「Azure」と「AWS」料金・サービス徹底比較!

・はじめに

今回は、クラウドサービスで話題の「Azure」と「AWS」について、料金体制を中心にサービス比較を行っていきます。2つのサービスを比較する前にまずは簡単にクラウドや両サービスの概要についても紹介させていただきたいと思います。それではよろしくお願いします。

・そもそもクラウドとは

クラウドという概念が世の中にない頃は、なにかのサービスを使おうとい思ったときはまず、ハードウェアを購入したり、ソフトウェアをPCにインストールしたりしなければサービスを使えませんでした。、クラウドが世に出てからは、それらの作業をせずとも自由にサービスを利用できるようになりました。この「ハードウェアやソフトウェアを介せず利用出来るサービス」のことをクラウドサービスを呼びます。その名の由来は、雲の向こう側のサービスを利用していることから来ているという説が一般的です。

「Azure」の概要

それでは、この記事で比較対象となっている「Azure」とは一体どのようなサービスなのでしょうか、その概要について説明させていただきます。Azureは、Microsoft社が提供しているクラウドサービスのことです。Amazon社のAWSやGoogle社のGCPと並んで3大クラウドと呼ばれ非常に人気なクラウドサービスです。

Azureは2008年10月にMicrosoft社から発表され、2010年10月満を持して、「Windows Azure」としてサービス開始したクラウド・コンピューティングサービスです。

「AWS」の概要

続いてAWSについて、その概要を説明させていただきます。AWSは、2006年7月に公開されました。AWSという名称は、Amazon Web Servicesの略称で、Azureと同じくクラウドコンピューティングサービスを提供しています。その名の通り、インターネット通販で有名なAmazonの子会社がサービスを提供しており、AWSはAmazonが提供するWEBサービスの総称として使われています。

そもそも、このAWSは、Amazon自身のインフラを支えるために作られました。世界中から集まる膨大なアクセスに対応するため、日々サーバー機器などの増強を続けていく中で、自社だけではなく、他社にも提供しようというところからスタートしています。

サービス比較

AmazonのAWS、MicrosoftのAzureこの2つのクラウドサービスとGoogleのGCPを合わせて「3大クラウド」と呼び、これらは世界的なシェアをもっています。今回は冒頭でも案内した通り、この「AWS」と「Azure」の2つにサービスについて、まずは料金面から比較し、それぞれがどのようなサービスを提供しているのかに迫ってまいりたいと思います。

【料金体制】

クラウドを利用するためには当然料金が掛かります。先に挙げました3大クラウドのサービスはいずれも、従量課金の料金体制なっています。従量課金制とは、クラウドを利用した分に合わせて料金が発生するという仕組みです。

必要な分だけ利用できるのが、クラウドサービスの利点の1つです。具体的な計算方法はサービスごとに違っており、非常に複雑にです。基本的には、どのくらいの性能を、どのくらいの量や時間利用したかで課金がされていきます。「AWS」、「Azure:についてはどちらも時間単位での課金となっています。
具体的な金額については、どちらのサービスも利用者のニーズに合わせた幅広いカスタマイズが可能ですので、それぞれ公式サイトで料金見積もりのサービスがありますので気になった方は一度お試し下さい。

そして支払い方法についてですが、どちらもクレジット決済に限られます。口座引き落とし等の支払い方法は利用できないため、クレジットカードが必ず必要です。また、海外企業が提供しているサービスですのでAWSついては米ドルでの請求に限られます。そのため、ドル円相場の影響を受け、支払う金額が変動する為替リスクを背負います。しかし、Azureだけは日本円での支払いも可能なため、為替リスクを背負いたくない方はAzureを選択することがおすすめです。ちなみに、どちらのサービスにも一定の無料枠も用意されており、範囲内でしたら無料利用もできます。非常にお得ですね。

【ストレージ】

あらゆるデータなどを格納しておく「ストレージ」はクラウドサービスを比較・検討する上で非常に重要な要素となってきます。クラウドでしたら大容量のストレージでも必要な分だけ気楽につかうことができます。

AWSで利用されるストレージはAmazon Simple Storage Serviceといい、一般的にS3と呼ばれています。2006年から提供がはじまり、3大クラウドの中で最も歴史のあるストレージです。また、AzureではAzure Storageというストレージの呼び方となっています。
やはり特筆すべきはAWSのS3。なんと99.99%の堅牢度と謳っており、非常に高度なセキュリティを自慢にしています。Azureの場合、Microsoftのソフトウェアを利用している企業であれば、非常に簡単にクラウドストレージにファイルを移行し、クラウド上で利用できます。

【データ解析】

クラウドは、ビックデータなどの分析の基盤として利用されるケースも多々あります。3大クラウドのどれもが、ビックデータを蓄積し、それらを分析するためのデータウェアハウスが用意されております。AWSのRedshift、AzureのSQL Dataware House、それぞれがデータ解析サービス展開しています。RedshiftとSQL Dataware Houseは分散処理を得意としており、非常に巨大なデータであっても対応することができます。こちらは甲乙つけがたい内容となっていますね。

・まとめ

いかがでしたでしょうか、今回「Azure」と「AWS」の料金面やサービスの内容について比較をしてみましたが、両者のサービスは、どちらも素晴らしく一概にこちらのほうが優れているというのは難しい面が多かった印象でした。導入を検討されている方は自社もしくは自身にとって、どのサービスが適しているか、料金体制やデータ解析、ストレージなど多角的に分析しなくてはなりません。また、クラウドサービスは歴史が比較的浅く、日夜アップデートを繰り返されています。新規機能も多く提供され、各社の提供状況を常に調べていく必要があります。これから導入を検討している方は、自社にとってどのサービスが最適なのかを慎重に考え、ベストなクラウドサービスを導入しましょう。

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