AWSで提供されているRDSについて調べてみた。(サービスの概要、価格など)


はじめに

Amazon Web Services(AWS)では、仮想サーバを用意して様々なアプリケーションをインストールして利用する事ができます。
AWS環境下にORACLEやSQLServerに代表されるデータベースアプリケーションを導入する際にも同様の事が行えますが、AWSが提供しているAmazon Relational Database Service(Amazon RDS)を利用する事で、導入コストを大幅に削減する事ができます。
今回はこのサービスについて調べてみました。

データベースサーバを導入するまでの流れ

データベースサーバを導入するまでの流れというのはどのようになるのでしょうか。
大まかには以下のようになります。

・構築(物理サーバの導入、サーバOSのインストールや機能設定など)
・運用(ソフトウェアのアップデート、データバックアップ、スケーリングなど)
・アプリ最適化

オンプレミス環境に導入する場合、上記の作業を全て自前で行う必要があり、柔軟な構築が可能とはなりますが、非常に手間が掛かってしまいます。
EC2を用いてデータベースアプリケーションを導入する場合、構築を行う際の手間を削減する事は可能ですが、それでも運用の手間は掛かってしまいます。
そこで、AWS側で提供されているAmazon Relational Database Service(Amazon RDS)を利用する事で構築と運用の手間を削減する事が可能となります。

Amazon Relational Database Service(Amazon RDS)とは?

Amazon Relational Database Service(Amazon RDS)はAWS側でデータベースアプリケーションの導入を簡単に行えるフルマネージドなサービスとなります。
特徴としては以下のものが挙げられます。

構築作業時の簡便さが期待できる

オンプレミス環境では自前で行う必要があるサーバの構築やデータベースアプリケーションの設定を、マネジメントコンソールやから簡単に行う事ができます。
構築時のインスタンスはデータベースの利用に適したものが選択され、AWS側にてデータベース設計のベストプラクティスとなる設定が適用されます。

管理の自動化が実現できる

データは1日1回自動的にスナップショットとして取得され、それを基にしてインスタンスを作成する事が可能です。
ソフトウェアアップデートといったメンテナンス作業も、指定した曜日や時間帯に自動実施できるようにしてくれます。
稼働監視もAmazon CloudWatchを用いて行い、各種メトリクスを60秒間隔で取得及び確認が可能となっています。

可用性と耐久性が期待できる

複数のアベイラビリティーゾーンで構築する事を想定しており、マルチ化が容易に実現できまます。
また、データベースインスタンスはRDSのバックアップ機能により、データベースとトランザクションログが保存され、最大35日間の保持期間内の任意の時点(最大5分前まで)に遡ってデータを復元する事が可能です。
バックアップで取得したデータを基にインスタンスを複製する事も容易に行えます。

利用可能なデータベースサービスの豊富さ

RDSを利用可能なデータサービスには以下のものがあります。

・MySQL
・PostgreSQL
・Oracle
・SQL Server
・Amazon Aurora
・MariaDB

サービスの利用価格ですが、設定を行う分には料金は発生しません。
サービスによって、実際に使用した分に対して発生する従量制での価格設定と、長期利用を条件とした前払い(なし、一部、全額)による価格設定があります。
設定価格はRDSを使用したいリージョンや使用するデータベースサービスで異なり、データベースサービスのライセンスを所有しているかなどでも利用価格が設定されています。
更に、インスタンスで使用するストレージやバックアップストレージの利用、RDSからのデータ転送(別リージョンやインターネット)についても利用価格が設定されています。
なおRDSに限った話ではありませんが、AWSが提供されるサービスは利用契約状況などでもサービスの利用価格は変わっていきます。
最新情報は公式サイトなどでこまめに確認された方がよいでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。
RDSの利用で、AWS上でのデータベースサーバの導入と運用における手間の大幅削減と価格の低廉さによるコスト削減が可能となり、コアとなる機能開発と品質向上への注力がしやすくなります。
一般的によく利用されているデータベースサービスで構築していく事ができますので、Webシステム構築を検討する際の参考となれば幸いです。

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