Amazon Correttoについて

Amazon Correttoとは?

Amazon Correttoは、マルチプラットフォームで本番環境に対応したOpen Java Development Kit(OpenJDK)ディストリビューションでありAmazonが無償で提供しています。

Amazon Correttoは、パフォーマンスの向上、セキュリティの向上などの長期サポートが用意されています。

また、使用することでLinux、Windows、macOSなどでJavaアプリケーションの開発が可能であり、Java SE標準と互換性があると認定されています。

現在、Amazon Corretto8とAmazon Corretto11がダウンロードできます。

ここでは、上記に出てきたJava SE、OpenJDKディストリビューションの説明とAmazon Correttoの長所の説明を簡単にします。

Java SEとは?

Java SEとはJava Platform Standard Editionの略で、Javaで使用されるAPIをまとめたものです。

また、Java SEは仕様の集まりであり、代表的なものでJava言語仕様、Java仮想マシン仕様、Java API仕様といったものがあります。

Javaで提供されているAPIは非常に多いのですが、Java SEはその中でも基本となるAPIをまとめたものとなっています

APIは特性として仕様と実装の分離は難しく、仕様書という形ではありませんが、JavaDocになるべく詳細に動きが説明されています。

Java SEは定期的にバージョンアップされており、どのバージョンなのか分かるようバージョンを表す番号と合わせて記述されています。(例:Java SE 8)

OpenJDKディストリビューションとは?

まず、OpenJDKとはJava SEに基づいたソフトウェアや関連製品を開発するオープンソースプロジェクトと、そのプロダクトのソースコード置き場です。

OpenJDKのプロダクトには、Java仮想マシン仕様のとおりに動くJava VMや、Java言語仕様に基づいた文法で書かれたプログラムコードをJava仮想マシンで動くバイトコードに変換するJavaコンパイラ、Java VMの上で動いてJava API仕様にもとづいたAPI実装、プロファイラやデバッガなどの、実行環境や開発環境が含まれています。

Java 7やJava 8の頃Java開発者は開発環境としてJDKはOracle JDKを利用していましたがOracle JDKは有償化となりました。

ですがOpenJDKのソースコードを自前でビルドすることでOracle JDKを使わず直接OpenJDKを使うことが可能です。

しかし、これは一般に開発者には難しいためOracle以外のさまざまなベンダーやグループが、OpenJDKをベースとしたバイナリビルドを独自に提供するようになりました。

OpenJDKディストリビューションとはOpenJDKを色々なベンダーやグループがが独自にビルドし、メンテナンスしているものの事をいいます。

代表的なOpenJDKディストリビューション

OpenJDKには多くのディストリビューション(配布形態)があり対象バージョンの制限はありますが、配布元が独自の長期サポート(LTS)を提供しています。

代表的なOpenJDKディストリビューションを一部紹介します。

・AdoptOpenJDK

・Red Hat OpenJDK

・Zulu Enterprise

・Amazon Corretto

Amazon Correttoの長所

Amazon Correttoの長所を説明します。

Amazonによるサポート

Amazon CorrettoはAmazonによる無料の長期サポートが準備されているため、バージョンのアップグレードは必要なときに行えば十分となります。

Amazon Correttoの長期サポートには、2023年6月までは、Amazon Corretto8のパフォーマンス強化、セキュリティアップデートが含まれており、アップデートは四半期ごとにリリースされている予定になっています。

また、Amazon Corretto11は最短でも2024年8月まで、長期サポートを四半期ごとに更新される予定です

本番環境に対応する

Amazon CorrettoはJava SE標準を満たすと認定されています。

そのため、多くのJava SEディストリビューションのドロップインリプレースメントとして使用することが可能です。

またエンタープライズアプリケーションの開発にとって重要な、パフォーマンスの向上とセキュリティ修正などのアップデートを四半期ごとにリリースされる予定です。

マルチプラットフォームのサポート

Amazon Correttoでは、クラウド、オンプレミス、ローカルマシンで同じ環境を実行することが可能です。

Amazon Corretto8はLinux、Windows、macOS、Dockerをサポートします。

Amazon Corretto11はLinux、Windows、macOSをサポートします。

無料で使用出来る

Amazon Correttoは無料でダウンロードでき使用することが可能です。

有料の追加機能、制限はありません。

まとめ

Java SE、OpenJDKディストリビューションの説明とAmazon Correttoの説明を簡単にですが説明しました。

Amazon Correttoは無償のOpenJDKディストリビューションになります。

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