第二新卒の転職理由はどう伝えたらいい? 転職理由の考え方・書き方のコツを大公開!

新卒で入社した会社を3年未満で退職し、第二新卒として就職する人は決して珍しくはありません。とはいえ、「自分は世間からどのように思われているんだろう」「第二新卒の転職理由はどうしたらいいんだろう」と毎日のように考え込んでしまう人は多いかと思います。

今回は、そんな第二新卒がかかえる悩みのなかでも多くの人が気になる、転職理由の考え方、書き方についてご説明します。

これを読んで、好印象を持たれる第二新卒を目指しましょう!

1.第二新卒は人事担当者からどんな目で見られているかを知ろう

まずは第二新卒という存在が、人事からはどんな目で見られるのかを確認しておきましょう。

第二新卒は基本的に「打たれ弱い」「すぐに弱音をはく」などといった、忍耐力欠ける人物ではないかという印象を抱かれがちです。また、入社して間もない期間で転職を希望することから、企業研究が甘さや、学生気分が抜けきっていない人物なのでは? というイメージを持たれることもあります。

このようなマイナスイメージを持たれてしまうのはある程度、仕方のないことでしょう。しかし、このイメージは立ち回り次第でプラスに持っていくこともできます。実際に働いていて感じたことや、今後の自分のやりたいことなどをしっかりと伝えましょう。このマイナスイメージを逆転させ、どれだけ良い印象もってもらえるか。それが、第二新卒のミッションなのです。

2.第二新卒の転職事情とは?

それでは実際のところ、第二新卒の転職事情はどうなのでしょうか。

平成28年に発表された厚生労働省の調査によると、平成25年3月に卒業した新規学卒者の卒業後3年以内の離職状況新卒の3年以内の離職率は3割。つまり、新卒のうち約3人に1人が3年以内に会社を辞めて次の転職先を探していることになります。この統計を見ると決して珍しいことではないことが分かりますよね。しかし、この事実が時代背景の異なる中高年層にはなかなか理解されていないというのが現状です。

そのため、転職者のなかでも第二新卒世代は特に転職理由をどのように書けばよいか悩む傾向にあります。いくら聞こえの良い転職理由を伝えたとしても、業務経験の薄さもあいまって、真実味のない転職理由になりかねないためです。
転職理由を隠しても企業とあなたの間でミスマッチが起こる可能性が高くなり、プラスにはなりません。まずは自身の転職理由をしっかりとまとめてみましょう。「転職を決意した理由」と「転職後の意気込み」をしっかり伝えれば人事担当者にもあなたの思いが届くはずです。
世間的にまだまだ風当たりが強いといわれている第二新卒ではありますが、人事担当者が見ているのは、あなたの人柄。「一緒に働きたい!」と思ってもらえるようなポイントをしっかりと伝えることが大切です。「自分は打たれ弱いかもしれない」「世間の目が怖い」といった気持ちをもっている第二新卒の方も多いかと思います。このような気持ちをもっていては、転職活動は成功しません。良い所も悪い所も含めて、自分のことをしっかりとアピールしましょう!

3.実際に転職理由を考えてみよう!

では、どのように伝えれば、好印象な転職理由になるのでしょうか。
第二新卒の転職理由でありがちな例を挙げながら、見ていきましょう

■「入社後のミスマッチ」
一番多いといわれる転職理由が、いま働いている職場に感じる「ミスマッチ」です。
この場合、まず最初に「会社のどこに対してミスマッチを感じたのか」を考えましょう。
「仕事量の割に評価されない!」「上司とそりが合わない!」という意見は良くありますがですが、そのまま伝えてしまうと会社に対する不満だけが目立ってしまい、あなたのイメージがマイナスになってしまう可能性があります。おすすめの表現方法としては「自分の能力を試すことの出来る職場で仕事がしたい」など、次に目指す仕事内容をポジティブにとらえる回答が良いでしょう。

■「会社の経営方針や社風に合わない」
次に多い転職理由が経営方針や社風への不満です。チームワークよりも個人プレーがメインの仕事環境だったり、オーナー会社でワンマン経営だったりと理由は様々かと思います。こちらも、そのまま伝えてしまうことは好ましくありません。「前の会社の経営方針も良いと思うが、自分には御社の経営方針に魅力を感じる」といったような、前の会社を肯定しつつ、自分の考え方でしめるのがコツです。

■「職場環境が悪い」「ブラック企業だった」
明らかにこなせる量でない仕事を振られたり、休日出勤しなくてはいけなかったりといった労働環境から脱出するために転職をする人も多いです。キャパを超える仕事量は、自分の身を滅ぼすことにもつながりかねません。では、この場合はどのように伝えたらよいのでしょうか? 一番おすすめなのが「自分が前職でどれくらいの時間を会社に使ってきたかを示す」というものです。「毎日〇時~△時まで働き、月の残業時間は□□時間でした」というように、数字で示すことにより語弊なく伝わります。その時間を聞けば、労働環境が原因での転職というのも、問題なく受けいれられることでしょう。

4.転職理由を文章にまとめてみよう!

さて、ここまで転職理由のポイントのみご紹介しましたが、実際にはどのように文章化すればよいのでしょうか。例文にてご紹介したいと思います。

退職理由:労働環境
【例文】
「私は、△△株式会社で〇〇職の仕事をしていました。〇〇職では□□という仕事を任されていました。新卒の時期から自分の処理できる量以上の仕事を割り当てられ、毎日8時出社から終電の24時まで働き詰めの状態でした。リラックスする時間もまったくなく、体調を崩してしまうことも頻繁にありました。自分のなかで、「人生は仕事だけじゃない」ということに気づきはじめ、新しい環境で自分らしく働きたいと思ったため、退職を決意しました」

退職理由:社内環境
【例文】
「私は、△△△株式会社で〇〇職の仕事をしていました。前職の社風は成果主義を大切にしており、成果を上げて頑張った社員には沢山の報酬を払っていました。そのため、社員同士のトラブルや足の引っ張り合いが目立っています。ひとりひとりが成果を上げて会社へ貢献するのも大切ですが、ときには働く仲間と協力し合い、チームワークを大切にした仕事もしていきたいと感じるようになりました。そのため、前職での経験と自分自身の能力の可能性を広げていくために退職を決意しました」

二つの例文を見ていただくと、どちらもマイナスイメージを押さえて肯定的な内容で仕上げているのがおわかりでしょうか? 最後は向上心を感じさせる決意などで締めるのが、好印象を与えるうえで欠かせないポイントです。

5.まとめ

ネガティブなイメージを持たれがちな第二新卒の転職ですが、最近では決して珍しいことではありません。

まずは、自分がどうして転職したいのかを振り返り、自己分析を積み重ねていきましょう。そうすることで、新しい自分の考え方に気づけるかと思います。あとはそれをできるだけポジティブに伝える練習を繰り返せば、自然と自身も身につくはず。
今回ご紹介した方法を確認して、心に響く転職理由を作成するところから転職活動をスタートしてみましょう!

転職は逃げるのではなく、自分自身のステップアップ!弊社では会社訪問時の服装から面接のコツまで、業務経験の浅いみなさんのステップアップを全力サポートしています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です