AWS IoT Core とは

本記事では、今や生活に当たり前に存在するIoT端末について、また、モノとインターネットの接続先を安全に繋ぐクラウドサービス、AWS IoT Coreについて簡単にご紹介します。

はじめに、IoTについての簡単な説明から入りますので、ご存知の方は、小見出しの「AWS IoT Core とは」まで飛ばしてください。

IoT(アイ・オー・ティー)とは

Internet of Things(訳:インターネットのモノ)の略です。

要はインターネットに繋がるモノ = IoTです。

体に身に着ける端末のことをIoTだという勘違いをたまにされますが、それはウェアラブル端末といってまた別のものです。

最近はあまり見ませんが、万歩計などはウェアラブル端末であり、もしその端末がインターネットに接続されデータがクラウドに保存されるようなモノであれば、それはIoTになります。

一番私たちの身近なIoTといえば、やはりスマートフォンです。

昨今ではエアコンや体重計、照明ですらIoTのモノが生まれています。

ここ数年で急速に発達し、私たちを囲む様々なモノがIoT化されていきます。

AWS IoT Core とは

AWS IoT Coreは、AWSとAWSが提供する様々なAmazonのサービスを利用して、接続先のデバイスから入力された情報を元にアクションを指示するアプリケーションを構築することができるマネージド型(サーバーの構築や障害対応・セキュリティ対策など、サーバー運用に関する様々な作業を提供元が請け負うこと)クラウドサービスです。

例を挙げると、CMでおなじみのアレクサ。

人が声で入力した情報を元に、インターネットと通信し、家電を操作したり、音楽を鳴らしてくれます。

AWS IoT Coreを使用する事で、ルールを更新し、アレクサと新たなデバイスを連携させる新たなアプリケーションを開発、構築することができます。

AWS IoT Coreのココがすごい

安全性

AWS IoT Coreでは、接続するデバイスとの全てのポイントで高度な暗号化がなされ、身元の分からないデバイスからの干渉を防ぎます。

つまり、IoT端末から入力された情報を抜き取られる恐れや、設定していない端末を勝手に接続されクラウドの情報を盗まれたり、操作される心配がありません

様々な規格への対応能力

接続するデバイスが多様化すれば、接続時の規格も多様化します。

プロトコルと呼ばれるその多様な規格に対応するため、AWS IoT CoreではデバイスゲートウェイというIoTデバイスとAWS IoT Coreとの入り口が用意されていて、10億以上のデバイスがサポートされています。

そして、当然デバイスゲートウェイも完全マネージド型なので、ユーザーの管理も非常に楽になります

デバイスがオフラインでも通信が実行できる

AWS IoT Coreに用意されているデバイスシャドウという機能で、オフラインの端末すら通信可能となります。
オフラインでも通信できるなんて、と思われますが、そのカラクリを簡単にご説明しますと、

  • デバイスがオフラインになる最後の状態を保存、取得できる
  • デバイスに期待する今後の状態を実行できる
  • オフラインになる最後の状態と今後希望する状態との差異をAWS IoT Coreによって比較し、相違を補うようデバイスに対してコマンドを送る

これらの仕組みにより、オフラインでもデバイスとの通信を実行できます。
また、オフラインになる最後の状態は一年間無料で保存でき、一年に一度更新を行えば永続的にデバイスシャドウを継続できます。

AWS IoT Coreの使用方法

どのようなデバイス、どのようなアプリケーションを構築したいかなどにより使用の開始方法は異なります。ですがAWSにはパッケージ化されているスターターキットがあったり、公式によるチュートリアルが公開されていたりサードパーティーのツールやゲートウェイでもサポートされているので、これからAWS IoT Coreを使ってみたいという方にも取り組みやすい仕様となっています。

まとめ

本記事ではIoTには欠かせないクラウドサービスの一つ、AWS IoT Coreを簡単にご紹介させていただきました。上記で挙げたこと以外でもたくさんの便利な機能や特徴があります。もっと詳しく知りたい方は、公式サイトなどで是非調べてみてください。

ここ数年で急速に発達、普及を続けているIoTは、これから先もっと私たちの生活を豊かに、便利にしてくれることでしょう。本記事で紹介させていただいたAWS IoT Coreを使うことでIoTを利用したもっと便利な『あったらいいな』を誰もが構築することができます。さらに学習を深め、楽しい未来を想像、実現していきましょう。

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