Amazon Neptune とは

はじめに

AWS(Amazon Web Services)を利用している方が必ずと言っていいほど利用しているサービス、それはデータベースサービスです。AWSには、「Amazon Aurora」や、「Amazon Redshift」、「Amazon ElastiCache」などさまざまなデータベースサービスが存在します。この記事では、AWSで利用できるデータベースサービス、「Amazon Neptune」について解説していきます。

Amazon Neptune

「Amazon Neptune」とは、AWSで利用できるデータベースサービスのうちの一つです。他のデータベースとは異なり、グラフ型のデータベースサービスです。細かい分類としては、NoSQLのグラフ型データベースに分類されます。他のデータベースでは図がわかりずらくなってしまう方におすすめです。
GremlinとSPARQL両方に対してオープングラフAPIが対応されています。Resource Description Framework (RDF) とその標準言語であるSPARQLに対応しているため、複数のグラフ記法に対応し、それぞれの言語を使用することができます。これらの言語をすでに使っていた方は新たに知識を付ける必要なく、Amazon Neptuneを利用することができます。

Amazon Neptuneの特徴

Amazon Neptuneには様々な特徴がありますが、その特徴を把握することで、Amazon Neptuneをフル活用することができます。ここでは、Amazon Neptuneの特徴を解説していきます。

グラフ型データベース

Amazon Neptuneの特徴はなんといっても、「グラフ型」データベースである点です。Amazon Auroraなどのリレーショナルデータベースでは複雑になってしまうような図でも、グラフ型データベースではわかりやすい簡素な図でまとめることができます。また、検索速度やコード量も削減することができます。

Amazon Neptuneのグラフ構造

点(ノード)と辺(エッジ)で構成されるグラフ構造で、それぞれのリレーションシップ(データの関係性)が分かりやすく表示されます。もしデータ量が莫大になってしまったとしても、データベースとしてのパフォーマンスを落とすことなく利用できます。データからグラフのイメージとしては、相関図のようなイメージというとわかりやすいでしょうか。

高い可用性と耐久性

高可用性と耐久性をもつことが特徴の一つです。サーバー落ちなどでデータベースが使用できなくなることは少ないうえに、セキュリティ性が高く、データベースが壊れにくい形式で保存することができます。この特徴はAWSで利用できるサービス全体で言えることですが、サービスを利用する上でデータベースの安定性が確保されていることは非常に大きい点です。

フルマネージドサービス

Amazon Neptuneは、フルマネージドサービスで提供されています。オンプレミスなどでは自身でサーバーやネットワークなどを用意し、稼働させることが一般的です。そのうえ、保守、運用、管理などすべてを自身で行わなくてはなりません。しかしながら、Amazon Neptuneは煩雑なサーバーやネットワークの保守、運用、管理などを行う必要がなく、代わりにAWS側で行ってくれます。これまで保守、運用、管理などを自身で行ってきた方は、Amazon Neptuneに移行するだけで、その必要がなくなります。フルマネージドサービスに移行したい、と考えている方はとくに移行をおすすめしています。

Amazon Neptuneの費用

Amazon Neptuneでかかる費用について解説していきます。Amazon NeptuneはAWSのクラウド上で稼働されているため、初期費用の必要もなく、従量課金制のため長期の契約も不要です。インスタンスによって異なりますが、最安料金はアジアパシフィック(東京)の場合、1時間あたり0.15USD(約16円)の料金が発生します。

Amazon Neptuneが利用するストレージ量に応じて、1カ月利用したストレージ量で料金が発生します。料金は1GBあたり0.12USD(約12円)の料金が発生します。また、Amazon Neptuneのバックアップストレージを利用する場合には、さらに料金が発生するため、注意が必要です。バックアップストレージ量に応じて、1カ月利用したバックアップストレージ量で料金が発生します。料金は1GBあたり0.023USD(約2円)の料金が発生します。

ここで細かい料金については説明しませんが、Amazon Neptuneからデータを転送する際には1GBあたりの料金が発生しますので、注意が必要です。

まとめ

Amazon Neptuneについて解説してきました。グラフ型データベースであるAmazon Neptuneは、リレーションシップを表示することにとても適しています。リレーションシップを重要視する必要がある方は、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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