HerokuとAWS

はじめに

何か作業を行うときには、作業のための環境づくりが大切です。現在インターネットに接続した状況で仕事をすることが多いですよね。様々なクラウドプラットフォームサービスが提供されており、目的や組織形態に応じてサービスを選択することが可能になっています。クラウドプラットフォームサービスは、IaaS、PaaS、DaaS等のクラウド基盤を提供するサービスで、ネットワーク経由でプラットフォームやインフラストラクチャを提供してくれます。今回は、クラウドプラットフォームサービスであるHerokuとAWSを紹介していきます。

Herokuとは

HerokuとはPaaSと呼ばれるクラウドプラットフォームサービスの1つで、アプリケーションを開発、公開するのに役立つクラウドプラットフォームとなっています。アプリケーションをWeb上に公開するには、開発のための環境を整えるのに手間とコストがかかります。Herokuは実行環境やデータベースなどを提供してくれるので、この問題を解決してくれます。Herokuを利用することで環境構築や保守運用のコストを削減することができます。

PaaS

PaaSとは、システムを稼働させるためのOSやデータベース環境などのプラットフォームをネットワーク経由で提供するサービスです。利用者が開発したシステムをプラットフォーム上で運用することができます。

機能と特徴

Herokuには、開発者のための様々な機能があります。

多様なプログラミング言語

Herokuは、Java、Rudy、PHP、Node、Scalaなど様々な言語に対応しています。これにより、開発者は自分の好きなツールや言語を利用することができ、アプリケーション開発に負担がかかりにくくなります。

運用

Herokuは、信頼性の高いスマートコンテナ内でアプリを実行します。システムは、常に監視され、パッチの適用やアップグレードも自動的に行われるため、最新の状態を保つことが可能となっています。アプリの稼働状況も自動で維持されるので管理の手間が軽減されます。

データサービス

データサービスとしてPostgreSQLを利用できます。手軽にセットアップでき、データの暗号化、容易なスケール、データベースのフォーク継続的保護などの機能が備わっています。

Heroku buildpack

Heroku buildpackは、アプリケーションをコンパイルするために使用するオープンソーススクリプトを集めたものです。buildpackを使用すると、ビルドシステムを拡張して好みの開発言語やカスタム要素をサポートできるようになります。

GitHubとの連携

GitHubと連携しているので、pullリクエストを実行するたびに即席のレビューアプリを起動してテストを実施したり、pushを実行するたびに自動でデプロイできるリポジトリを設定したりできます。

AWS

AWSは、アマゾンウェブサービスのことを指し、世界的に採用されているクラウドプラットフォームです。

AWS Elastic Beanstalk

AWS Elastic Beanstalk は、AWSでWebアプリケーションを立ち上げて稼働させるのに最も早い方法です。Elastic Beanstalk は、AWSクラウドでアプリケーションを素早くデプロイし管理することができます。デプロイポリシーは、ローリング、追加バッチトローリングなど複数のポリシーから選択可能です。アプリケーションをアップロードするだけで自動的に要領のプロビジョニング、負荷分散、拡張、アプリケーションの状態のモニタリングといったことを処理してくれます。

Elastic Beanstalkは、Amazon CloudWatchおよびAWS X-Rayと統合されており、モニタリングダッシュボードを活用してCPU使用率や応答コードなどのパフォーマンスメトリクスを監視することができます。Go、Java、Node.js、PHP、Python、Rudy、 .NETで開発されたアプリケーションをサポートしています。また開発マシンからクラウドへの移行にコードの変更はほとんど必要ありません。アプリケーションのスケーリングについて、Elastic Beanstalk はElastic Load BalancingとAuto Scalingを活用し、アプリケーションのニーズに基づき自動的にスケールします。また、アプリケーションに最適なAWSリソースを自由に選択することが可能です。

HerokuとAWS

Herokuは、アプリの開発のためのアイデアを出してから運用を開始するまでを迅速に行うためのツールです。アプリを提供することによる価値と、アプリ開発者が開発以外の不必要な問題に煩わされることなくアプリを作ることを目指しています。それに対してAWSは、コンプイーティングやストレージなどのインフラストラクチャーテクノロジーから、機械学習や人工知能などの新しいテクノロジーに至るまで様々なサービスがあります。アプリの開発や実行をするためだけにクラウドプラットフォームサービスを利用したい場合は、Herokuを関連のサービス以外にも必要なサービスがあります。AWSを利用することでより有効的に活用することができるのではないでしょうか。

おわりに

HerokuとAWSについて学んでいただくことはできたでしょうか。Herokuはアプリ開発・実行が充実したサービスで、AWSはアプリ関連はもちろんそれ以外にも様々なサービスが提供されています。クラウドプラットフォームサービスは便利なツールで色々なサービスがあります。自分の目的に合ったサービスを有効に活用して、よりよいモノを作れる環境を整えていきましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です