Amazon RDS for Oracleについてご紹介!

-Amazon RDS for Oracleとは-

Oracle® Databaseは、Oracleが開発したリレーショナルデータベース管理システムです。Amazon RDSを利用すると、Oracleデータベースのデプロイのセットアップ、運用、スケールをクラウド内で容易に行うことができます。Amazon RDSでは、Oracle Databaseの複数のエディションのデプロイを数分で実行でき、高い費用対効果が得られるとともに、ハードウェアキャパシティのサイズ変更も可能です。プロビジョニング、バックアップ、ソフトウェアのパッチ適用、モニタリング、ハードウェアのスケーリングといった時間のかかるデータベース管理タスクは Amazon RDSによって管理されるので、ユーザーはアプリケーション開発に集中できます。
Oracle用Amazon RDSのライセンシングモデルは、「ライセンス込み」と「ライセンスを自分で用意 (BYOL)」の 2 つがあります。「ライセンス込み」サービスモデルでは、Oracleのライセンスを別途購入する必要はありません。Oracle Databaseソフトウェアのライセンスは、AWSによって付与されます。「ライセンス込み」料金は 1 時間当たり0.04USDからとなっており、ソフトウェア、ハードウェアリソース、およびAmazon RDS管理機能が含まれています。既にOracle Databaseのライセンスをお持ちの場合は、「BYOL」モデルを使用してOracleデータベースをAmazon RDS上で運用できます。料金は、1 時間当たり0.025USDからとなっています。「BYOL」モデルは、Oracle データベースライセンスをすでにお持ちか、新しいライセンスを直接Oracleからご購入希望のユーザー向けになります。
Amazon RDS for OracleのDBインスタンスは、スタンダードストレージとプロビジョンドIOPSストレージのどちらでもプロビジョニングできます。Amazon RDSのストレージの選択肢の 1 つであるプロビジョンド IOPS は、I/O パフォーマンスが高速、予測可能、および一定となるよう設計されており、大量の I/O が発生するトランザクション指向 (OLTP) のデータベースワークロードに最適です。
さらに、Amazon RDS for Oracle ではレプリケーションの使用が容易であり、本稼働のワークロードのための可用性と信頼性が向上します。マルチ AZ 配置オプションを使用すると、ミッションクリティカルなワークロードを運用するときの可用性が高まります。障害が発生したときも、プライマリデータベースから、同期レプリケートされたセカンダリデータベースに自動的にフェイルオーバーできます。アマゾン ウェブ サービスのすべてのサービスと同様に、初期費用は不要です。使用したリソースに対してのみ支払いが発生します。

 

 

-Amazon RDS for Oracleの特徴-

①簡単でマネージド型のデプロイ
Amazon RDS for Oracle Databaseは、Oracleデータベースの完全な機能と能力を必要とするか、Oracleデータベースを利用する既存のアプリケーションやツールを移行したいという開発者や企業のために設計されています。Amazon RDS for Oracle Database では、指定したエディションのOracle Databaseソフトウェアに直接アクセスできるため、これまでと同様にアプリケーションにシームレスに接続できます。

②高速で予測可能なパフォーマンス
汎用 (SSD)か、プロビジョンド IOPS (SSD)があり、汎用 (SSD)は、Amazon RDS 汎用 (SSD) ストレージはプロビジョングされた容量 (GB) あたり 3 IOPS の一貫したベースラインパフォーマンスを実現し、最大 3,000 IOPS までバーストする機能を備えています。
プロビジョンド IOPS (SSD)は、データベースインスタンスごとに最大 16 TB のストレージ、40,000 IOPS をプロビジョニングできます。実際の IOPS はデータベースの負荷、インスタンスタイプ、データベースエンジンの選択に基づいてプロビジョニングされた量により異なります。Amazon RDS ユーザーガイドの「実現した IOPS に影響する要因」の項を参照してください。

③バックアップと復旧
既定でオンになっているAmazon RDS の自動バックアップ機能では、ユーザーの DB インスタンスのポイントインタイムリカバリが可能です。Amazon RDS は、ユーザーのデータベースとトランザクションログをバックアップし、ユーザーが指定した保持期間両者を格納します。これによって、最大 5 分前まで、保持期間内の任意の時点に DB インスタンスを復元できます。自動バックアップの保持期間は、最大 35 日間まで設定できます。
DB スナップショットは、DB インスタンスのユーザー開始型バックアップです。この完全なデータベースバックアップは、ユーザーが明示的にバックアップを削除するまで、Amazon RDS によって保存されます。ご希望の際にいつでも、DB スナップショットから新しい DB インスタンスを作成できます。また、地理空間の移行や災害対策の目的で、異なる AWS リージョンに DB スナップショットをコピーすることもできます。

④ワンタッチのスケーリング
Amazon RDS API または AWS マネジメントコンソールで数回クリックするだけで、デプロイを行っているコンピューティングリソースやメモリリソースをスケールアップしたりスケールダウンしたりできる、DBインスタンスクラスがあります。これは縮小・拡張操作が短時間でできるのが利点です。
もう一つ、ストレージとIOPSというのがあります。ストレージの所要量が増大したときも、追加のストレージをその場で、ダウンタイムなしでプロビジョニングできます。RDS プロビジョンドIOPSを使用している場合、DBインスタンスのスループットをスケールすることも可能です。IOPSレートは1,000~40,000 IOPSの範囲 (1,000 IOPS 単位) で、対応するストレージは100GB~16TBの範囲で指定できます。

⑤隔離とセキュリティ
Amazon RDSでは、デプロイしたコンピューティングインスタンスにハードウェア障害が発生した場合、ホストの自動変換をします。
また、本番 DB インスタンス用のデプロイオプションです。予期しない停電などが発生した場合に最新のデータベース更新を保護しながらデータベースの可用性を強化します。DB インスタンスを作成または変更してマルチ AZ 配置で運用する場合、Amazon RDS は異なるアベイラビリティーゾーンに「スタンバイ」レプリカを自動的にプロビジョニングして管理します (各インフラストラクチャは物理的に離れた場所に存在)。データベース更新は、レプリケーションの遅延を防ぐために、プライマリおよびスタンバイリソースで同時に行われます。予定されたデータベースメンテナンス、DB インスタンス障害、またはアベイラビリティーゾーン障害時、Amazon RDS は自動的に最新のスタンバイに対してフェイルオーバーを行い、データベース運用を手動の管理介入なく速やかに再開できます。フェイルオーバーの前に、スタンバイに直接アクセスすることはできません。また、それをリードトラフィックを処理するために使用することもできません。

可用性と信頼性

Amazon VPC を使用すると、DB インスタンスをユーザー専用の仮想ネットワークの中に隔離できるほか、ユーザーの既存の IT インフラストラクチャに業界標準の暗号化 IPsec VPN を使用して接続できるようになります。VPC での Amazon RDS の詳細については、Amazon RDS ユーザーガイドをご覧ください。さらに、Amazon RDS を使用すると、ファイアウォールを設定して DB インスタンスへのネットワークアクセスを制御することもできます。
また、Amazon RDS for Oracle は、Oracle Database Enterprise Edition を対象にした Oracle のアドバンストセキュリティオプションの一部として、Transparent Data Encryption および Native Network Encryption をサポートします。Transparent Data Encryption については、Amazon RDS は DB インスタンス用の Oracle Wallet と Master Encryption Key を管理します。Transparent Data Encryption サポートは、AWS CloudHSM と統合されています。これにより、AWS クラウド内にあるシングルテナントの Hardware Security Module (HSM) アプライアンスで安全に暗号化キーを生成、保存、管理できます。

-Amazon RDS for Oracleの料金-

Amazon RDSは無料で試すことができます。実際に使用した分のみを支払う形式になります。最低料金設定はありません。Amazon RDSへの支払いには、オンデマンドインスタンスかリザーブドインスタンスが利用可能です。AWS料金計算ツールを使って、月間の請求額をお見積りいただけます。Amazon RDSでは、リレーショナルデータベースのさまざまなユースケースに合わせて、最適化されたインスタンスタイプを選択できます。

オンデマンド DB インスタンス (ライセンス込み)

「ライセンス込み」サービスモデルでは、Oracle のライセンスを個別に購入する必要はありません。Oracle Database ソフトウェアは、AWS によってライセンス化されています。「ライセンス込み」料金には、ソフトウェア、ハードウェアリソース、および Amazon RDS マネジメント機能が含まれています。
ライセンス込みモデルのオンデマンド DB インスタンスでは、長期間の契約をせずに、時間単位で、コンピューティング性能に対して料金をお支払いいただきます。これにより、ハードウェアのプランニング、購入、維持に伴うコストや手間が省け、高額な固定費となりがちな運用コストも、より安価な変動費に抑えることができます。
現在サポートされているモデル: Standard Edition One (SE1)、Standard Edition Two (SE2)
シングル AZ 配置およびマルチ AZ 配置の料金は共に、DB インスタンスの作成から終了あるいは削除までの DB インスタンス時間単位で計算されます。 DB インスタンスクラスの作成、起動、変更などの請求対象となるステータス変更に続いて、1 時間未満の DB インスタンス時間は 10 分を最小料金として、秒単位で請求されます。

 

いかがだったでしょうか。Amazon RDS for Oracleはサポート体制も万全です。様々な企業で導入事例があり、例としては自動バックアップ、データベーススナップショット、自動ソフトウェアパッチなどの主要なRDS機能を活用しているようです。是非導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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