AWS Elemental MediaConvertについて
AWS Elemental MediaConvertについて理解する
AWS Elemental MediaConvertとは?
AWS Elemental MediaConvertとは、テレビまたは接続されたデバイスに配信するためにオフラインコンテンツをフォーマットおよび圧縮するファイルベースのビデオ処理サービスです。
AWS Elemental MediaConvertの特徴
AWS Elemental MediaConvertでは、シンプルなウェブサービスインターフェイスから操作できる高度な動画機能や音声機能を、従量制の料金体系で使用できます。また、複雑な動画処理インフラストラクチャを独自に構築したり操作したりする必要なく、魅力的なメディア環境を提供することに集中できます。
AWS Elemental MediaConvertのメリット
1.シンプルな料金形態
・オンデマンド料金
使用料金は従量課金制となっており、最低料金はありません。出力するビデオの再生時間 (分) に応じたシンプルな料金体系です。長期間の契約や前払いは必要ありません。
・リザーブド料金
最短12か月契約と定額の月額料金で、キューの使用量や使用量にかかわらず、キュー全体のトランスコード容量の料金を支払う必要があります。
2.ブロードキャストグレードの機能
AWS Elemental MediaConvertでは、さまざまなインターネット形式やプロフェッショナル品質のメディア形式を幅広く利用できるため、あらゆるデバイスできれいに再生できる高品質の動画を出力できます。また、超高解像度、ハイダイナミックレンジ動画、グラフィックオーバーレイ、高度なオーディオ機能、コンテンツ保護、クローズドキャプションがサポートされ、高品質の視聴環境を実現するフルセットのツールが利用できます。
3.容易な管理
AWS Elemental MediaConvertでは、基盤となるインフラストラクチャの設定、管理、メンテナンスが不要です。必要な動画処理を設定してジョブを送信するだけで、すぐに利用を開始できます。トランスコードインフラストラクチャの管理に時間やリソースを費やす必要はありません。ほかにも、ジョブの処理に必要なリソースのプロビジョニングに加え、ジョブの監視も自動的に行われます。
4.リソースの自動プロビジョニング
AWS Elemental MediaConvertによって、リソースのプロビジョニングおよび最適化、サービスオーケストレーション、スケーリング、修復、回復性の高いフェイルオーバー、モニタリング、レポートなどが処理されます。また、AWSマネジメントコンソールまたはAPIを使用するだけで、お客様の仕様に合わせて設定された動画処理ワークロードを起動できます。
5.魅力的な動画の品質の確保
AWS Elemental MediaConvertを使用すると、動画処理インフラストラクチャへの先行投資や設備投資なしに、高品質なエンドツーエンドの動画処理ワークフローをクラウド上で構築できます。これにより、独自のビデオ処理インフラストラクチャの構築と運用の複雑さを気にすることなく、魅力的なメディアエクスペリエンスを提供できます。
AWS Elemental MediaConvertとAmazon Elastic Transcoderの比較
Amazon Elastic Transcoderとは?
Amazon Elastic Transcoderとは、開発者や企業が動画および音声ファイルをスマートフォン、タブレット、PC などのデバイスで再生可能なバージョンに変換することができる、非常にスケーラブルで使いやすく、費用対効果が高いサービスです。
AWS Elemental MediaConvertでできること
・動画の結合ができる
・別の動画の音に差し替える
・動画のノイズを軽減することができる
Amazon Elastic Transcoderでできること
・iphoneなどで撮影した動画をPCなどのマルチデバイスで見れる動画ファイルに変換
・動画変換時に動画に写し込まれる小さな図案や文字の挿入
・サムネイル画像の自動再生
まとめ
両者の違いについてですが、WebM出力・MP3オーディオのみの出力・アニメーションGIF出力などを使う場合は、Amazon Elastic Transcoderを使用する必要があります。
それ以外の場合は、コストメリット・最先端フォーマットへの対応などの利点からAWS Elemental MediaConvertなど、必要な機能やコストなどそれぞれの特徴を踏まえて利用するのが良さそうです。
このように、AWS Elemental MediaConvertとAmazon Elastic Transcoderのそれぞれのメリットや目的に合わせて利用することで互いの機能やちがいを理解して、適切に使い分けることが重要となります。