AWS Lightsailの利用価格について

はじめに

本記事では、AWS(Amazon Web Services)が提供するLightsailの利用価格について取り上げていきたいと思います。Lightsailといえば、安価な価格イメージが多いのではないでしょうか。これからLightsailを使おうと考えている方の参考に少しでもなれば幸いです。

Lightsailとは?

AWSが提供しているサービスで、非常に簡単な操作でもサーバーを構築、運用できるサービスです。特徴としては様々な操作を数クリックで簡単におこなえることや、サーバーやアプリの立ち上げが速いこと、そして利用にあたり低価格である事を挙げることができます。

Lightsailの料金形態について

Lightsailは、月額・定額料金制となっており、他のAWSサービスと比べても比較的分かりやすい料金形態になっています。月額で料金が決まっているため、予算が立てやすいというのもメリットとして挙げられることができます。

Lightsailの価格について

Lightsailを利用するにあたり、まず事前にAWSユーザーとしてのアカウント登録をしておかなければなりません。新規アカウント作成は無料でおこなうことができます。

=基本プラン=

Lightsailでの基本プランが、仮想サーバー代とされる月額の”Lightsailプラン”と呼ばれるものです。これにはインスタンス料金の他に、ストレージ、データ転送(範囲内)、DNS管理、静的IPなどの機能も含まれたプランとなります。

◇Linux/Unixの場合

3.50 USD/月
CPU:1Core
メモリ:512MB
SSD:20GB
データ転送枠:1TB

5 USD/月
CPU:1Core
メモリ:1GB
SSD:40GB
データ転送枠:2TB

10 USD/月
CPU:1Core
メモリ:2GB
SSD:60GB
データ転送枠:3TB

20 USD/月
CPU:2Core
メモリ:4GB
SSD:80GB
データ転送枠:4TB

40 USD/月
CPU:2Core
メモリ:8GB
SSD:160GB
データ転送枠:5TB

80 USD/月
CPU:4Core
メモリ:16GB
SSD:320GB
データ転送枠:6TB

160 USD/月
CPU:8Core
メモリ:32GB
SSD:640GB
データ転送枠:7TB

◇Windowsの場合

8 USD/月
CPU:1Core
メモリ:512MB
SSD:30GB
データ転送枠:1TB

12 USD/月
CPU:1Core
メモリ:1GB
SSD:40GB
データ転送枠:2TB

20 USD/月
CPU:1Core
メモリ:2GB
SSD:60GB
データ転送枠:3TB

40 USD/月
CPU:2Core
メモリ:4GB
SSD:80GB
データ転送枠:4TB

70 USD/月
CPU:2Core
メモリ:8GB
SSD:160GB
データ転送枠:5TB

120 USD/月
CPU:4Core
メモリ:16GB
SSD:320GB
データ転送枠:6TB

240 USD/月
CPU:8Core
メモリ:32GB
SSD:640GB
データ転送枠:7TB

※2020/07/16時点の価格です。

WindowsのほうがLinux/Unixより高い価格設定になっています。

上記プラン料金は、Lightsailでインスタンスを実行中、あるいは停止中も課金対象となります。あくまで月額なので、インスタンスを停止していても関係ありません。ただし、Lightsailインスタンスを月末までに”削除”した場合は、インスタンス使用時間数に基づいて月額から按分(分割のような)計算された料金のみが請求されるかたちになります。

また、データ転送枠についてはインスタンスのデータ転送における送信/受信両方がカウントされます。該当プランのデータ転送枠から実際の使用量が超過してしまった場合、インスタンスのパブリックIPアドレスを使用した転送データ分のみ課金の対象となります。プライベートIPアドレスの使用回に関してはデータ転送枠を超えても課金対象にはなりません。万が一プラン内から超過する可能性がある場合は追加課金分もチェックしておいたほうが良いでしょう。

=その他オプションとして選択できる内容について=

◇マネージドデータベース

Lightsailを本格的に本番環境で利用する場合、きちんとしたバックエンドデータベースが必要になることもあります。そんな時にAWSの他DBサービスを利用することもできますが、思いのほか設定などが複雑になる事もあろうかと思います。
マネージドデータベースでは、MySQLまたはPostgreSQLの最新メジャーバージョンから選択したうえで、スタンダード/高可用性プランから選ぶことができます。

CPU:1Core
メモリ:1GB
SSD:40GB
データ転送枠:1TB
データの暗号化:×
⇒スタンダードプラン:15 USD/月
⇒高可用性プラン:30 USD/月

CPU:1Core
メモリ:2GB
SSD:80GB
データ転送枠:1TB
データの暗号化:〇
⇒スタンダードプラン:30 USD/月
⇒高可用性プラン:60 USD/月

CPU:2Core
メモリ:4GB
SSD:120GB
データ転送枠:1TB
データの暗号化:〇
⇒スタンダードプラン:60 USD/月
⇒高可用性プラン:120 USD/月

CPU:2Core
メモリ:8GB
SSD:240GB
データ転送枠:2TB
データの暗号化:〇
⇒スタンダードプラン:115 USD/月
⇒高可用性プラン:230 USD/月

※2020/07/16時点の価格です。

◇ロードバランサー機能

一度に多くのユーザーが利用した際に大きな負荷がかかる可能性があるコンテンツを扱う場合などに複数のインスタンス間で処理を分散させることができる機能です。

価格:18 USD/月
※2020/07/16時点の価格です。

意外とここにコストがかかり、ロードバランサー代がインスタンス代より高い、なんてこともありそうです。

◇ブロックストレージ機能

追加のブロックストレージディスクを作成し、Lightsailインスタンスにアタッチメントすることができます。

価格
8GB:0.80 USD/月
32GB:3.20 USD/月
64GB:6.40 USD/月
128GB:12.80 USD/月
256GB:25.60 USD/月
※2020/07/16時点の価格です。

◇スナップショット機能

この機能では、インスタンスのその時点での状態を保存、いわばバックアップを取ることができる機能で、自動的におこなうよう設定する事も、手動でおこなうことも可能です。
スナップショットをおこなった場合、その分のスナップストレージ料金がかかってしまいます。もしこの機能を使う場合は、不要になたスナップショットは削除するようにしましょう。

価格:月額 0.05 USD/GB
※2020/07/16時点の価格です。

=無料利用枠=

LightsailはAWSの新規/既存アカウントに関わらず、最初の1か月間は512 MB プランを無料で利用することができます。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
他サービスと比べると、比較的複雑ではなく分かりやすい料金体系ではないかと思います。Lightsailはとにかく安い、という魅力がありますが、月額・定額というところで安心してしまうと思わぬところで課金を強いられる場合もあります。最低限の価格設定の知識を知っていただければ幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です