DBエンジン「Amazon Aurora」の特徴とは?

はじめに

本記事では、AWS(Amazon Web Services)が提供しているDB関連のサービスである、”Amazon Aurora”の特徴についてとりあげていきたいと思います。少しでも参考にしていただければ幸いです。

Amazon Auroraとは?

概要

Amazon Aurora(アマゾン オーロラ)は、完全マネージド型(該当サービスに必要なソフトウェアなどの導入や運用なども請け負う)のリレーショナルデータベースエンジンです。そして、MySQLおよびPostgreSQLとの互換性を持っています。

主な特徴

◇高性能

Amazon Auroraは、最大でMySQLの5倍、そしてPostgreSQLの2倍のスループットを実現すると言われており、更に他商用データベースと同等のパフォーマンスでありながら10分の1程度のコストを実現しています。

◇安全性

Amazon Auroraではデータベースの安全性を高めるため、セキュリティを各種レベルで管理しています。一つは、Amazon AuroraのデータベースインスタンスはAmazon VPC(同じくAWSの可能ネットワークサービス)に作成する必要があり、これによりデータベースが実行されているネットワークを分離することができます。VPC領域内のデータベースインスタンスに対して接続を測る他インスタンスやデバイスにはVPCセキュリティグループという機能を使用しアクセスを制御する事で、どのユーザーがアクセスできるかを管理することができます。また他にも、AWS Key Management Service(KMS)によるの制御キーを使用した保管データの暗号化できたり、SSLを使用してデータベースインスタンスとアプリケーション間の通信データを暗号化し保護することができるなどがあります。

◇MySQLとPostgreSQLの互換性

Amazon AuroraはMySQLとPostgreSQLとの互換性を持っており、これにより既存(MySQLとPostgreSQL)データベースで使用しているコードやツール、アプリケーション、ドライバーなどを変更せずにAmazon Auroraを使用することが可能です。また、MySQLやPostgreSQLの標準的なスナップショット機能などを使用して、元のデータベースから簡単にAmazon Auroraデータベースに移行する事もできます。

◇スケーラビリティ

データベースインスタンスにおいては、「2 vCPU と 4 GiB」から「32 vCPU と 244 GiB」まで、スケーリングすることができます。また必要に応じて小さなインスタンスタイプから大きなタイプにすることや、またAurora Serverlessという自動スケーリング機能を使うことで、アプリケーションのニーズに基づいたスケールアップ/ダウンをおこなう事も可能です。ボリュームは10GB ごとに、最大で64TBまで拡張されます。後々の拡大に備えて余分なストレージを確保しておく必要がなくなるという事です。また、データ容量を監視しながらストレージサイズを変更する操作を省くことができるため、運用におけるメリットとすることができます。

◇高可用性

Amazon Auroraは、3か所のAZ(アベイラビリティゾーン)
において6つのコピーデータがレプリケートされ、継続的にAmazon S3(同AWS内のストレージサービス)にバックアップ
される仕組みがあります。このようにバックアップを継続することで99.9%の可用性を提供できるよう設計されています。

◇完全マネージド型

Amazon Auroraは完全マネージド型サービスのため、様々なデータベース管理のための機能があります。そのため、データベースは自動的にモニタリングされ、ソフトウェアのパッチ適用やセットアップ、バックアップといった管理に関するタスクも自動化することができ、運用に多くの人員を割く必要がありません。

デメリットは?

Amazon AuroraはMySQLやPostgreSQLの互換性はあるものの、その他データベースに関しては互換性を持ち合わせていません。また、MySQLとPostgreSQLにおいても互換性を持つバージョンには限りがあるようですので、必要な際は要確認しておかなければいけません。

また、完全マネージド型という事はデータベース運用においておおきなメリットということができますが、一方ではその操作が簡単におこなえるぶんちょっとした設定の見落としなどで勝手に処理がおこなわれてしまうという危険があります。そういったミスのないよう、重要な設定をするときはしっかり気を付け確認をおこなうことが大切です。

おわりに

いかがでしたでしょうか。データベースの運用において、様々なツールの選択肢がある中で、それぞれがどういった特徴を持つか、少し把握しているだけでも他との差別化ができます。本記事が少しでも参考にいていただけたなら幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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