Amazon QuickSightとは何なのか、使い方について

はじめに

皆さん、「Amazon QuickSight」という言葉は聞いたことはないでしょうか? IT業界に携わっている多くの方は聞いたことがあるかもしれませんね。この記事では、「Amazon QuickSight」とはなんなのかという基本的なことから、使い方についてわかりやすく解説していきます。

「Amazon QuickSight」とは

まずは、「Amazon QuickSight」についてです。読みは「Amazon QuickSight( アマゾンクイックサイト )」です。どのようなサービスなのかというと、AWSで使える高速クラウドBIサービスツールの事です。簡単に情報を可視化することが可能で、分析に関する専門家がいなくても「Amazon QuickSight」を利用すれば比較的簡単にデータの解析が可能となっております。

そもそもBIサービスとはなんなのか

「Amazon QuickSight」を使う上で、「BI」の知識は必須となってきます。「BI」とは「Business Intelligence( ビジネスインテリジェンス )」の略称です。企業の組織が蓄積している膨大なデータを収集、蓄積、分析、報告することで、経営上の意思決定に役立てる手法や技術の事 。これを実現するために使用されるツールの事を「BIツール」と呼びます。つまり、「Amazon QuickSight」はBIツールの一種というわけですね。

「Amazon QuickSight」の特徴

「Amazon QuickSight」は、いくつかの特徴があります。まず1つ目にセットアップの必要がなくすぐに利用可能という点です。Amazon QuickSightにサインインさえすれば、後はデータソースを選択するだけで使用することが可能です。2つ目に「Amazon QuickSight」はクラウドツールなので、利用者がアップデートや、メンテナンスといった作業を行う必要がないという点があります。3つ目に「Amazon QuickSight」は「AWSデータソース」、「外部データベース」、「特定のファイル(Excelファイルやcsvファイルなど)」といったものが扱えるので、他のBIツールと違い多彩なデータ分析が可能です。4つ目に「Amazon QuickSight」は低コストであるというものがあります。「Amazon QuickSight」の料金体系というのは、「利用ユーザー数と使用しているストレージの容量の合計」となりますが、なんと利用ユーザー数1名までは使用ストレージ容量1Gまで無料で利用することが出来ます。これだけではなく、60日間は無料試用期間もあるので、色々な設定をし、動作を確認するというようなことも可能です。5つ目としては、「Amazon QuickSight」で作成したものは最適化が行われているので、スマホでも閲覧可能です。デバイスを選ばないという点は大変便利ですよね。6つ目は、「Amazon QuickSight」にはなんとオリジナルの高速エンジンがあるという点です。インメモリデータストア用の高速エンジンが独自開発されており、「SPICE」という仕組みを採用しております。「SPICE」というのは「Super-fast( 超高速 )」、「Parallel( 並列 )」、「In-memory Calculation Engine( インメモリ計算エンジン )」という単語の頭文字を合わせた略語となっております。このような6つの特徴が「Amazon QuickSight」にはあります。

「Amazon QuickSight」の使い方

「Amazon QuickSight」の使い方の前に、事前準備として「AWS Management Consle」のアカウント登録を行った後に、「Amazon QuickSight」のアカウント登録を行うという手順が必要となってきます。「AWS Management Console」のアカウント登録はhttps://aws.amazon.com/jp/console/ へアクセスし、公式サイトの画面右上の「無料サインアップ」を押下し、必要情報を入力し、アカウントを取得します。注意点としては、「AWS Management Console」は有料サービスです。ただ、1年間は無料で使用できるので、暫くは利用料金を気にすることなく使用することが出来ます。「AWS Management Console」のアカウントが取得できたら、公式サイトのサービス一覧から、「QuickSight」のリンクを押下すると、サインアップ画面が表示されるので、「こちらからサインアップしてください」というリンクを押下します。リンクを押下することで、「AWS Management Console」と「Amazon QuickSight」が紐づけされるので後は、必要情報を入力し、アカウントを取得してください。ここまでが、事前準備となります。ここからが使い方となります。まずQuickSightホーム画面左上の「新しい分析」から分析したいデータを登録します。次に、「新しいデータ」をセットし、読み込むデータの種類を選択します。データソース名( 任意 )と、読み込みを行いたいデータベースと、テーブルを選択します。インポート先に「SPICE」を選択し、「視覚化」を押下するとデータの取り込みが完了します。次にグラフの表示ですが、画面左下に表示されている「ビジュアルタイプ」を選択し、表示させたいグラフを選択し、画面左の選択項目からX軸に表示させたい項目とY軸に表示させたい項目を選択すると、グラフが表示されます。最後に画面左上の+「保存マーク」を押下すると作成したグラフが保存されます。

まとめ

本記事では「Amazon QuickSight」とはなんなのか、「Amazon QuickSight」でどのようなことが出来るのか、使い方について紹介させていただきました。「Amazon QuickSight」は様々な特徴があるので多様な使い方ができて大変便利です。本記事に書いてあるのは最低限の使い方なので、まだまだ色々な使い方があります。「Amazon QuickSight」に興味を持っていただけた方は、本記事に書いてある使い方を読んでいただき、実際に実行して理解を深めるのもいいでしょうね。

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