Amazon EFS(Elastic File System)とは?Windows対応は?

Amazon EFSとは

Amazon EFSの正式名称はAmazon Elastic File Systemです。シンプルかつスケーラブルで、伸縮自在な完全マネージド型のFNSファイルシステムを提供します。アプリケーションを中断することなく、ペタバイト規模にオンデマンドでスケールするよう設計されており、ファイルの追加および削除に合わせて自動で拡大および縮小されるため、拡張に合わせて容量をプロビジョニングおよび管理する必要がなくなります。

特徴

EFSは一貫性の保証とロック機能を提供しながら共有アクセスを提供します。

・ほかのストレージサービスとの違いを整理

EFS ネットワークストレージ

ディレクトリ階層にファイルとして格納されたデータ、ネットワーク上で共有します

EBS ブロックストレージ

ディスクに複数のブロックとして格納されたデータ、ローカルに接続されてます

S3 オブジェクトストレージ

データは、キーで識別されるオブジェクトとして保存されます

・分散ストレージ

EFSは単なるNFSの共有ストレージサービスでなく、分散ストレージサービスです。一貫性の保証とロック機能を提供しながら1000台規模の共有アクセスを提供します。EBSはSingle AZで提供されるサービスだがEFSは福栖のAZに自動的に複製され、保存されます。これにより高い可用性とデータの耐久性を得ることが可能です。

・強い一貫性

S3のPUT/DELETE後の結果整合性とは異なり、すべての読み込みは最新のデータが反映されていることが保証されてます。

Windows対応は?

従来EFSはNFSv4のみをサポートしていました。しかし、AWS re:Invent 2018でAmazon FSx for Windows File Serverが発表されました。Windows Server 100%互換を謳うマネージドファイルサーバーです。MicrosoftADとの連携や、SMBによるアクセスが実現でき、S3へのバックアップも可能になりました。

パフォーマンス

Amazon EFSは、幅広いワークロードに対応するために必要なスループット、IOPS、および低レイテンシーを提供できるように設計されており、汎用と最大 I/O の2種類のパフォーマンスモードを提供します。汎用は、ファイルシステムオペレーション単位で最小レイテンシーを実現するだけでなく、ランダムまたはシーケンシャル IO パターンでも同じ結果を得ることができます。最大 I/O モードのファイルシステムは、ファイルオペレーションのレイテンシーがわずかに長くなる代わりに、より高いレベルの集計スループットと1秒あたりの操作にスケールができます。そのため、数千ものAmazon EC2インスタンスにスケールアウトできる高度に並列化されたアプリケーションに最適です。

データ転送とバックアップ

Amazon EFSファイルのデータ移動は、AWS DateSyncだけで管理できます

AWS DateSync

AWS DateSyncはオンプレミスストレージとAmazon EFSの間でデータを迅速かつ簡単に移動することができるマネージド型のデータ転送サービスです。DateSyncを使用すれば、オープンソースツールと比べて最大10倍の速度で、アクティブなデータセットをAWS Direct Connectまたはインターネット経由で転送できます。アプリケーションを変更したり、APIに書き込む必要はありません。このサービスは、1回のデータ移行、定期的な同期を伴う進行中のワークフロー、およびデータの保護と復元のレプリケーションに使用することができます。DateSyncは、インフラストラクチャ管理、暗号化、データ検証、データ転送オーケストレーションなど、移行の遅延や、ITオペレーションの負担につながる多くのタスクを自動的に処理します。

AWS Backup

AWS Backupとは、Amazon EFSファイルシステムの中央管理とバックアップの自動化が簡単にできる完全管理バックアップサービスであるため、高コストのカスタムソリューションや手作業工程が必要なくなります。AWS BackupはAmazon EFSのバックアップ以外に、クラウドおよびオンプレミスにある他のAWSサービス全体のデータのバックアップを集約化します。アプリケーションをクラウド移行する際、そのデータは複数のサービスで使用可能にできますが、カスタムスクリプトや手作業工程なしにバックアップを積極的に管理・統合することは難しくなります。AWSバックアップを使用すれば、EBSリソースの一括設定・監督、バックアップスケジューリングの自動化、保持ポリシーの設定、バックアップアクティビティのモニタリングが可能です。

さいごに

Windows ServerへNFSv4を導入してEFSへ接続することが可能になりましたのでますます用途が増えそうです。

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