Amazon QuickSightサービスについて

Amazon QuickSightとは?

概要

Amazon QuickSightというサービスはご存知でしょうか?Amazon QuickSightとは、組織内のすべての人に簡単にインサイトを提供する事ができるクラウドベースの高速なビジネスインテリジェンスサービスです。では、このビジネスインテリジェンスサービスとはどういったものかはご存知でしょうか。

ビジネスインテリジェンスとは

ビジネスインテリジェンスとは一般的に「BI」と表記されます。BIは企業の各部署でそれぞれが蓄積した膨大なデータを収集し、分析の後、加工を行い、経営戦略の為の意思決定を支援する事を指します。そして、このBIに欠かせないのがBIツールです。

BIツールとは

BIツールには大きく分けて2種類あります。

  • 自社サーバーにツールをインストールして利用する「ソフトウェア型(オンプレミス)」
  • インターネットを介してBIツール側のサーバーにアクセスし利用する「クラウド型」

ニーズによっていずれかを選択する訳ですが、今回解説するAmazon QuickSightは、2つめのクラウド型のBIツールに該当します。

Amazon QuickSightの特徴

既に冒頭でも説明しましたが、BIを説明した上で改めて解説します。

Amazon QuickSightの特徴として優秀なことは、クラウドベースである事でインターネットさえあれば容易に多数のユーザーが利用できる点にあります。ソフトウェア型であれば特定のユーザー、特定の環境と制限されますが、Amazon QuickSightではその制限に捉われる必要は無くなります。また、別の利点として、SPICEというAmazon QuickSight独自の機能を搭載しています。

SPICEは「Super-fast, Parallel, In-memory Calculation Engine」の略で、超高速で並列のインメモリ計算ができるエンジンのことです。SPICEを搭載する事で、クラウドベースでありながら高速な処理を実現し、ユーザーの許容人数も際限なく利用できるようになっています。

またAmazon QuickSightの使い方として、RDSにネイティブ接続する方法があります。RDSにネイティブ接続し、データベースにクエリを実行し、グラフ作成をするのですが、SPICEオプションはとても大きいテーブルの一部に強力なインデックスを作成します。そうする事で、BIダッシュボード用のデータベースに無駄な負荷をかけることなく、速度を上げる為にそのSPICEインデックスに対しクエリを実行するという事ができます。

Amazon QuickSightの優れている点

セットアップと使いやすさ

他BIツールと比べた際のAmazon QuickSightの優位点として、まずはセットアップとその使いやすさが挙げられます。Amazon QuickSightは早ければセットアップは1時間足らずで完了すると言われています。機能としてデータ収集から加工までのプロセスがある中で、1時間足らずでデータ解析が開始できるのは、他BIツールと比べても圧倒的な速さであると言えるでしょう。またセットアップ自体は簡単で直感的なユーザーインターフェイスの為、その速さと比例して大きなメリットとして挙げられます。

互換性

Amazon QuickSightは様々なデータソースとの互換性を有しています。AWSのサービスで作成されたデータソースはもちろん、標準的なデータソースには大体対応している為、よほど特殊なものでなければ、既存のデータソースでそのままサービスを開始できるのはメリットと言えるでしょう。

利便性

Amazon QuickSightでは一般的なブラウザ以外にも、iOSの専用アプリが開発されています。これにより、iOSユーザーであればいつでも、また、どこでもインターネットに接続されていれば、Amazon QuickSightで解析されたデータを閲覧する事ができるのです。

発展性

これはAmazon QuickSightのデメリットとも捉える事ができるのですが、Amazon QuickSightはBI業界ではまだデビューしたての新人状態です。そのため、その他BIツールの大手、先駆者でもあるTableauやMicrosoft Power BIと肩を並べるのはもう少し先になると言えるでしょう。しかし、これからまだ開発の幅があるとも捉える事ができます。既に利点として他のBIツールを凌駕している部分はありますが、これからの開発で機能面を更に向上する事ができれば、ユーザーはますます増えていくでしょう。

料金

Amazon QuickSightの最も優れている点として、料金の安さがあります。他のBIをツールに比べ、使用した分だけの料金が発生し、また発生した料金自体も比較的安価である事から、BIツールを初めて利用する場合の入門的な要素、既に他サービスを利用しているユーザーの乗り換えのプラス要素として、料金は最も分かりやすい一番のメリットと言えるでしょう。

さいごに

今回はAmazon QuickSightについて解説させていただきました。料金面や機能面に加えてこれからの発展状況も踏まえると、BIツールをこれから導入しようとする方にも、既に他のBIツールを利用されている方にも、Amazon QuickSightはBIツールの選択肢の一つとして候補から外せない重要なサービスであると言えるでしょう。

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