IoTエンジニアとは?IoTエンジニアの3つの仕事と求められるもの

IoTとは

「IoT(Internet of Things)」とは、パソコンやスマートフォン、タブレットなどがインターネットを介して機械や装置などと繋がり、相互に情報交換を行う仕組みのことをいいます。IoTと似た言葉に「M2M(Machine to Machine)」があります。こちらは、機械や装置同士が繫がって相互にデータをやり取りする仕組みのことです。主に工場の生産ラインなどに取り入れられています。

IoTエンジニアとは?

IoTエンジニアとは、IoTの技術に関するシステムや機器・装置などの商品開発に携わる技術者のことをいいます。IoTエンジニアの仕事内容は機器や装置などの開発以外にも、ソフトウェアの開発やインターネットへの接続に関する企画・設計・開発など、多岐にわたります。

IoTエンジニアの需要

近年、IT分野の中でも家電や住宅メーカーにおけるIoT技術を駆使した商品の開発競争が活発化しているため、それに併せてIoTエンジニアの需要も高まっていると言えるでしょう。IoT関連の商品開発には、ハードウェアやソフトウェアの専門知識や高度な技術を持つ、ITの分野に幅広く精通するエンジニアを結集する必要があります。

IoTエンジニアは人材不足している?

IoTエンジニアの人材不足は家電や住宅メーカーにおける商品開発だけでなく、あらゆる産業分野において課題となっています。IoTエンジニアには、さまざまな分野に精通した知識が必要とされています。しかし、そのような人材がたくさんいるわけではないでしょう。IoTのシステムや商品開発は、いくら優秀なIoTエンジニアであっても、限られた少ない人数で対応することには限界があります。

IoTエンジニアに求められるもの6つ

IoTは、さまざまなIT技術の要素を組み合わせることで成り立っているため、システム構築や商品開発に携わるIoTエンジニアは、すべての要素に関連する基礎的な知識や経験を備えていることが重要です。IoTエンジニアには、大きく分けると次の6つの分野に関するスキルが求められることが多いです。ご紹介していきます。

求められるもの1:人工知能に関する知識

IoTエンジニアに求められるスキル1つ目は、人工知能(AI)の領域に関する知識です。IoTエンジニアには、ビッグデータを取り扱う人工知能に関する知識が必要不可欠です。IoT開発では、集積したビッグデータのスクリーニングや解析を行うため、AIに関する知識が求められるでしょう。

求められるもの2:システムを構成するスキル

IoTエンジニアに求められるスキル2つ目は、顧客のコンセプトや要求事項に対して、満足する設計や構想を提案するためのシステム構成力です。IoT開発に必要な知識は、集積したデータの分析スキルやフィードバックなど以外にも、ハードウェア・ソフトウェア・ネットワークなど多岐にわたるため、幅広い視野でより良いシステムを導き出す能力が求められることがあります。

求められるもの3:組み込みシステムに関するスキル

IoTエンジニアに求められるスキル3つ目は、ハードウェアに搭載する検知・検出センサーを操作するための、組み込みソフトウェアに関する知識が必要です。IoTエンジニアはソフトウェアの知識を持っていることは基本ですが、場合によってハードウェアに関する知識や技術も求められることがあります。

求められるもの4:セキュリティ対策に関する知識

IoTエンジニアに求められるスキル4つ目は、インターネットの安全性を担保するためのベースとなるセキュリティ対策に関する知識です。IoTはインターネットへの接続なしでは十分に機能することは難しいです。特に、公共性の高いシステムにおいては、セキュリティ対策に関する知識やスキルは欠かせません。

求められるもの5:クラウドコンピューティングに関するスキル

IoTエンジニアに求められるスキル5つ目は、クラウドコンピューティングに精通するスキルです。IoTにおいてクラウドコンピューティングに関する知識を持つエンジニアは、主にクラウド環境におけるサーバーやネットワークなど、インフラ周りに関わる設計・構築・運用・保守などを担当することになるでしょう。

求められるもの6:データ分析に関する知識

IoTエンジニアに求められるスキル6つ目は、膨大な量のデバイスから集積されるビッグデータの分析に関する知識や経験です。膨大な手間と費用を掛けて集積したビッグデータは、データサイエンティストによって適切に分析や解析などの処理を行う必要があります。顧客のニーズに貢献するシステムとして活用するためにも、分析に関する知識や経験があると良いでしょう。

IoTエンジニアの仕事3つ

IoTエンジニアの仕事は、担当部署や工程によって異なります。IoT分野における業務の特性上、いずれもデバイスなどのハードウェアや、OS・ネットワーク・セキュリティなどのソフトウェアに関して幅広い知識が求められます。IoTの新たな可能性を生み出すためには、知識や技術だけでなく豊かな発想力や想像力が求められるようになるでしょう。

仕事1:デバイス開発

IoTエンジニアを必要とする仕事1つ目は、特に通信のカテゴリーで急速に需要を伸ばしているデバイスの開発エンジニアです。デバイス開発においては、消費電力を抑えて長距離通信を実現する通信方式などの分野が飛躍的に発展する見込みがあるため、今後IoTエンジニアは欠かせない存在になる可能性があります。

仕事2:ネットワーク構築

IoTエンジニアを必要とする仕事2つ目は、各種センサーなどのデバイスと、データのやり取りを行うために不可欠なネットワーク構築です。データのやり取りの中でも、特にLTE・5G・Wi-Fi・Bluetoothなどを利用したデバイス間のやり取りが増える可能性があるため、プロダクトに応じた知識が必要になるでしょう。

仕事3:セキュリティへの対策

IoTエンジニアを必要とする仕事3つ目は、ますます増加していくIoTデバイスに対するサイバー攻撃を防止するためのセキュリティ対策です。IoT開発にとって情報のセキュリティ対策なしでは、ネットワークやシステムの安全性の担保ばかりか安定性の確保も難しいでしょう。

IoTによって開発されたもの3選

IoTによって開発された製品は、一般的に「賢く高機能で洗練されたモノ」が特徴であり、通称「スマート○○」と呼ばれています。ここでは、「スマート」と「IoT」が合体して開発された「賢くて便利なモノ」3選について紹介していきます。

開発されたもの1:スマートスピーカー

IoTによって開発されたモノ1つ目は、スピーカーに向かって話しかけるだけで音楽や動画を再生したり、天気予報を見たり、ネット検索をしたりできる優れモノのスマートスピーカーです。さらに、搭載されたIoT機能を使えば、照明・テレビ・掃除機などのスマート家電の利用も可能です。

開発されたもの2:スマートカメラ

IoTによって開発されたモノ2つ目は、IoT向けの汎用カメラとビデオ会議用の2つのカテゴリーに分けられるスマートカメラです。スマートカメラを使うことによって製造工場や倉庫の自動化が進み、コンビニなどの店舗においては防犯性能の向上が期待できます。また、近い将来は企業における会議の形式も、会議室に全員が集まるのではなく、カメラを通して遠隔で行われるようになるかもしれません。

開発されたもの3:スマートロック

IoTによって開発されたモノ3つ目は、スマホアプリを使うことによって家の施錠や解錠ができるスマートロックです。スマートロックを使うと鍵を持ち歩く必要がなくなるため、出先でキーを紛失する心配がありません。インバウンド用の民泊施設においては、スマホで鍵の受け渡しや返却が可能となります。

IoTエンジニアについて知ろう

IoTエンジニアに求められるスキルは、ハードウェアやソフトウェアの組み込み系・ネットワーク系・セキュリティ系・人工知能(AI)系などが挙げられます。現在、IoT化を目指している企業には、IoTエンジニアの不足に悩んでいるところもあるでしょう。未経験からIoTエンジニアになるためのスキルを身に付け、IoTエンジニアの仕事にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です