文系プログラマーを目指すうえでのポイント6つ!勉強方法も解説

文系プログラマーの特徴3つ

プログラマーは理系の職業であるイメージを持つ方が多いですが、文系出身のプログラマー(以後、文系プログラマーと表記)も多くいます。

文系プログラマーとはどのような人たちなのでしょうか。彼らには特徴的な傾向があります。以下で主な特徴3つを解説しますので、ぜひ読んでみてください。

1:英語に長けている

1つ目の特徴は、英語が得意な傾向にある点です。英語は「語学」のため、文系の人の方が得意な傾向にあります。

プログラミング言語の多くは英語をベースに作られています。使われている英単語や英語表現を知っていれば、プログラミングの理解が早くなります。

プログラマーとして働き出した後にも、英語を使う場面に多く遭遇します。例えば、公式レファレンスが英語しかなかったり、不具合の調査で英語のサイトを参照しなければならなかったり、海外の方が登壇するカンファレンスを視聴することもあるでしょう。

抵抗感なく英語力を発揮できる文系プログラマーは情報収集やリサーチをするうえで有利といえるでしょう。

2:コミュニケーション能力が高い

2つ目の特徴は、コミュニケーション能力が高い点です。プログラマーは1人でモクモクと作業するイメージを持たれる方が多くいるのではないでしょうか。

しかし実際は、コニュニケーションを取る場面はたくさんあります。

プロジェクトリーダーや設計担当者、デザイン担当、プログラミング担当、テスト担当など、自分と異なる役割を持つ人たちと一緒にプロダクトを完成させます。担当者間での伝達やイメージ共有、報連相にはコミュニケーションが必須であり、それを得意とする文系プログラマーは重宝されます。

3:経営を理解できる

3つ目の特徴は、経営を理解できる点です。法学系や経済学、経営学系が文系プログラマーの大学・大学院の専攻であることが多いです。

クライアントが企業の場合、意思決定権を持っているのは経営者であるケースがほとんどです。経営に明るいプログラマーの経営者視点で考えられる素養は大きな強みになります。

文系プログラマーを目指すうえでのポイント6つ

文系出身者がプログラマーとして力を発揮できることは理解していただけたでしょうか。

続いてプログラミング知識のない文系出身者がプログラマーを目指すうえで、知っておきたいポイントを紹介します。

1:習得には一定期間の我慢が必要

プログラミングスキルを習得するには、一定期間の我慢が必要です。

社会人であれば、仕事をしながら学習時間を確保しなければなりません。今までSNSやゲーム、動画視聴、飲み会に使っていた時間を学習時間に充てる必要があります。週末も外出や寝溜めを控え、自宅で勉強する必要も出てくるでしょう。

学習計画にもよりますが、数ヶ月続ける必要があります。

2:プログラミング自体を楽しむこと

プログラミング自体を楽しむことが、プログラミング習得への近道です。

学習開始当初は苦行に思えるかもしれませんが、次第に楽しいと思えるポイントが出てくるはずです。例えば、書いたコードが動いた時やエラーを自分で解決できた時、美しいコードが書けた時です。

もし学習を進める中で、どうしてもプログラミングを楽しいと思えない方はプログラマーに向いていないかもしれません。嫌なことを仕事で毎日するのはストレスがかかるものです。自分に適性があるかどうか、早い段階で判断しましょう。

3:プログラムのルールを素直に覚えること

プログラミング言語には文法や作法があります。それらのルールを守らないとシステムは動きません。また、仕事としてプログラミングを行う場合、コーディング規約などのプロジェクト内でのルールがあるのが一般的です。

プログラミングのルールを素直に覚えることが、一人前のプログラマーになるための近道です。

4:文学的・哲学的な発想は捨てること

プログラミングの世界では、「美しい」と評価されるコードがあります。それは叙述的な言い回しや誰もが魅了される甘美な表現が含まれるコードでしょうか。または、世界の根源や人生観を表現したコードでしょうか。

答えはシンプルで、読みやすいコードです。誰もが理解でき、メンテナンスが容易なコードほど良いとされています。文学的・哲学的な発想は捨て、読みやすいコードを書くことを心がけましょう。

5:需要の多い言語を選ぼう

プログラミング言語によって求人件数や平均年収が異なります。また、モダンで新しい言語を採用している企業ほどモダンな働き方を採用している傾向にあります。

プログラミングを新たに学習する場合、自分がどのような職場で働きたいかをイメージしたうえで、需要の多い言語を選択しましょう。

6:求人を見つける方法

文系プログラマー向けの求人を見つける際のポイントを紹介します。新卒の方と転職の方とでは方法が異なるので、自分の状況にあった方を参考にしてください。

新卒で就職する場合

新卒で就職する場合、プログラミング知識を問わない求人は数多くあります。

募集要件を満たしたうえで、英語に長けていることやコミュニケーションスキルの高さ、経営を理解できることをアピールすることをおすすめします。

転職する場合

転職する場合、即戦力になることが求められます。

今の仕事を続けながら、スクールや独学で学習し、質の高いポートフォリを作成してから転職活動を始めることをおすすめします。

文系プログラマーを目指すための勉強方法3つ

文系プログラマーを目指すための勉強法は数多くあります。本記事ではスクール通学、学習サイト利用、インターン参加の3つを紹介します。各勉強法のメリット・デメリットを参考に、自分に合う方法を見つけてみてください。

新卒からの就職を狙っている場合、求人の幅は広がるため、学習することをおすすめします。

1:スクールで勉強する

1つ目は、スクールで勉強する方法です。

スクールに通うメリットは、講師や一緒に勉強する仲間がいることで挫折しづらい点や、カリキュラムにより効率的に学習が進められる点、多くのスクールで就職サポートがある点が挙げられます。

デメリットは、受講費用がかかる点と受講すれば必ずスキルが習得できる訳ではない点です。

独学だと学習継続する自信がない、そのような方にスクールの無料ウンセリングを受けてみることをおすすめします。

2:学習サイトを利用する

2つ目は、学習サイトを利用して独学する方法です。

メリットは、経済的な負担が少ない点と自分のスピードで学習できる点です。

例えば、「Progate」や「ドットインストール」といった学習サイトでは、基礎レベルの学習は無料で利用できます。全てのコースを受講したとしても月額1,000円程度の出費で済みます(2021年2月時点)。

プログラミング言語やレベルも複数用意されているので、自分の学習したい内容に合わせてカリキュラムを組めます。

デメリットは、何を学習すればよいか迷う点と分からないことを調べる時間がかかる点、挫折しやすい点が挙げられます。カリキュラムや時間割を決めるのも、疑問点を解決するのも全て自分です。モチベーション管理も自分で行う必要があるため、挫折するリスクは低くありません。

学習コストをかけずに学習を始めたい方におすすめの学習法です。

また、学習に対するモチベーションを維持するのは大変であることに触れましたが、その対策として、勉強仲間を見つけたり、もくもく会に参加したりすることがおすすめです。

3:インターンに参加する

3つ目は、インターンに参加する方法です。

メリットは、稼ぎながらプログラミングを学べる点とプログラミング以外のスキルを実際に働いている先輩から教えてもらえる点です。

デメリットは、プログラミング以外の仕事も振られる可能性がある点と選考に受かる必要がある点です。学習以外の志望動機をインターン先にしっかりアピールしないと採用される可能性は低いでしょう。

スクールや学習サイトでの学習方法とは違い、狭き門ではありますが、働く現場を肌で感じながらプログラミングを習得したい方におすすめです。

文系プログラマーを目指すうえでの注意点2つ

文系プログラマーの特徴や目指すうえでのポイント、プログラミングの学習方法について理解していただけたでしょうか。最後に文系プログラマーを目指すうえでの注意点を2点お伝えします。

プログラミングの学び方を間違えないようにする

プログラミング学習において、学び方を間違えてしまうと挫折するリスクが高くなります。

例えば、学習サイトや参考書を眺めるだけではコーディングは身につきません。初学者は体で覚えるをこと意識して、教材に出てくるコードを実際にコーディングしましょう。

丸暗記しようとしても失敗します。最初から全てを理解することは難しいので、多少理解できない部分があっても、学習を進めましょう。

ネットで分からないことを調べる際にも気をつけましょう。古い情報がネット上に溢れているため、間違った知識を覚えてしまう可能性もあります。

特に、モダンなプログラミング言語はバージョンアップの頻度が高いため、バージョンに注意しないと参考サイトの通りにコーディングしたのにエラーが出るといったことが起こりえます。

プログラミングを覚えてから何をすべきか考えておく

努力の末、プログラマーになれたとします。その先の、将来の目標はありますか。

プログラマーには様々なキャリアパスがあります。プログラミングの道を極めるのか、マネジメント職やコンサルタント職を志望するのか、同じ企業に勤め続けるのか、別の会社に転職するのか、独立してフリーランスになるのかなどが挙げられます。

コードが書けるマネージャーになる、プログラマーとしてスキルアップして3年後には海外で働く、次はメガベンチャーに転職する、のように目標は人それぞれです。数年後のなりたい自分を明確にしたうえで、プログラマーになってから何をすべきか考えておきましょう。

文系プログラマーとして成功を目指そう

文系出身者でもプログラマーになれることをイメージしていただけたでしょうか。プログラマーは今後も需要の高まる職種であるといえるでしょう。

自分にあった学習スタイルを見つけ、文系プログラマーへの就職を目指しましょう。