AWSのSAについて

はじめに

今回はAWSと合わせてよく聞くSA(ソリューションアーキテクト)について簡単にご説明させていただきます。

AWSのSAとは

AWSの中でもSAは主に2種類の意味で使われます。

サポートとしてのSA

AWSを利用することで得ることのできるAWSサポートとは別に、AWSを利用するスタートアップとデベロッパーであれば、日本の場合はAWS Loft TokyoのAsk An Expert(AAE)を利用することができます。AAEで対応してくれるのは、実際に日頃様々なお客様の技術支援やトラブルシューティングのお手伝いをしている AWSのプロの専門家がいます。この相談に乗ってくれる専門家の一人がSA(ソリューションアーキテクト)です。

技術支援

まずはAWSを導入しているユーザーへの技術支援です。SAはAWSに関する知識をお伝えしたり製品を提案を行う部分もありますが、それはあくまで支援の一部に過ぎません。ユーザーであるCTOや現場のエンジニアの方から直接お話を伺い、現在の課題感を深く理解した上で、AWSだけではなく、周辺の最新技術やスタートアップ固有の事情まで踏まえた上で幅広くアドバイスを行います。

情報提供

もう一つはユーザーに対する情報発信を行うことです。AWSは最先端のクラウドサービスなのでアップデートが早いです。そのため、技術情報や資料を公開することでユーザーができるだけ迷わないように情報を提示することで理解をしてもらうこともSAの重要な役目です。正しい選択肢を伝えていくのもSAとして大事なことです。

資格のSA

AWS SA(ソリューションアーキテクト)には【AWS SAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)】と【AWS SAP(ソリューションアーキテクト プロフェッショナル)】の2つの難易度が用意されています。 問われる知識としては、AWSのテクノロジーを使用した安全かつ堅牢なアプリケーションを構築・デプロイするための知識や、可用性、コスト効率、耐障害性、さらにスケーラビリティについての知識などが挙げられます。
さらに、難易度プロフェッショナルでは、これらの知識に加えて【分散アプリケーションおよびシステム設計】についての深い専門性が問われます。
AWS公認としては、資格取得の挑戦にあたって、アソシエイトレベルであれば【1年程度のAWSの実務経験】、プロフェッショナルレベルであれば【2年程度のAWSの実務経験】を推奨するとされていますが、経験がなくても受験することは可能です。

AWS SAA

SAAは、AWS認定の中では中級レベルの資格とされており、主にAWSのサービスを利用して効率よくクラウド環境を構築または提案できることを証明できるとされています。AWS公式サイトでは、SAA試験に際し、受験者の以下の能力を検証すると述べています。

  • 顧客の要件に基づき、アーキテクチャ設計原則に沿ってソリューションを定義できること
  • プロジェクトのライフサイクルを通して、ベストプラクティスに基づく実装ガイダンスを組織に提供できること

顧客の要件に合った環境構築ができるか、その際にAWSを効率よく最適な利用方法を取り入れて実装できるかが問われるということのようです。SAA受験には資格のレベルに応じた前提条件は特にありません。AWSの基礎レベルの資格として「AWSクラウドプラクティショナー」がありますが、この資格を保持していなくてもSAAの受験は可能です。

AWS SAP

AWS 認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル(SAP)は主に設計者向けであり、AWS SAAの上位となる上級レベルの資格です。試験では、動的なスケーラビリティ、高可用性、フォールトトレランス、信頼性を備えたアプリケーションの設計およびデプロイなどの知識とスキル、そして要件にもとづくAWSサービスの選択などが問われます。AWS上での分散アプリケーションおよびシステム設計における高度なスキルと専門知識を証明できます。AWS SAAを取得しなくても受験は可能ですが試験内容のボリュームが多く、高度な知識が必要とされるので難易度はSAAに比べて高くなっています。

まとめ

如何だったでしょうか。今回はAWSのSAについて2種類の説明をさせていただきました。特にサポートとしてのSAはあまり馴染みのないものだと思うので、この機会に覚えておくことで実際にAWSを利用するときには心強いので損はありません。これからもAWSは必要なものには変わりないので資格のSAも取得してもいいかもしれません。

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