AWS Step Functionsの使い方について

AWS Step Functionsとは?

視覚的なワークフローを使用して、分散アプリケーションとマイクロサービスのコンポーネントを調整できるウェブサービスです。

AWS Step Functionsの特徴

AWS Step Functionsを使用すると、アプリケーションのビジネスロジックから独立してアプリケーションのワークフローを定義、管理できるため、より迅速かつ直感的にアプリケーション開発を行うことができます。

AWS Step Functionsのメリット

1.支払いは実際に使用した分のみ

AWS Step Functionsでは、使用した分のみ料金が発生します。ワークフローに対するリクエストの数とワークフローの実行期間に基づいて課金されます。アイドル時間については料金は発生しません。

2.アプリの素早い構築と更新

AWS Step Functionsでは、ビジネス要件を技術要件にすばやく変換できる視覚的なワークフローを構築し、わずか数分でアプリケーションを構築することができます。また、ニーズの変化に応じて、コードをカスタマイズすることなくコンポーネントを交換または再編成できます。

3.コードの削減

AWS Step Functionsはアプリケーションのロジックを管理し、分岐、並行実行、タイムアウトなどの基本プリミティブを実装します。これにより、マイクロサービスや関数で繰り返される余分なコードを削除できます。

4.高可用性の維持

AWS Step Functionsは耐障害性を備えています。これによって状態、チェックポイント、再起動を管理できるので、アプリケーションが順番に想定どおりに実行されていることを確認できます。また、ビルトインのtry/catch、再試行、ロールバック機能は、エラーと例外に自動的に対処します。

5.自動スケーリング

AWS Step Functionsでは、アプリケーションの各ステップを実行するために、ワークロードの変化に応じて、オペレーションや基盤となるコンピューティング機能が自動的にスケールされます。これにより、リクエストの頻度が増加しても、アプリケーションワークフローのパフォーマンスを高い状態に維持できます。

6.コンプライアンス

AWS Step FunctionsはHIPAA準拠サービスで、個人健康情報 (PHI) などの医療関連情報が含まれるアプリケーションでの使用も可能です。また、AWS Step FunctionsはSOC (System & Organization Control) やその他の一般的なコンプライアンス標準にも準拠しています。

AWS Step Functionsのユースケース

AWS Step Functionsの使い方について簡単に説明していきます。

・データ処理

AWS Step Functionsでは、手動でジョブのオーケストレーションを行ったり、別のアプリケーションを維持することなく、長時間実行される負数のETLジョブを順番に実行し、正常に完了することができます。また、AWS Step Functionsを使用して機械学習トレーニングのワークフローを標準化し、機械学習モデルの正確性を改善することもできます。

・自動化タスク

AWS Step Functionsは、ルーチンデプロイメント、アップグレード、インストール、移行を自動化し、監査できます。AWS Step Functionsを使用して、パッチ管理、インフラストラクチャの選択、データ同期などの繰り返しタスクを簡単に自動化できます。また、AWS Step Functionsは自動的にスケールを行い、タイムアウトに応答し、エラータスクの再試行を行います。

・データプロセシング

データをマルチデータベースから統一されたレポートにまとめる、大きなデータセットを便利な形式に精製して減らす、または手順の多い分析とマシンラーニングワークフローを整合します。

・アプリケーションのオーケストレーション

AWS Step Functionsを使用して、ワークフローロジック、平行プロセス、エラー処理、タイムアウトまたは再試行のコードを書くことなく、複数のAWS Lambda関数を応答性サーバーレスアプリケーションへ統合できます。また、Amazon EC2インスタンス、コンテナ、またはオンプレミスサーバーで実行されるデータとサービスのオーケストレーションを行うこともできます。

まとめ

最後に、AWS Step Functionsは、一連のステップに細分できる計算上の問題やビジネスプロセスに役立ちます。また、エンドトゥーエンドワークフローを作成して、相互依存するジョブを管理するのも便利です。
このように、AWS Step Functionsの特徴や利点、使い方を理解して、能率の良い作業ができるようAWS Step Functionsを活用してみてはいかがでしょうか。

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