AWS Snowファミリーをご紹介!!

AWS Snowファミリーとは

今日のアプリケーションは今までに例を見ないスピードでクラウドに移行しています。新しいカテゴリーのアプリケーションでは、クラウドのエッジ、さらにはネットワークエッジの先で、機能とパフォーマンスの改善が求められています。
AWSでは、必要に応じてデータ処理および分析をデータの作成場所に近づけるエッジインフラとソフトウェアを提供しています。これによってインテリジェントでリアルタイムな応答性を実現し、転送データの量を最適化します。これには、AWSのマネージド型ハードウェアおよびソフトウェアをAWSリージョンの外やAWS Outpostsを超えてデプロイするという方法も含まれます。
AWS Snowファミリーは、データセンターの設置が困難な厳しい環境や、ネットワーク接続が不安定な場所でも、ユーザーのオペレーションを実行可能にする製品です。AWS SnowconeAWS SnowballAWS Snowmobileで構成されるSnowファミリーは、ほとんどのコンピューティング機能が組み込まれた多数の物理デバイスと容量ポイントを提供します。これらのサービスによって、AWSとの間でエクサバイト規模のデータを物理的に転送できるようになります。Snowファミリーのデバイスは、AWSが所有および管理しており、AWSのセキュリティ、モニタリング、ストレージ管理、コンピューティング機能と統合されています。

 

AWS Snowファミリー①「AWS Snowcone」

AWS Snowconeは、エッジコンピューティング、エッジストレージ、およびデータ転送デバイスであるAWSのSnowファミリーで最小の製品です。その容量は 8 テラバイト、重さは2.1kgです。Snowconeは堅牢性と安全性が高く、従来のデータセンターの外での使用に特化しています。その小さな形状は、スペースが限られている場合や、ポータビリティが必要な場合に最適です。Snowconeは緊急対応要員のバックパックの中、IoT、車載、ドローンなどのユースケースで使用できます。コンピューティングアプリケーションをエッジで実行し、データを含むデバイスをAWSに配送してオフラインでデータを転送したり、AWS DataSyncを使用してエッジロケーションからオンラインでデータを転送したりできます。
AWS Snowballと同様に、Snowconeにはセキュリティと暗号化における複数のレイヤーがあります。 ユーザーは、これらのサービスを利用してAWS IoT GreengrassやAmazon EC2 インスタンスを使用するエッジコンピューティングのワークロードを実行したり、データを回収および処理したり、AWSに転送したりできます。SnowconeはAWS Snowballのデバイスが適さないスペースが限られた環境からテラバイト規模 (デバイスあたり最大 8 テラバイト) のデータを移行するために設計されました。

AWS Snowファミリー②「AWS Snowball」

AWS SnowballはAWS Snowファミリーの一部で、エッジコンピューティング、データ移行、エッジストレージデバイスであり、2 つのオプションがあります。Snowball Edge Storage Optimizedは、ブロックストレージとAmazon S3と互換性のあるオブジェクトストレージの両方、および40個のvCPUを提供します。ローカルストレージや大規模データ転送に最適です。Snowball Edge Compute Optimizedは、切断された環境における高度な機械学習およびフルモーションビデオ分析などのユースケースのために、52個のvCPU、ブロックストレージとオブジェクトストレージ、オプションのGPUを提供します。これらのデバイスを使用して、断続的な接続となる環境 (製造、工業、輸送など) にあるデータや極度な遠隔地 (軍事、海軍など) にあるデータの収集、機械学習、処理、保存を、AWSに返送する前に実行できます。また、これらのデバイスをラックマウント型でクラスター化し、大型の一時的な設備を構築することもできます。
Snowball Edgeは、特定の種類のAmazon EC2インスタンスおよびAWS Lambda関数に対応しているため、ユーザーは AWS でアプリケーションを開発、テストし、その後遠隔地のデバイスにデプロイすることで、データを収集、事前処理し、そのデータを返送できます。一般的ユースケースには、データ移行、データ転送、画像照合、IoTセンサーストリームのキャプチャ、機械学習などがあります。

AWS Snowファミリー③「AWS Snowmobile」

AWS Snowmobileは、超大容量データをAWSに移動するために使用できるエクサバイト規模のデータ転送サービスです。セミトレーラートラックが牽引する長さ14 mの丈夫な輸送コンテナで、Snowmobile 1 台あたり100PBまで転送できます。Snowmobileを使うと、ビデオライブラリや画像リポジトリ、またはデータセンター全体まで、膨大な量のデータを簡単にクラウドに移動できます。Snowmobileでのデータ転送は、より安全かつ高速で、コスト効率の良い方法です。
最初の査定の後、Snowmobileがユーザーのデータセンターに輸送されます。AWSの担当者が Snowmobileを構成すると、ユーザーはネットワークストレージターゲットとして Snowmobileにアクセスできるようになります。Snowmobileが現場に到着すると、AWSの担当者がユーザーのチームと協力して、Snowmobileの取り外し可能な高速ネットワークスイッチをローカルネットワークに接続して、データセンター内の任意の数の転送元から Snowmobile に高速データ転送を開始できるようにします。データのロードが完了すると、AWSに返送され、データはAmazon S3にインポートされます。
Snowmobileでは、専門のセキュリティ担当者、GPS 追跡、アラームモニタリング、24 時間年中無休の監視カメラ、および輸送中に警護するセキュリティ車両 (オプション) など、データを保護する複数のセキュリティレイヤーを使用しています。すべてのデータは、AWS Key Management Service (KMS) を通してユーザーが管理する 256ビットの暗号化キーで暗号化され、データのセキュリティと完全な保管継続性を確保するよう設計されています。

 

 

いかがだったでしょうか。今回ご紹介したAWS Snowファミリーのデバイスおよび車両はAWSが所有して管理するため、新たにハードウェアに投資する必要はありません。初期費用にデバイスごとの発送費がプラスされるため、料金は利用時に変わります。より多くの容量が必要な場合は、同時に複数のデバイスをリクエストできます。AWSはSnowconesとSnowballの健全性と使用状況をモニタリングし、必要に応じて代替デバイスを提供することになります。

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