AWS IoT Eventsサービスの内容とできることについて

AWS IoT Events

この記事では、AWS IoT Eventsサービスの内容とできることについて説明していきます。

AWS IoT Eventsとは

AWS IoT Eventsとは、IoTセンサーまたはアプリケーションによって発生するイベントを簡単に検出して対応が可能になる、マネージド型IoTサービスになります。
イベントとは、想定していたよりも複雑になる状況、例えばベルトがつまり機器に不具合が発生したり、照明、防犯カメラが作動する動作信号を使用する、接続された動作検知器具に不具合が生じるという状況を識別しているデータパターンのことを指します。AWS IoT Eventsが利用されるまで、このイベントを検出するためには、コストがかかるアプリケーションを構築し、データの収集を行い、判定するロジックを使用してイベントを検出したのち、別のアプリケーションによってイベント対応するトリガーを構築することが一般的でした。
AWS IoT Eventsでは、呼吸機器の湿度や冷蔵庫の温度、モーターに対するベルトの速度、冷蔵庫の温度などのテレメトリデータをあつかう多数のIoTセンサーから簡単にイベントを検出することができます。

利用者は、取り込む関連データソースを選び、容易なif-then-else文を使用して各イベントロジックの定義を行い、イベントが発生した際にトリガーが行われるアラートのカスタムアクションの選択のみで処理を行うことができます。またAWS IoT Eventsは、数台のIoT センサーやアプリケーションデータを継続して監視を行い、AWS IoT Core、 AWS IoT Analyticsなどの他の関連サービスと合わせてイベントを早期検出し固有の分析をすることができます。そして迅速に問題を解決して、コストを削減し、定義したロジックに基づき運用効率を向上し、イベントに対するアラート、アクションのトリガーを自動で実行することができます。

AWS IoT Eventsに対する入力を受け取る方法

AWS IoT Eventsに対する入力は、AWS IoT サービスや、管理アプリケーション、センサーデバイスといった、多数の IoTデータソースから受け取ることができます。また「Put_Signals」API (標準APIインターフェイス) を使用し、テレメトリデータの入力を AWS IoT Eventsへプッシュすることができます。AWS IoT Coreを利用し、テレメトリデータをデバイスから直接送信する場合は、AWS IoTのルールエンジンにおいて IoTデータからAWS IoT Eventsへ転送するためのルール (ARN:(Amazonリソースネームを経由して検知器を認識) を作成します。

AWS IoT Eventsを使用した際のイベントの検出方法

AWS IoT Eventsを使用した際のイベントは、「if-then-else」文のようにカスタムを定義した条件付きのロジックを用いて、モーターの不具合の発生などのイベントを検出することができます。

イベント検知器に対する定義には、定義された状態や評価する際に用いる入力や条件付きロジック、トリガーを行うアクションなどが含まれています。また、IoT Events内においては、2つの方法でイベントの検出を定義することができます。1個目のオプションは、AWS IoT Eventsのコンソールを使用し、イベントの発生条件を定義して条件が「TRUE」と評価した際に、そのアクションをトリガーさせることです。そして2個目のオプションは、「Create_Detector」のAPI を呼び出し、プログラムによってイベントの検出を作り上げることです。

トリガーを実行するアクションの大多数はAWS IoT Eventsアクションライブラリによって事前に定義されており、アクションの再利用が簡単にできるようになっています。AWS IoT Eventsで使われる代表的なアクションは、Serviceを使用した際の通知の送信やAmazon Simple Notification、AWS IoT Coreを経由したメッセージの発行、AWS Lambda機能を使用したトリガー、AWS Step Functionsのワークフロー、DynamoDBに対するレコードの書込みなどがあります。 IoT Eventsを設定時は、複数の入力でパターンの認識を行うロジックの定義したのち、トリガーするアクションのカテゴリを設定します。

終わりに

ここまでお読みいただきありがとうございます。いかがだったでしょうか。今回はAWS IoT Eventsサービスの内容とできることについて説明しました。多くのIoT ユーザーのIoTデプロイは、多数の独立するセンサーを利用した複数の機器によって構成されているため、重大イベントの発生した時刻を検出することは困難であります。そこでAWS IoT Eventsを利用することで、全体のシステムから容易にコストを抑えイベントを検出して、適切なアクションで対応ができるようになり、製造効率や製造品質の向上といった結果につなげることができます。皆様がAWS IoT Eventsを利用する際の参考になれば幸いです。

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