AWS Data Pipelineの使い方について

AWS Data Pipelineの使い方について考える

AWS Data Pipelineとは?

最初に、AWS Data Pipelineとは、指定された間隔で、AWSのさまざまなコンピューティングサービスやストレージサービス、オンプレミスのデータソース間で信頼性の高いデータ処理やデータ移動を行うことを支援するウェブサービスです。

AWS Data Pipelineの特徴

AWS Data Pipelineを使用すると、保存場所にあるお客様のデータに定期的にアクセスし、必要なスケールのリソースで変換と処理を行い、その結果をAmazon S3、Amazon RDS、Amazon DynamoDB、Amazon EMRのようなAWSサービスに効率的に転送できます。

AWS Data Pipelineのメリット

1.使いやすさ

ドラッグアンドドロップで操作可能なコンソールを使用して、すばやく簡単にパイプラインを作成できます。よく使用される前提条件がサービスに組み込まれているため、前提条件を使用するための追加のロジックを記述する必要がありません。簡単で視覚的なパイプライン作成ツールに加え、AWS Data Pipelineにはパイプラインテンプレートのライブラリが用意されているので、これらのテンプレートを利用すれば、より複雑なユースケースのパイプラインも簡単に作成できます。

2.柔軟性

スケジュール設定、依存関係の追跡、エラー処理など、AWS Data Pipelineのさまざまな機能を利用できます。AWSが提供しているアクティビティや前提条件を使用したり、ユーザー独自のカスタムアクティビティやカスタム前提条件を記述したりすることもできます。つまり、AWS Data Pipelineを設定して、Amazon EMRジョブの実行、データベースに対するSQLクエリの直接の実行、またはAmazon EC2やユーザーのデータセンターで稼働するカスタムアプリケーションの実行などのアクションを取らせることができます。これにより、アプリケーションロジックを確実にスケジュール設定して実行するための複雑な手間をかけることなく、高機能なカスタムパイプラインを作成して、データの分析や処理ができるようになります。

3.信頼性

AWS Data Pipeline は、お客様のアクティビティ実行の耐障害性を高めるため、高可用性を備えた分散型インフラストラクチャ上に構築されています。アクティビティロジックまたはデータソースに障害が発生した場合、AWS Data Pipelineは自動的にアクティビティを再試行します。失敗が続く場合、AWS Data Pipelineは失敗通知をAmazon Simple Notification Service (Amazon SNS) 経由で送信します。 正常実行、計画したアクティビティの遅延、または失敗に対して、通知が行われるように設定できます。

AWS Data PipelineとAmazon Simple Workflow Serviceを比較

まず、Amazon Simple Workflow Serviceとは、独自にコーディングされたワークフローソリューションやプロセスオートメーションソフトウェアの複雑さをなくす、完全マネージド型のクラウドワークフローウェブサービスです。
そこで、AWS Data PipelineとAmazon Simple Workflow Serviceの違いについて知るために、Amazon Simple Workflow Serviceの利点を簡単に説明していきます。

・シンプル

Amazon Simple Workflow Serviceは、プロセスオートメーションの基礎となるインフラストラクチャを開発者が管理する必要はなくなるので、アプリケーションの独自機能の開発に集中できます。

・スケーラブル

Amazon Simple Workflow Serviceは、アプリケーションの使用状況に合わせてシームレスに処理規模を拡大・縮小できます。アプリケーションにクラウドワークフローが追加されたり、ワークフローの複雑さが増大したりしても、ワークフローサービスに対する手作業での管理は必要ありません。

まとめ

最後に、AWS Data Pipelineは、追跡・再試行・例外処理・任意のアクションの実行といった機能を提供しますが、特にデータ駆動型ワークフローの大半に共通する特定の手順を簡素化できます。具体的には、入力データが特定の準備基準に一致した場合にアクティビティを実行する、異なるデータストア間で簡単にデータをコピーする、変換スケジュールを簡単に設定する、などといったことを行えます。また、AWS Data Pipelineは特定の手順に高度に特化しているため、コーディングやプログラミングの知識がなくても、ワークフロー定義を簡単に作成できます。
このように、AWS Data Pipelineの特徴や利点、使い方を理解して、能率の良い作業ができるようAWS Data Pipelineを活用してみてはいかがでしょうか。

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