Androidアプリの開発の仕方とは?開発で用意するものと手順4つ
Androidとは?
AndroidとはスマートフォンのOSの一つです。OSとはスマホ全体を制御・管理する最も基本的なシステムソフトウェアで、Google社が提供しているものがAndroidです。Androidはライセンスフリーで提供されているので、色々な会社のスマートフォンのOSとして利用されています。
アプリとは?
アプリとはアプリケーションソフトウェアの略で、「app(アップ)」と略されることもあります。ゲームや音楽プレイヤー、メールなど、スマートフォンのOS上で動くソフトウェアのことです。多くの場合Google Playなどを通じてダウンロードして利用しますが、中にはWebサイトを通じて利用するWebアプリもあります。Androidアプリはダウンロードして使うネイティブアプリということになります。
アプリケーションとソフトウェアの違い
アプリケーションは、OSを含まないソフトウェアを指します。ソフトウェアには、システムソフトウェアとアプリケーションソフトウェアがあり、アプリケーションソフトウェアはOS以外のソフトウェアを指す、と考えるといいでしょう。ただ、パソコン用のアプリケーションソフトウェアのことは「アプリ」とは言いません。「アプリ」と省略するときは、スマホのアプリケーションソフトウェアを指すと考えましょう。
AndroidアプリとiOSアプリの違い
AndroidアプリとiOSアプリの一番の違いは、審査の厳しさでしょう。iOSアプリはApple社の厳しい審査に通っているため、品質や安全性が高いでしょう。Androidは比較的審査が通りやすく誰でもアプリを開発できるので、多様なアプリが存在します。また、開発ツールや言語も異なり、開発後のリリースにかかる費用をiOSは毎年払う必要がありますが、Androidは最初だけで済むという違いもあります。
アプリはどういった場面で役に立つ?
アプリが役立つ場面はたくさんあります。普及率が高いのは「LINE」「Twitter」「Facebook」などのSNSアプリでしょう。特にLINEは無料でメッセージや写真を送れたり、電話やビデオ通話ができたりするので多くの方が利用していると考えられます。また、料理や釣り、天気などの実用的なアプリを入れておけば趣味や生活に役立てることもできます。ゲームなどのアプリを入れておけば時間つぶしや娯楽としても利用できます。
Androidアプリの開発で用意するもの
アプリ開発に必要なものは、主に二つあります。1つ目はパソコンです。もう一つは、開発に必要なツールです。この二つがあればAndroidアプリが作れますが、開発ツールを使うためにはXMLを使って画面を作り、Javaという言語でソースコードを書く必要があります。そういったプログラミング言語を使わないでAndroidアプリを作成できるツールもありますが、ここではAndroid Studioという開発ツールを紹介していきます。
用意するもの:パソコン
Androidアプリの開発にはパソコンが必要です。アプリの開発に必要なツールであるAndroid Studioは、パソコンでのみ動作するからです。複雑なソースコードを入力しなければならず、大きなディスプレイでキーボード入力ができるパソコンは必須でしょう。
用意するもの:開発ツール
アプリを作るためには、開発ツールを準備しましょう。アプリを開発するための統合開発環境のことで、アプリを作成する際にかかる手間を自動化・省力化するためのものです。このツールを導入することで、Androidアプリの開発が比較的簡単にできるでしょう。Androidアプリを開発する場合は、Android Studioというツールを使いますが、プログラミング技術や言語の知識がなくてもアプリが作れる開発ツールもあります。
Androidアプリの開発に使われる主な言語
Androidアプリの開発にはプログラミング言語の知識が必要です。プログラミング言語にはさまざまな種類があり、Androidアプリの開発には「Java」と「Kotlin」がネイティブ言語として使われています。それぞれの言語の特徴を説明します。
言語:Java
Javaは、1995年にリリースされ、社会に広く浸透しているプログラミング言語です。Androidアプリの開発だけでなく、パソコンのソフトウェアや人工知能などの幅広いジャンルで活用されています。そのため、IT業界への就職や転職にも有利になるプログラミング言語でもあり、多くの人がJavaを学習しています。
言語:Kotlin
Kotlinは、JVM(Javaの仮想環境)上で動作するプログラミング言語です。IntelliJ IDEAというJava対応の統合開発ソフト(IDE)の実行速度を上げるために開発されました。KotlinにはJavaとの互換性が100%あるので、Androidのサポート言語として選ばれています。
Androidアプリを開発するための手順4つ
Androidアプリを開発するための手順は、大きく分けて4つあります。まずはどのようなアプリを作るのかを企画し、それから設計・開発を始めます。完成したらテストをし、問題がなければ公開する、という手順になるでしょう。手順ごとに詳細を説明していきますので、参考にしてください。
手順1:企画
まずは、作ってみたいと思うアプリを企画します。企画段階では、「どのようなアプリか」「対象者は誰か」「どのような機能をつけるか」「収益を得る場所や方法」などを決めておくと良いでしょう。実際に作り始めると、他のアイデアや必要な機能が次々に浮かんでくることもあるでしょう。
手順2:設計・開発
企画が終わったら、設計と開発をしていきます。設計では、アプリの画面設計図を作成します。Cacooという作図ツールやProttというプロトタイピングツールを利用することで、初心者でもアプリ画面を設計しやすいでしょう。画面の設計図が完成したら、実際にAndroid Studioを使ってアプリを開発していきます。具体的には、XMLというマークアップ言語で画面を作り、ソースコードを書いてアプリの機能を作っていきます。
手順3:テスト
Androidアプリの開発が終わったら、テストします。自分が思ったとおりに動いているかどうかを確かめるだけでなく、できれば他の人にテスターとなってもらい、動作を確認してもらいます。そうすることで、アプリが正常に動くかどうか、ユーザーが使いやすいかどうかを確認でき、不具合を直したり、よりスムーズな動作にしたりと、使いやすいアプリを作っていくことできます。
手順4:アプリの公開
開発したAndroidアプリのテストが終わったら、いよいよ公開です。Androidアプリを公開するためには、Google Playデベロッパーコンソールと公開用ツールというものが必要になります。それらを使用するためには、$25支払ってGoogleアカウントをデベロッパーとして登録する必要があります。
アプリの開発で収益を上げる方法3つ
アプリで収益を上げる方法は一般的に3つあります。それは、「有料でのリリース」「広告」「アプリ内課金」という方法です。それぞれどのような方法なのか、以下で詳細を説明していきます。
方法1:有料でのリリース
1つ目の方法は有料でのリリースです。有料でリリースすると、ユーザーはアプリをダウンロードする際にお金を支払う必要がありますが、その金額が開発者の収益になります。できることなら無料でダウンロードしたいと思うユーザーが多いので、有料でも使いたいと思えるようなアプリを作る必要があります。体験版は無料にして、もっと機能を使いたいときや次のステージをプレイしたいときなどには料金を払うシステムにする方法もあるでしょう。
方法2:課金
アプリ内で課金システムを導入すると収益を上げられるでしょう。アプリ自体は無料でも、アプリで使うアイテムを販売するなど課金してもらえる工夫をすれば収益につながると考えられます。グルメや料理アプリなどでも、プレミアムサービスを受けるために課金するというものもあります。そのような場合は、毎月定額が課金されるシステムになっていることが多く見られます。
方法3:広告収入
3つめの方法は、広告収入です。アプリを使っていると、他のゲームやサイトの広告が表示されるときがあります。アプリ自体は無料で、広告を表示させることで収益を得る方法もあります。アプリ画面の上下に常に表示させる方法や、ゲームなどで次のステージに行くときやヒントを見るときに表示させる方法もあります。
Androidアプリを作成してみよう
Androidアプリの開発や手順についてイメージできたでしょうか。パソコンと開発環境があれば作れるのがAndroidアプリの特徴です。ソースコードを書くための知識が必要になってきますが、ガイドブックも出ていたり、解説サイトもあったりします。また、ここで紹介した以外にも、より簡単にAndroidアプリが作成できるツールもありますので、是非Androidアプリを作成してみてください。