第二新卒からIT系へ転職するには!必要なこと6つと役立つスキル3つ

IT系の求人状況とは?

新卒や第二新卒、転職でも次に就職しようとしている業界の求人状況がどうであるかを知ることはとても大切です。人材過多の業界だと、少ない求人に多くの人が応募することになるため、良い条件の求人を探すことが困難になり、就職活動が長引いてしまうことも考えられます。就職や転職活動を始める場合には、まず業界を知ることが成功率を上げるためには重要です。それではIT系の求人状況はどのようになっているのでしょうか。

IT業界は人材が不足している

現在もIT人材は不足している状況が続いており、今後はさらに深刻化することが想定されています。経済産業省の『IT人材需給に関する調査』によればITに関わっている人材のうち、将来ITの先端技術に移行することができる人材を1%と仮定した場合、2030年には先端IT人材だけで約38万も不足すると言われています。このようにIT業界は人材不足であり、今後もIT系の求人状況は売り手市場が続くことが予想されます。

第二新卒は転職に有利?

第二新卒という言葉が以前よりも定着してきています。第二新卒とは、大学や高校など教育機関を卒業した後、一度は就職したもののおよそ3年以内に離職し、転職活動をする人たちのことを言います。近年、3年未満で離職する人の割合は増えており、第二新卒に特化した転職エージェントも登場しています。第二新卒は30代のミドル転職者などと比べると転職に有利と言われますが、その理由にはどのようことがあるのでしょうか。

第二新卒が転職に有利な理由:社会人経験がある

社会人経験があるということは、第二新卒が転職に有利な理由のひとつです。新卒者の場合、社会人経験がないので社会人としての最低限のマナーを身につけるために、研修や教育をしなければなりません。第二新卒は社会人として最低限のマナーが身につけていると判断されるため、企業としては教育コストを省くことができるでしょう。この時の社会人経験とはフリーターとして働いた経験ではなく、正社員としての経験を指すことが一般的です。

第二新卒が転職に有利な理由:年齢が若い

単純に年齢が若いということも、第二新卒が転職に有利だと言われている理由のひとつです。第二新卒以降の転職者だと、前の会社のやり方や考え方が染みついていることもあり、経験値やスキルはあるものの、新しい会社のやり方に適応するまでに時間がかかってしまうことがあります。第二新卒は経験値こそ低いものの、若く柔軟性があり新しい環境にもすぐに適応することができるでしょう。先入観に捉われず、知識を身につけることができるため、第二新卒は有利だと言われます。

第二新卒がIT業界へと転職するために必要なこと6つ

IT業界では人材不足の現状から第二新卒も戦力になると考えられており、積極的に採用を行っている企業が多くあります。第二新卒はスキルや経験値は劣るものの、可能性を評価されて採用される場合もあるため、未経験でもチャレンジする価値はあるでしょう。チャレンジするためにはしっかりとした準備が必要です。第二新卒がIT業界へと転職するために必要なこととは、どのようなことでしょうか。

必要なこと1:ITに関する情報収集

第二新卒がIT業界への転職を成功させるためには、ITに関する情報収集は怠らないようにしましょう。IT業界の中でもどのような部署に配属され、どのような業務に携わるかによって多少の違いはありますが、パソコンはある程度使えるようにしておくとベターです。また、IT業界はほかの業界よりも進化のスピードが早いため、WebやネットワークなどITに関する情報は常に確認しておくと良いでしょう。

必要なこと2:使用する言語を決める

第二新卒がIT業界の中でもプログラマーなどとして転職するためには、使用する言語を決める必要があります。プログラミング言語はさまざまな種類がありますが、使用頻度が低い言語を選んでしまうと転職した後に使う機会が少なく、無駄になってしまうことも考えられます。使用する言語はできるだけ頻度の高いものの中から、自分がどのような業務に携わりたいかを考えて選ぶようにしましょう。代表的なプログラミング言語としては、Python・Java・PHPなどがあります。

必要なこと3:自発的な学習

第二新卒がIT業界へと転職するためには、自発的に学習していくことも大切です。先ほども紹介しましたが、IT業界は私たちが思っている以上のスピードで進化を続けています。今まで主流だったものがあっという間に古くなるということも考えられます。自発的に学習を続け、技術を高められるように努力しましょう。積極的かつ自発的に学習を続ける姿勢は、採用担当者からも評価されることがあり、アピールポイントになる可能性があります。

必要なこと4:転職先の下調べ

業界やタイミングに関わらず転職をする場合には、事前に転職先の下調べをする必要があるでしょう。IT業界と言ってもWeb業界・情報処理・ハードウェア・ソフトウェアなど、幅広い転職先があります。転職先がどのような業務を行うところなのかを知らないと、転職した後に想像していた仕事とのギャップを感じ、再度転職をするということも考えられます。後悔しないためにも、下調べはとても大事な作業です。

必要なこと5:転職理由を明確にしておく

第二新卒は「短期間で仕事を辞めた人」であるため、採用側はまたすぐに辞めるのではないかという疑いを持ちながら面接を行うかもしれません。すぐに辞めてしまいそうと思われないように、面接ではネガティブなイメージが出ることは避けるようにしましょう。辞めない人と思われるためには転職理由を明確にして、その転職理由から新しい会社でどのようにチャレンジしたいか、意欲的な姿勢をアピールすることが必要です。転職理由を明確にしておきましょう。

必要なこと6:IT業界の職種を理解する

IT業界と言っても幅広い職種があるということを理解しておく必要があります。IT業界は、エンジニアやプログラマーなどシステムやソフトウェアを開発する職種や、Webデザイナーなどデザインを担当する職種だけではありません。自社製品の導入を勧める営業を担当する職種、資料管理や知的財産管理などをする総務、人の管理を行う人事もあります。どのような仕事をしたいのかを考えるために、職種や業務内容について理解しておきましょう。

第二新卒が転職を成功させるために役立つスキル3選

IT業界は第二新卒であっても、知識を吸収できる柔軟性があれば、未経験でもチャレンジすることができるでしょう。未経験でもIT業界で必要になるスキルを事前に身につけておくことで、さらに転職が成功する可能性が上がり、入社後すぐに戦力として活躍することも可能です。ここからは、第二新卒が転職を成功させるために役立つスキルを3つ紹介していきます。

役立つスキル1:ITに関する知識

ITに関する知識は第二新卒でなくても、IT業界に入りたいと考える人には役立つスキルです。IT業界に入るために特別な資格はいりませんが、ITに関する知識があるということをアピールするために資格を取得しておくのもおすすめでしょう。基礎的なIT知識があることを示すことができる資格に「基本情報技術者試験(FE)」があります。IT技術者にとって登竜門的な存在として位置づけられる資格であるため、挑戦してみてはいかがでしょうか。

役立つスキル2:ロジカルシンキングの技術

ロジカルシンキングとは日本語で論理的思考と言われるもので、物事を要素ごとに分解し、筋道を立てながら考えていくものです。ロジカルシンキングはビジネスシーンにおいても注目されています。IT業界では、ITに関する知識を持たない顧客に対してITの知識を駆使しながらわかりやすく伝わるように説明することが大切です。そのため、ロジカルシンキングはとくに重要視されているでしょう。

役立つスキル3:コミュニケーション能力

IT業界はパソコンに向かいながら仕事をしているというイメージが強いですが、人とのコミュニケーションが重要になる仕事でもあります。IT業界でも営業職の人は、顧客の要望を聞くためにコミュニケーション能力は必要です。また、技術職の人は、さまざまな職種の人が一つのチームになりプロジェクトを進めていくことが多いため、顧客の意見を全員で共有しシステムを作り上げていくためにコミュニケーション能力は必須となるでしょう。

IT系向けの転職サイト3つ

第二新卒に限らず転職を考えている人は自分に合った転職サイトを利用するのがベターです。自分で一つひとつ会社を調べて応募することもできますが、時間と手間がかかってしまいます。転職サイトであればより新しい求人を比較しながら探すことができ、さらに一括で応募することができるので便利です。数多くある転職サイトの中でもIT系を志望している人向けの転職サイトを紹介していきます。

転職サイト1:レバテックキャリア

レバテックキャリアはIT系やWeb系、デザイナーの転職情報が多数掲載されている転職サイトです。レバテックキャリアでは転職支援サービスを利用することができます。転職支援サービスとは、アドバイザーが企業と転職希望者との間に入り、求人紹介から入社までをサポートしてもらうことができるサービスです。第二新卒者は転職がはじめての人も多いので、サポートが受けられるというのは魅力的でしょう。

転職サイト2:マイナビITエージェント

マイナビITエージェントは、求人サイトを多数運営しているマイナビが展開するサービスで、IT系とWeb系に特化したサイトです。非公開求人の数が多いのも特徴です。担当するキャリアアドバイザーの多くがITの専門知識を持っており、経験をもとに求人の紹介やマッチング、アドバイスをしてもらうことができるのでIT未経験者にもおすすめでしょう。

転職サイト3:type転職エージェント

type転職エージェントは、東京・神奈川・千葉・埼玉など首都圏での転職に強いサイトです。さまざまな職種の求人を取り扱っていますが、IT・Web系に力を入れており、Web上で公開されていない非公開求人を多く取り扱っているという特徴があります。type転職エージェントには女性の転職に特化したサイトもあるので、女性でも安心して利用することができるでしょう。

第二新卒からIT業界への転職を成功させよう

第二新卒というと短期間で辞めた人というネガティブなイメージを持たれることもありますが、若さや柔軟性を評価されて採用されるケースも多くあります。とくにIT業界では日々新しい技術が開発されており、それに対応できる柔軟性は高く評価されることも多く、未経験でもチャレンジする価値はあるでしょう。十分に下調べをしてスキルを身につけ、第二新卒からIT業界への転職を目指してみてはいかがでしょうか。

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