLiveCDという機能を持つものもあり、インストールしなくてもLinuxを利用することができます。

そのため、起動しなくなってしまったパソコンにLiveCDを利用してデータを取り出すといった使い方も可能です。

6:豊富なソフトウェアを収録している

Linuxは豊富なソフトウェアが利用できるというメリットがあります。Linuxディストリビューションには最初からさまざまな役立つソフトウェアが収録されており、さらにその多くは無料で利用することができます。

そのため、Linuxであればインストールすればすぐに便利なソフトウェアも利用できるため、Linuxを活用できます。

7:見た目や操作方法をカスタマイズできる

Linuxは柔軟なカスタマイズができるというメリットがあります。一般的にWindowsやMacの場合、ある程度の範囲のカスタマイズしかできません。しかしLinuxであれば、見た目や操作方法まで柔軟にカスタマイズすることができます。

そのため、Linuxであれば自分好みのOSへカスタマイズを行う楽しさを味わうことも可能です。

8:ネット上のLinuxに関する情報が多い

Linuxはインターネット上にLinuxに関する情報が多いというメリットがあります。

LinuxはWindowsに比べるとユーザー数は少ないですが、インターネットを調べてみるとLinuxに関する情報は豊富に見つかります。また、インターネット上の情報だけでLinuxを扱うための基礎的な知識だけでなく、実際の業務に利用できる情報まで見つかります。

そのため、パソコンさえあればLinuxを扱えるようになるでしょう。

Linuxを使うデメリット6つ

Linuxを使うことにはデメリットもあります。

ここまでLinuxを使うさまざまなメリットをご紹介してきましたが、一方でLinuxにはデメリットもあります。そのため、Linuxを実際に利用するのであればどのようなデメリットがあるのかも把握しておくことが大切です。

ここではLinuxを使うデメリット6つをご紹介しますので、参考にしてみてください。

1:デスクトップ環境によって操作方法が異なる

Linuxはデスクトップ環境によって操作方法が異なるというデメリットがあります。

Linuxはユーザーが使用しているデスクトップ環境によって操作方法が大きく違ってくるため、これまでWindowsを利用してきたWindowsユーザーは戸惑うこともあるでしょう。

2:マイクロソフトOfficeが使えない

LinuxはマイクロソフトOfficeが使えないというデメリットがあります。

当然ではありますが、LinuxはWindowsではないため、ビジネスで必須となるOfficeが利用できません。Linuxのソフトウェアの中にはOfficeと互換性を持つツールもあるため代用することは可能ですが、全く同じものではない点は押さえておきましょう。

3:用語やシステムが独特

Linuxは用語やシステムがWindowsとは異なるというデメリットがあります。

これまでWindowsを利用してきたユーザーであれば、Linux独特の用語や使い勝手の異なるシステムに戸惑うことがあるでしょう。また、基本的な考え方もWindowsとは異なるため、その点については押さえておきましょう。

4:メーカーからのサポートがない

Linuxはメーカーからのサポートがないというデメリットがあります。Linuxは無料で利用できるというメリットがある一方で、無料で利用できるがゆえに有料のWindowsのようなサポートを受けることができません。

ただし、Linuxディストリビューションごとにコミュニティやユーザーグループが活動しているため、トラブルがあった場合はコミュニティを頼ることができます。

5:種類が多く自分に合ったものを見つけるのに時間がかかる

LinuxはLinuxディストリビューションが多すぎるというデメリットがあります。LinuxディストリビューションとはLinuxの種類のことですが、多種多様なLinuxディストリビューションがあることから、どの種類を選べばいいのかわかりにくいです。

そのため、自分の目的や行いたい作業に最適なLinuxディストリビューションを見つけるまでに時間がかかるでしょう。

6:日本語環境が完璧ではない

Linuxは日本語環境に弱いというデメリットがあります。

Linuxの多くは英語圏で開発されていることから、日本語変換システムを利用してLinuxを利用することになります。近年では自然な日本語に近くなってきたものの、Windowsと比較すると違和感があるでしょう。

Linuxの使い方2つ

Linuxの使い方をご紹介します。

実際にLinuxを利用する場合、どのような点がポイントになるのでしょうか。ここでは最後にLinuxの使い方2つをご紹介しますので、どのような使い方ができるのか参考にしてみてください。

インストールするためのディストリビューションの選び方

Linuxディストリビューションは、安定性や情報量、使いやすさ、日本語環境が整っているかどうか、インストールしやすいかどうかなどをポイントにして選ぶのがおすすめです。

上記の5つのポイントを押さえているLinuxディストリビューションであれば、初心者でも使いやすいでしょう。

コマンドの使い方

Linuxでは本来基本的な操作はコマンドで行います。

LinuxはWindowsのようなGUI環境で操作することもできますが、コンソールと呼ばれる黒い画面を表示し、コマンド入力を行うことでコンピュータに命令を出すことも可能です。

コマンドを打つ場合はコンソールを表示し、「$」以降にコマンド対象を入力してエンターを押すことでコマンドを発行し、結果を確認できます。

Linuxを使う前にメリットを把握しておこう

LinuxはWindowsやMacとは異なるさまざまな特徴を持つOSです。

そのためこれまでWindowsを利用していたユーザーであれば戸惑うこともありますが、LinuxにはWindowsにはない多くのメリットもあります。

ぜひこの記事でご紹介したLinuxを使うメリットやデメリット、Linuxの使い方などを参考に、目的に合わせてLinuxを活用してみてはいかがでしょうか。