フルスタックエンジニアに必要なスキル5選紹介!年収や将来性についても解説

フルスタックエンジニアとは何か

フルスタックエンジニアとは何かよく分からないという方は多いのではないでしょうか。フルスタックエンジニアとは、複数の技術領域の知識に精通し、やろうと思えば一人でシステムの開発と運用ができるエンジニアの事です。

インフラエンジニアと開発エンジニアを掛け合わせたような存在なので、一人で複数の役割をこなすアジャイル開発においては特に重宝される存在です。

なるには何年も掛かりますし、必要なスキルも農大にありますが、近年その価値や需要が高まっており、年収も高い傾向があります。

ここからはフルスタックエンジニアとは何かについて解説していきます。フルスタックエンジニアとは何かについてご興味がある方は、参考にしてください。

マルチのスキルを兼ね備えたエンジニア

フルスタックエンジニアは、マルチなスキルを兼ね備えています。具体的にはサーバーやハードウェア、クラウドやOSの設定や導入、プログラミング言語のコーディングやデータベースのチューニングなど、非常に多岐にわたる分野をカバーする事ができます。

技術領域だけでなく、開発フェーズから見ても、システムの要件定義や設計からシステムのテスト、運用までこなす能力が求められ、知識だけではなく膨大な業務経験も必要とされています。

フルスタックエンジニアは企業により定義が変わる

フルスタックエンジニアは複数領域の技術の知識に精通している事は共通していますが、企業やプロジェクトによってその定義は変わります。

プロジェクトの規模の大小によって使用する技術領域は様々なので、企業側がフルスタックエンジニアに求めるスキルは変化します。

フルスタックエンジニアの主な業務内容

フルスタックエンジニアは、小さなシステムであればシステムの設計から運用まで全ての工程を一人で担当しますし、大規模なプロジェクトでも、全ての工程の仕事に関わります。

フロンドエンドやバックエンドだけでなく、サーバーやクラウド、ネットワーク、時にはハードに関する業務も担当します。スペシャリストではなく、何でもできるゼネラリストとしての力が求められます。

フルスタックエンジニアが会社で重宝される理由3選

フルスタックエンジニアは一人で全ての作業工程をこなせるので、会社からするとそんなエンジニアを採用できれば、人件費や外注費の削減というメリットを受ける事ができます。

人件費以外でも、生産性の向上や、他部門との連携がスムーズになり質の高い製品を供給できるようになるなど、大きなメリットを会社にもたらす事ができます。

1:開発の生産性のアップ

フルスタックエンジニアはいわば何でも屋です。チームの状況に合わせて臨機応変に役割を変えられるので、人手が足りない現場を助けに行って問題を解決する事により、開発の生産性が上がります。

複数の現場を無理なく兼任できるエンジニアは、企業にとってメリットがとても大きく、重宝されます。また、違う技術領域の専門家と話ができ、連携方法などを交渉してお互いの妥協点を見いだせる人材は稀です。

2:人件費削減

企業では通常、バックエンドやフロントエンド、データベースやサーバーの運用や開発のために専任のエンジニアを雇い、育成する必要があります。

しかし、フルスタックエンジニアを雇えば、上手く行けば人件費が一人分で済みます。更にエンジニアを外注して派遣してもらえれば、育成に掛かる手間や時間が丸ごと節約できたりと、利点が多いです。

3:フルスタックエンジニアの年収

フルスタックエンジニアの平均年収は500万円〜850万円程度とされ、かなり幅があります。

幅がある理由の一つとして、フルスタックエンジニアと言っても、全ての領域に精通しているわけではなく、器用貧乏に陥っているエンジニアも多いからです。

しかし、逆に言えば、全ての領域に精通した、穴のないハイブリッドなエンジニアであれば、高報酬を期待できます。

フルスタックエンジニアに求められるスキル5選

フルスタックエンジニアは、基本的には全ての技術領域をカバーする必要がある事から、非常に膨大な量のスキルが求められています。スクールや本なども活用して、確実かつ効率よく習得する必要があります。

1:ソフトやアプリ開発のスキル

ソフトやアプリの開発と一口に言っても、習得すべきスキルはプログラミングだけでなく、データベースの設定の知識も必要になります。ほとんどのソフトやアプリは膨大に蓄積されたデータを使用する事も多く、データを如何にして格納するかも重要だからです。

プログラミング言語がデータの取得・表示を目的としているのに対し、データベースはデータを格納する事を目的とします。

アプリケーションやシステムがどのように動作しているのか、細かいところまで把握する事がフルスタックエンジニアにも求められます。

2: インフラ全般のスキル

フルスタックエンジニアには、業務や処理効率の向上ができるように、インフラ全般のスキルがあると良いでしょう。

インターネット回線の構築やメールシステムの構築、更にはAWSなどのクラウド環境の設定やサービスについての知識を蓄えておくとよいです。

3:システム開発から運用までのスキル

システム開発から運用までのスキルも、フルスタックエンジニアにとって必要なスキルとなります。

特にフロントエンド部分はデザイン変更によって頻繁に修正が入る可能性がありますし、UIやUXの知識があれば、質の高いサービスを提供できるので、要件定義の段階で顧客から信頼を勝ち取る事ができます。

顧客から信頼を勝ち取る事ができれば、その後の仕事がとてもやりやすくなりますし、単価の交渉もしやすいなど、大きなメリットがあります。

4:顧客のニーズを把握できる分析力

顧客のニーズを把握でき、顧客にとって必要性の高いサービスを的確に提供できる能力はフルスタックエンジニアにも求められます。

UI/UXの知識があれば、エンドユーザーの気持ちもくみ取る事ができるので、顧客から頼りにされる存在になる事ができます。

5:説得力のあるプレゼンテーション能力

SIerにも変化が生じており、オフショアが力をつけた事から、実際の労働は労働者に流れる事から、そこから更に上の工程、つまり製品やサービスのプレゼンテーションのスキルが必要になるケースが増えています。

フルスタックエンジニアにも当然プレゼンテーション能力が必要になり、顧客だけでなく仕事を与えるオフショアの労働者にも、プロジェクトの意義などを説得力を持ってプレゼンテーションする能力が求められます。

フルスタックエンジニアになるには

フルスタックエンジニアになるには多くの事が求められます。複数の専門分野を持ち、業界全体を予測、俯瞰する能力がなければ、中途半端で、もうニーズのない古いスキルしか持たず役に立たないエンジニアになってしまう可能性もあります。

実際のフルスタックエンジニアのなり方について、具体的な方法や習慣、心構えなどをいくつか紹介していきます。

常に勉強し続ける努力が必要

フルスタックエンジニアになるには、一定の期間ではなく、常に勉強し続ける努力や姿勢が必要です。技術は常に進化しているので、常にそれを追いかけなければいけませんし、それが複数領域であれば尚更です。

そもそも複数の領域どころか、一つの技術領域を極めるだけでも並大抵の事ではなく、継続した自己研鑽が求められます。

未経験でもなれる?

未経験からフルスタックエンジニアになるのは並大抵の困難ではありませんが、可能です。ただ、その前に得意領域を作り、そこから突き詰めていく事が求められます。そこから更に不得意な分野や未経験な分野を継続的に学習していく事が求められます。

まず、開発エンジニアかインフラエンジニアかを決めて、一つのプログラミング言語やOSの仕組みに精通してからフルスタックエンジニアを焦らず目指すのが確実な方法です。

おすすめの資格

資格は必ずしも仕事での戦力の高低を表すものではありませんが、学習過程でインプットとアウトプットができ、現場での仕事にも役立つので、フルスタックエンジニアもできるだけ取得する事が求められます。

特にPMPやITストラテジストのようにマネジメントやIT戦略に関わる資格や、Oracle Master、AWS認定資格など、データベースや現在のトレンドであるクラウドに関する資格が有効です。

フルスタックエンジニアの将来性

フルスタックエンジニアの将来性は高いです。もし一つの言語やスキルが廃れても、他の技術領域での仕事ができるからです。

また、複数の技術領域に精通していると、日本ではなく海外でのニーズにより適合し、収入もより高くなる可能性もあるので、仕事に困る事はありません。

日本だけでなく、海外の求人にも応募して採用される可能性のある職業はそう多くないので、かなり希少性の高い職業でもあります。

スキルを身につけてフルスタックエンジニアを目指そう

フルスタックエンジニアになるには膨大な量の知識のインプットと実戦経験が必要で、簡単にはなれません。しかし、これから更なる需要が見込めるので、キャリアパスの一つの選択肢として目指すのは良い選択肢です。

膨大なスキルが必要ですが、極めれば、長期間にわたって安定した高収入が期待できます。